女子高校生の硬式野球大会が、阪神甲子園球場で行われることになりました。
これは、日本高校野球連盟(高野連)と全国高等学校女子硬式野球連盟(女子硬式野球連盟)が、2021年2月中に情報交換会を行なわれ、高野連関係者が、「協力できることがあれば」と、将来的な女子野球の阪神甲子園球場での開催も視野に入れた話し合いを持ち、その後に決定されました。
そして、2021年の全国高校女子硬式野球選手権大会の決勝を、第103回全国高校野球選手権大会の準々決勝後の休養日にあたる8月22日に、阪神甲子園球場で行うと発表されました。
これは、今回暑さ対策の一環として男子の選手権大会の期間中の休養日が1日増され、計3日間ということで、女子選手の決勝をそこでできるのではということで調整されたのです。第25回全国女子選手権は、7月24日~8月1日の準決勝までを兵庫県丹波市の2球場で行い、決勝のみ男子選手の第103回大会の休養日に甲子園球場で実施するということになります。ただ、8月1日の準決勝までの日程は変わらず、決勝進出の2校は準決勝後に自校へ帰ってからの決勝戦となります。
よって、決勝は休養と調整が充分の中で実施されることになります。
ただ、2022年以降は、今年の結果を考察してから協議されるとのことです。また、雨などで男子選手の日程がずれた場合は、女子連盟と阪神甲子園球場と協議して決められるとのことです。
それでも、女子選手にとっても阪神甲子園球場で野球をやりたいという思いは男子選手と変わらないと思います。それだけに、女子選手たちの思いが、たくさんの皆さんが協力して実現できたことは素晴らしいことだと思います。
女子の競技人口の増加を受け、全国高等学校女子野球選手権大会が創設されたのは1997年のことです。第1回大会は東京都で行われ、第8回以降は兵庫県丹波市で開催されてきています。2021年の第24回は中止になっています。
そもそも日本高野連は、危険防止の観点から、練習試合では許可されていますが、主催の野球大会に女子部員が参加することを認めていません。そこで1998年には、国内の高校に所属する女子硬式野球チームの統括競技団体として、全国高等学校女子硬式野球連盟が設立されました。
2000年には、全国高等学校女子硬式野球選抜大会も開催されています(ただし、現時点では参加校数が少ないため地方大会はありません)。さらに、2011年からは大学生、社会人、プロまでが参加する総合選手権・女子野球ジャパンカップが行われています。
ちなみに、現在の連盟加盟校は全国で32校+1チームとなっています。
高校野球でおなじみの、鹿児島・神村学園高、埼玉・花咲徳栄高、福井・福井工大福井高、栃木・作新学院高、大阪・履正社などにも野球部があります。
2009年には加盟校6、競技人口は600人と言われていましたが、2019年には32校+1チーム、3000人と急増しています。女子野球では小学生も含めれば2万人以上いるとも言われており、減少し続けている男子選手の場合とは逆の現象になっています。また、ますます競技が盛んになっていくことでしょう。
日本野球の組織は複雑ですが、これを機に統一化は無理だとしても、いろいろな面で独自性を保ったまま、歩み寄って行けば、将来的にも可能性は広がると思います。
ただ、日本高野連には軟式野球選手権の全国大会を兵庫・明石市の明石トーカロ球場などで行っています。軟式野球の選手権大会を阪神甲子園球場で開催することも今後の検討事項になってくると考えます。
「甲子園出場」
これがすべての高校球児の合言葉になる日が実現できる日がくればいいですね。
今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。
今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。
どうぞ、お元気お過ごしください。また、明日、ここで、お会いしましょう。