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さて、中日ドラゴンズは3月28日に阪神タイガース3選手が新型コロナウイルスに感染していたことを受け、選手とスタッフから当該選手との接触の有無や内容などの聞き取り調査を行い、3月20日~3月22日までナゴヤ球場で行われていたタイガースとの二軍練習試合で接触した選手、スタッフが15人いたことを確認したと発表しました。
球団は、出場していたタイガースの当該選手とグータッチや、短い会話を3日間続けて行っていたことも確認されたものの、どの状態を濃厚接触とするのかといった判断は難しいとため、アドバイスを受けている専門医に判断を委ねる方針とのことです。
聞き取り時点では、味覚や嗅覚に異常があるとの報告はないそうですが、最終接触日が練習試合の最終日3月22日で、潜伏期間を2週間として計算しますと、4月6日くらいまで注意しないといけない状況になってしまいいます。
また、練習試合で使用したナゴヤ球場の消毒作業を3月30日に実施することも発表しています。
あくまでも、新型コロナウイルスが悪いのではあるものの、今回の対応については、いささか問題があったと思います。
3月18日の12球団広報担当者会議では、「選手、関係者がPCR検査を受ける」ことが決まった時点で、日本プロ野球機構(NPB)と12球団とで情報を共有する方針が確認されていたそうです。
まず、藤浪晋太郎選手だけが3月26日の午後に、NPBおよびタイガースから「PCR検査を受ける」ことが伝えられたそうです。これは、確認されていた事項に沿っているので問題はないと思います。問題なのは伊藤隼太選手と長坂拳弥選手も3月26日にPCR検査を受けていたにもかかわらず、2人の情報がドラゴンズに伝えられたのは、陽性判定されたのと同じ3月27日の午後だったそうです。
感染そのものは、現在の社会的環境が環境だけに責められない状況だと思います。やはり、一番大事なことはほかの人への感染を拡げないことだと思います。そのためには、何よりも情報共有を正確かつ迅速にしなければならないでしょう。
検査結果が出るのは、検査開始時間が異ってしまったことは仕方がないでしょうけど、藤浪選手の検査連絡から丸一日後だったというのは、やはり問題だったと思います。伊藤隼選手は3月20日~22日まで、ナゴヤ球場での二軍練習試合にベンチ入り、出場しています。まだ、ドラゴンズ選手への影響はわかりませんが、3月26日に藤浪選手が感染の疑いと発表されたときには、ナゴヤ球場の練習試合に同行していなかったため、言い方は良くはないですがタイガース関係内を対象にすれば済んだと思いますが、3人同時に情報を共有できていれば、ドラゴンズが取れた対策もあったはずです。
藤浪選手が発熱やせきなどの症状ではなく、嗅覚異常でPCR検査を実施したタイガースの積極的な対応は評価されていいと思いますが、情報共有については再検証は必要でしょう。
なお、タイガースは3月17日~19日のオリックスバファローズと二軍練習試合3連戦(オセアンBS)で対戦しており、3月17日に長坂選手、3月18日に藤浪選手、3月19日に伊藤隼選手が出場しています。また、3月24日~25日の福岡ソフトバンクホークス戦(鳴尾浜球場)にも伊藤隼選手が出場しています。ただし、保健所の調査によって対戦した両球団に濃厚接触者はいないことが確認されています。それでも、完全に安心することはできないでしょう。
偶然かも知れませんが、東京オリンピックの延期が発表されるとともに、ここ数日の間に感染者数は急増しています。東京都などの首都圏含め、各自治体からは今週末の「不要不急の外出」を自粛するようにという要請も出されています。ここに来て「政府対策本部」も設置され、「緊急事態宣言」の発令も時間の問題かも知れません。
3月28日に安倍晋三首相は、「この戦いは長期戦を覚悟する必要がある」と述べています。最悪のシナリオとしては、2020シーズン中止という可能性もあり得るかも知れません。