私のブログにお越しいただいてありがとうございます。どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。
さて、ここまで感染が広がってくれば、時間の問題だったと思えます。
阪神タイガースの藤浪晋太郎選手が3月26日に大阪府内の病院で新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査を受け、陽性反応が出たと発表されました。また、伊藤隼太選手と長坂拳弥選手についても、感染が確認されています。
藤浪選手は数日前から「ワインやコーヒーのにおいがしない」と嗅覚の異常を訴えていたとのことで、3月24日に兵庫県内の2つの病院で受診し、3月25日朝も症状が改善しないため、別の病院で再検査。チームドクターと相談して3月26日にPCR検査を受け、3月26日の深夜になって陽性反応が確認されています。伊藤隼選手と長坂選手は味覚異常だったとのことです。
日本の厚生労働省は新型コロナウイルス感染を疑う症状として「37.5度以上の熱が4日以上続く」「強いだるさや息苦しさがある」などを示していますが、ここへ来て藤波選手のような、「味とにおいわからない」ということが注目されてきています。
この症状は海外でも確認されているようで、まだ感染との関係は証明されていないようですが、英国の耳鼻咽喉科学会は、「韓国や中国、イタリアで新型コロナウイルス感染者の多くが嗅覚障害を訴え、ドイツでは感染確認者の3分の2以上に症状が出ている」と指摘、米国の耳鼻咽喉科学会も、「裏付けには乏しいが、新型ウイルスに関連した症状として嗅覚や味覚障害の報告が急激に増えている」としており、鼻炎などが原因でない場合は感染の疑いを視野に検査や隔離の対象に加えるよう提言しています。
また、米プロバスケットボール(NBA)で感染が確認された選手も「療養中に4日間ほど嗅覚を失っていた」ということをことをTwitterに投稿しています。
今まで、ほとんどというか、まったく報道されていなかった、「味覚とにおいがなくなる」という症状に対して、正直「なぜ今ごろ?」という驚きです。
一般的にはウイルスは変異を起こしやすいものの、そのほとんどはウイルスの性質を変えないと言われています。イタリアの公的機関も遺伝子解析の結果から「事実上の変異は起こっていない」と発表しています。ただ、今回の「味覚とにおい」の症状と、欧米でのある意味異常な感染拡大を考えますと、すでに発見されている「Sタイプ」と「Lタイプ」という毒性の異なる2種類のほかにも、何の根拠もありませんが、違うタイプがあるのではないと思えてしまいます。
国際連盟(国連)は、「途上国で数100万人が感染すればウイルスが突然変異するリスクがあり、ワクチンが開発されても効かなくなる」と訴え、加盟国に支援を要請しました。肝心の世界保健機関(WHO)は、調査を行っており、その結果次第で、味やにおいがわからなくなる状態についても、注意すべき症状の1つとして加えることも検討したいとしています。
日本プロ野球機構(NPB)は、当初3月20日の開幕を4月10日、さらに4月24日の開幕を目指すという方針ですが、日程の見直しは必須でしょう。メジャーリーグベースボール(MLB)は選手会と話し合い、3月12日(日本時間3月13日)の時点でキャンプを打ち切り、選手は基本的に自宅に戻っています。NPBではキャンプを日程どおり終わらせ、練習試合を3月25日まで続けてきています。また、二軍の練習試合は3月26日まで続いていました。
いろいろな(大人の)事情もあるでしょうけど、(大人の)事情以前の問題だと思います。ファンあってのプロ野球ですが、選手がいてこそのプロ野球ですから、選手の健康を第一に考えるべきだったと思いますし、選手会が動いていなかったことは、今さらながら残念だったと思います。
やはり、日本政府など、NPBを含めて日本の対応については、今のところ多少楽観的だった感は否めません。
今回、タイガースだけの問題ではなく、プロ野球界全体、強いて言えば、今はスポーツどころではない状態でもあります。まさに、緊急事態だと認識し、NPBは開幕日の設定よりも、選手や関係者の安全第一を考えた方がいいと思います。
野球ファンとして、野球がないのはつまらないのですが、それぞれの人が自分で判断して、何事においても、ちょっとずつ我慢する時だと思います。