通例、十二月から二月の間は、野球らしい野球はほとんどできません。
三月くらいから練習試合も本格的になっていき、四月から大会が始まります。でも、早ければ六月にも終わってしまうこともあり、長くても八月中旬まで。
そう考えると、今の二年生が野球できるのは、あと四~六ヵ月という短い期間しかないのです。
今年に入ってから練習を見ていて、明らかに「変わったな」と思える二年生がいます。
彼は中学に入学してから野球を始めたこともあり、学童時代を経験している他の子よりも、そのスタートは遅くなってしまいました。
確かに昨年見た時には、技術的にもルール的にも、まだまだ進化途中でした。
でも、年明けの練習からは、集合時間よりも早くグラウンドに来て自主トレをしている姿が目撃されています。
しかも、一度のみならず、ほぼ毎回。
神社へのマラソンでも総合三位(往路一位、復路四位)。
20分間走や周回走でも、コンスタントに上位に顔を出してきています。
ティーバッティングの打球音も力強くなり、変わってきました。
また、バッティングセンターでも黙々と打ち込んでいる姿も見ました。
見ていて明らかに練習に取り組む姿勢が変わってきています。
他にも、私の知らないところで、もちろん練習を積み重ねている二年生は多いと思います。
これがこの春三年生となり、中学生活最後の一年を迎えることへの”覚悟”というものでしょうか。
あとは一年生の中から二年生に追いつき、追い越せそうな脅かす子が出てくるかどうか。
野球が始まる時期になるというとことは、野球が終わりになる日へのカウントダウンが始まる時期でもあるのです。