春 18回出場 27試合 9勝 18敗 0分 ベスト8; 3
夏 55回出場 88試合 33勝 55敗 0分 準優勝; 1 ベスト8; 5
福島県とは日本国の東北地方の南端に位置する県です。
面積は13,782平方キロメートルで、北海道、岩手につぐ全国第3位の広い県土を誇ります。これは関東で言うなら東京都(2187.42km²)、神奈川県(2415.84km²)、千葉県(5156.58km²)、埼玉県(3797.25km²)を合わせた面積(13557.09km²)とほぼ等しく、他国と比較するのであればモンテネグロ(13,812km²、面積ランキング161位)とバヌアツ(12,189km²、面積ランキング162位)の中間に位置します。
福島県は果樹をたくさん生産していて稲作もさかんですが、どれもこれも生産量1位ではなくなんかぱっとしません。福島県の面積は47都道府県で北海道、岩手県に次いで3位。「県」に限定しても2位に甘んじている。さらに、福島県のほぼ中央に存在する猪苗代湖の面積も全国4位であり、東北に限定しても十和田湖に負けてしまう。はたまた、福島県を支える主な水源である阿武隈川の長さも全国5位で、東北に限定しても北上川に惜敗する。福島県の誇る名山・燧ケ岳の高さがやっと東北首位になれるくらいで、地理的な面でも1位の座を戴けません。また、前まで「市の面積全国1位」が福島県のいわき市でしたが、2003年に新静岡市が誕生し2位に転落。またしても1位から遠ざかった。
福島県には有名な白河の関があるように、このように1位の座を関所で止めてしまっているせいか、高校野球の優勝も東北地方にはやってこないのかも知れません。
【勝手に選んだご当地ソング】
♪ 汽車の窓から ハンケチ振れば
牧場の乙女が 花束なげる
明るい青空 白樺林
山越え 谷越え はるばると
ララララ ララ ララララララ
高原列車は ラララララ 行くよ
(「高原列車は行く」 詞; 古関裕而 / 唄; 岡本敦郎)
長らくJリーグ所属クラブはありませんでしたが、JFAが中高生対象のアカデミーを設営していたり、著名社会人クラブが多かったりと日本国内でもサッカーの盛んな地域として知られています。2014年から新設されたJ3に福島ユナイテッドFCが所属しています。
野球においては熱の高い地域であるとは言い難く、甲子園成績においても大きく負け越しています。
古くからの傾向として、県内に絶対的王者が君臨しやすいという特徴があり、年間の春季・夏季・秋季の県大会優勝校が同一であることが多いため、複数のライバル校が競合するという状況が生まれにくく、それが競技レベルや県民の高校野球への関心の向上を妨げているという声もあようです。
21世紀に入ってからは聖光学院高一強の状態が続いており、この10年で「不動心」という同校野球部の合言葉は全国的に知名度を得ており、2008年7月から2013年9月にかけ、県内95連勝という凄まじい記録を打ち立てています。また、2015年現在、選手権9年連続出場という戦後最長の連続出場記録を保持しており、「どこが聖光に土を付けるか」が県大会の最大の関心毎になっています。
以前は日大東北高と学法石川高が2トップと知られ、更に清陵情報高、光南高、福島商業高などの県立校も甲子園の座を争っていました。ちなみに県勢最高位は決勝戦で神奈川・桐蔭学園高に1点差で惜敗した県立磐城高です。福島県内でも高偏差値御三家の一角に数えられる有数の進学校がホルダーとなっています。
また、近年の特徴として「複数校の連合チーム」の増加が挙げられます。2011年の東日本大震災と原発事故の影響を受けて、野球部員の転校、避難、引退が続出。そのため、被災した選手や学校を救済する特例措置が追加されたためです。元々、合同チームは1997年から認められており、過疎地域を中心に全国に見られていましたが、結局は廃校や高野連脱退、校名変更・新加盟になる事が多く、チームが存続する事は稀となっています。しかし、2011年、3校合同チーム相双連合の誕生を皮切りに、会津北連合、会津西連合、相双福島、勿来・遠野・小名浜が誕生し、現在まで存続しています。連合チームでの名称は「高校A高校B」が定番の中、福島では「●●連合」の名称が比較的多く、パッと見た目では、特殊な職業方面の方の集合体と思ってしまいそうです。
また、連合チームは校歌をどの学校のものを採用するかなどの問題がありますが、相双連合はどの学校の校歌も使わず、大会歌「栄冠は君に輝く」を異例にも採用し、勝利歌としての出番を待っています。なお、この歌の作曲家と歌手は福島県出身であり、福島駅新幹線ホームの発車メロディにもなっています。
盛大極まる守乱祭りで敗れた2011年選手権以来、「聖光学院は謎の守備力崩壊ウイルスを保持している」と話題に毎年甲子園に出場するだけに、毎年ネタになります。
【選抜大会出場回数ランキング】
1 聖光学院高 4回出場 7試合 3勝 4敗 0分 ベスト8; 1
2 福島商高 3回出場 7試合 4勝 3敗 0分 ベスト8; 2
2 学法石川高 3回出場 4試合 1勝 3敗 0分
4 磐城高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
5 福島北高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
5 安積高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
5 清陵情報高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
5 会津高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
