ドクターK

「ドクターK」とは元MLB選手のドワイト・ユージーン・グッデン(Dwight Eugene Gooden)さんの現役時代のニックネーム。
長身から投げ下ろす98mphのホップする速球と大きく鋭いカーブを武器に三振の山を築いた。そのピッチングスタイルから、NBAの名選手ジュリアス・アービングの愛称“ドクターJ”と、三振の略称である“K”に因んで”ドクターK”という愛称で親しまれ、後に“ドック”と省略された。カーブにも“チャーリーおじさん”という通常のカーブの愛称に因んで“チャールズ卿”という愛称がつけられた。また現在球場で三振を奪った数の分だけ“K”と書かれたプラカードを掲げるシーンが見られるが、それが初めて行われたのはグッデンがホームのシェイ・スタジアムで登板した試合である。

「ドクターK」とは元MLB選手の野茂英雄さんの現役時代のニックネーム。
大きく振りかぶってから背中を打者に向ける独特の投法は「トルネード投法」と呼ばれ、真上から振り下ろすオーバースローから最速156km/hの伸びのあるフォーシームとキレのあるフォークボールを武器とした。通算奪三振率は9.28。通算奪三振率が9.00を上回っているピッチャーは日本では野茂さんだけ。MLBでもノーラン・ライアンさん、ランディ・ジョンソンさんらを含めての5人だけ。

「スーパードクターK」とは真船一雄さんによる日本のマンガ。
「週刊少年マガジン(講談社)」にて1988年17号～1998年45号まで連載されていました。裏の世界で生きる医師の家系という宿命を背負った主人公KAZUYA(西城カズヤ)のフリーの医師であり、神技のメス、天才的頭脳、無敵の肉体を持ち、様々な事故、事件、陰謀、そして病気と出会い解決していく人間ドラマである。キャッチコピーは「ハードボイルド医学伝説」。



「リアル・ドクターK」とは今年、東京大学野球部に入部した伊藤一志さん(38歳)のことです。

伊藤さんは高校年時からの夢だった東大野球部入りを叶えるために、医師を務めながら2012年に東大文科三類に合格しました。以降、休学していたのですが、勤務先の大学病院を今春退職して、一年生部員となりました。
愛知・東海高時代に東大対法大戦で16シーズンぶりの勝ち点を挙げた東大ナインのニュースに心を打たれたのがきっかけだそうです。

「勉強も苦手で、行きたい大学もなかったけど。強い東大で野球をしたいと思った」

しかし、現役では不合格となり、別の大学に進み、進学先の医大で硬式野球を始め、主に「四番・ピッチャー」として6年間プレーして、東日本の医大・医学部が集う大会で通算1勝を挙げました。2008年に国家試験に合格し、31歳で医師になったのですが、東大野球部の夢は諦められなかったそうです。

医師という多忙な業務の合間に独学により「文系の方が受かりやすい」と2012年に東大文科三類に合格。

その後、休学して病院勤務を続けていたが、周囲からの応援もあり、今春退職。

「10年後には無理。将来、あのときにやっておけば―と思いたくなかった。今しかない」

ちなみに、過去、東大野球部には1996年に当時35歳だった高橋将人さんがピッチャーとして入部していたそうです。高橋さんは慶応志木高から慶大卒業後に東大に合格。4年時には年齢と同じ背番号39．ただ、リーグ戦出場はなかったそうです。

なお、大学野球では年齢制限はなく、また、以前プレーした医大は全日本大学野球連盟に属していないため、4年間は公式戦に出場可能とのことです。

練習に参加した伊藤さんは「これまでは近所のおじさんと軟球でキャッチボールしたり、素振りしたり。トレーニングの量が違うので、足がパンパン」「先輩から敬語を使われると申し訳ない」と、校内でのリーグ戦告知のビラ配りや、用具の片づけなど一年生の雑用こなしているそうです。

「リアル・ドクターK」がリーグワースト94連敗(2分けを挟む。2015年5月13日時点)という病を治してくれる日は近いかも知れません。