5 平工高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
5 いわき海星高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
【選抜大会勝利数ランキング】
1 福島商高 3回出場 7試合 4勝 3敗 0分 ベスト8; 2
2 聖光学院高 4回出場 7試合 3勝 4敗 0分 ベスト8; 1
3 福島北高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
3 学法石川高 3回出場 4試合 1勝 3敗 0分
5 安積高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
5 清陵情報高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
5 会津高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
5 磐城高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
5 平工高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
5 いわき海星高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
【選手権大会出場回数ランキング】
1 聖光学院高 13回出場 30試合 17勝 13敗 0分 ベスト8; 4
2 学法石川高 9回出場 12試合 3勝 9敗 0分
3 福島商高 8回出場 10試合 2勝 8敗 0分
4 磐城高 7回出場 14試合 7勝 7敗 0分 準優勝; 1 ベスト8; 1
4 日大東北高 7回出場 8試合 1勝 7敗 0分
6 双葉高 3回出場 5試合 2勝 3敗 0分
7 帝京安積高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
7 福島師範 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
9 郡山北工高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
9 保原高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
9 郡山高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
9 光南高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
【選手権大会勝利数ランキング】
1 聖光学院高 13回出場 30試合 17勝 13敗 0分 ベスト8; 4
2 磐城高 7回出場 14試合 7勝 7敗 0分 準優勝; 1 ベスト8; 1
3 学法石川高 9回出場 12試合 3勝 9敗 0分
4 福島商高 8回出場 10試合 2勝 8敗 0分
4 双葉高 3回出場 5試合 2勝 3敗 0分
6 郡山北工高 1回出場 2試合 1勝 1敗 0分
6 日大東北高 7回出場 8試合 1勝 7敗 0分
8 保原高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
8 郡山高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
8 帝京安積高 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
8 光南高 1回出場 1試合 0勝 1敗 0分
8 福島師範 2回出場 2試合 0勝 2敗 0分
【福島県出身者で打線を組んでみた】
一番 ⑧ 鈴木尚広 (相馬高/読売ジャイアンツ)
二番 ⑨ 諸積兼司 (学法石川高/千葉ロッテマリーンズ)
三番 ⑥ 柳田利夫 (内郷高/大毎オリオンズ)
四番 ⑤ 中畑清 (安積商高/読売ジャイアンツ)
五番 D 福田昌久 (磐城高/南海ホークスほか)
六番 ⑦ 松井達徳 (学法石川高/中日ドラゴンズほか)
七番 ② 鈴木郁洋 (仙台育英高/中日ドラゴンズほか)
八番 ③ 片平哲也 (銚子商高/中日ドラゴンズほか)
九番 ④ 矢部祐一 (田村高/巨人軍ほか)
① 遠藤一彦 (学法石川高/横浜大洋ホエールズ)
福島県と言ったら、もちろん中畑清さん(安積商高)でしょう。1980年代を中心にジャイアンツの主力バッターとして活躍し、思い切りのいい打撃、明るい言動で人気者になりました。サードまたはファーストの守備の上手さにも定評がありました。調子を聞かれるたびに言った「ゼッコーチョー」は当時の流行語でした。
柳田利夫さん(内郷高)は1963年から5年ほど、福田昌久さん(磐城高)も同年から2年間ジャイアンツに在籍しており、鈴木尚広さん(相馬高)もジャイアンツ関係者が多い県です。
ピッチャーは遠藤一彦さん(学法石川高)。1980年代を中心に横浜大洋で135勝58Sを挙げるなど、先発、抑えにフル回転しました。サウスポーの小野正一さん(磐城高)は184勝を挙げ、1960年には最多勝、防御率、勝率のタイトルを総ナメにする活躍で大毎オリオンズのリーグ優勝に貢献しました。
他に川越英隆さん(学法石川高)、小松聖さん(勿来工高)の元オリックスバファローズコンビ、古溝克之さん、三浦広之さん(ともに福島商高)の元阪急ブレーブスコンビと関西チーム所属でした。