北陸大学野球連盟とは、北陸地区に所在する大学および高等専門学校の硬式野球部で構成された大学野球リーグです。全日本大学野球連盟に所属しています。
2017年度秋季リーグは福井工業大が4季連続77度目の優勝を果たしました。5勝をマークし、最優秀選手賞に輝いた近藤選手(四年・福井工大福井高)が安定感ある投球で打者を圧倒し、堅実な守りを見せました。攻撃陣も一番・島田選手(二年・福井工大福井高)から切れ目なく得点し、勝利をつかみ取りました。
■所属リーグ 勝敗は2017年秋季リーグ戦
一部リーグ
福井工業大 11試合10勝 1敗 0分 勝点5
金沢星稜大 12試合 9勝 3敗 0分 勝点4
金沢学院大 11試合 6勝 5敗 0分 勝点3
金沢大 12試合 4勝 8敗 0分 勝点2
高岡法科大 12試合 4勝 8敗 0分 勝点1
北陸大 12試合 2勝10敗 0分 勝点0
二部リーグ
富山国際大 6試合 6勝 0敗 0分 勝率1.000
富山大 6試合 4勝 2敗 0分 勝率.667
金沢工業大 6試合 4勝 2敗 0分 勝率.667
福井大 6試合 3勝 3敗 0分 勝率.500
福井県立大 6試合 2勝 4敗 0分 勝率.333
石川工業高専 6試合 1勝 5敗 0分 勝率.167
金城大 6試合 1勝 5敗 0分 勝率.167
■リーグ優勝回数 2017年秋季リーグ終了時点
一部リーグ
77回 福井工業大
11回 金沢学院大
6回 高岡法科大
1回 富山国際大、金沢星稜大
二部リーグ 判明している1990年以降の回数
10回 北陸大、富山大
9回 富山国際大
8回 金沢大
7回 福井大
4回 金沢星稜大(旧:金沢経済大)、高岡法科大
1回 金沢工業高等専門学校、富山工業高等専門学校、金沢工業大、金沢学院大
■過去に加盟していた大学
福井工業高等専門学校 1992年春季は欠場、1994年秋季限りで脱退
富山工業高等専門学校 2000年秋季は欠場、2001年秋季限りで脱退
金沢工業高等専門学校 2003年秋季を欠場しそのまま脱退
富山商船高等専門学校 1991年秋季限りで一度脱退、2002年春季より再加盟するも、2003年秋季欠場後2004年春季限りで再び脱退
■歴史
1946年の学制改革を受けて翌年に全国新制大学野球連盟が発足しました。1952年には旧制大学連盟による全国大学野球連盟と新制大学野球連盟の合併と発展的解消により全日本大学野球連盟が誕生し、愛知六大学野球連盟とその他の東海地域を東海地区として編成します。翌年までには北陸地区を含めた中部地区大学野球連盟を編成しました。中部地区大学野球連盟内では、愛知六大学野球連盟以外は、全日本大学野球選手権への代表決定は、トーナメントを中心とした運営で行なわれていましたが、1968年に総当たり戦の実施に伴い北陸大学野球連盟を発足させました。
1946年 学制改革が実施
1947年 全国大学野球連盟と全国新制大学野球連盟が発足
1952年 全国大学野球連盟と全国新制大学野球連盟が合併し全日本大学野球連盟が発足。代表枠として愛知六大学野球連盟を含めた東海地区を組織
1953年 愛知・東海地区に北陸地区を加えて、中部地区大学野球連盟を編成。全日本大学野球選手権大会の代表については中部地区内の各地域代表複数校により代表決定戦を開始
1965年 中部地区大学野球連盟の傘下から愛知大学野球連盟が独立。金沢大が全日本大学野球選手権に北陸地区として初の代表校として出場(代表枠は中部地区)
1968年 北陸大学野球連盟発足
1968年 中部地区大学野球連盟の傘下連盟として北陸大学野球連盟を発足。東海地区大学野球連盟との間で中部地区代表決定戦を開始
1970年 中部地区代表として北陸大学野球連盟所属の福井工業大が明治神宮野球大会に出場
1972年 明治神宮野球大会の出場枠が再編され、中京地区として愛知大学野球連盟と中部地区大学野球連盟間で代表決定戦を開始
1980年 明治神宮野球大会の出場枠が再編され、愛知大学野球連盟が単独枠となり、中部地区大学野球連盟からは隔年の出場。同年は中部地区の代表権なし
1990年 高岡法科大が加盟
1991年 全日本大学野球選手権大会の出場枠再編成に伴い中部地区大学野球連盟を解消し、連盟単独の出場権を獲得
1992年 富山国際大が加盟、富山商船高等専門学校が脱退
1993年 北陸大が加盟。二部において、参加8チームを4チームずつのブロックに分け各リーグの1位が優勝決定戦をして優勝校を決める方式を導入
1994年 福井県立大が加盟
1995年 福井工業高等専門学校が脱退
1996年 金沢学院大が加盟
2002年 富山商船高等専門学校が再加盟、富山工業高等専門学校が脱退。秋季より金城大が加盟。三部リーグを新設
2004年 金沢工業高等専門学校が脱退。三部制を廃止し再び二部制に移行。秋季より富山商船高等専門学校が再脱退
2005年 明治神宮野球大会の出場枠が再編され、北陸大学野球野球連盟と東海地区大学野球連盟と愛知大学野球連盟の3連盟間で1代表
2006年 春季リーグ戦のみ順位決定において勝ち点制を導入。それ以前は春秋共に2戦固定・引き分け再試合の勝率制
2010年 二部において1位・2位チームによる入れ替え戦出場決定戦を導入
■運営方法
加盟校数の関係から前シーズンの成績を基に一部と二部まで分けたブロック運営を行なっている。
■対戦方法
春季と秋季にそれぞれリーグ戦を実施。また各シーズン終了後に各部の間で入れ替え戦を実施する。
一部:春季 2戦先勝方式の総当たりによる勝ち点制。引き分けは再試合
秋季 2戦固定の総当たりによる勝率制。引き分けは再試合
二部:春秋共に1回戦総当たりによる勝率制。引き分け試合も有効
2戦先勝方式
同一の対戦校に対して先に2勝したチームがその相手校との対戦に勝利したとして対戦を終了する。(1勝1敗の場合は第3戦を行い決着を付ける。)
■順位決定方法
一部・春季(勝ち点制):同一対戦校に勝ち越した場合に勝ち点1を獲得し、勝ち点が多い方が上位。勝ち点が同じ場合は全体の勝率比較によって順位を決定。勝ち点も勝率も同じ場合は、優劣の決定が必要な場合に限り決定戦を行ないます。決定戦の成績はリーグ戦の成績に加算しません。
一部・秋季及び二部(勝率制):当該チームの全勝数を引き分け試合を除いた全試合数で割ったものです。その数値が高いチームを上位とします。勝率が同じ場合は、前リーグ戦の順位を採用すします。
■入れ替え戦出場決定戦
二部リーグ戦の1位・2位チームが一部最下位チームとの入れ替え戦への出場権をかけてプレーオフを行う。対戦方式は2戦先勝方式。また1位チームには1勝分のアドバンテージがある。
■一部リーグ優勝特典
春季は全日本大学野球選手権大会の代表としての出場権を獲得。秋季は優勝・準優勝校が東海・北陸・愛知三連盟王座決定戦の代表となり、東海地区大学野球連盟、愛知大学野球連盟のそれぞれの優勝・準優勝校と対戦し、優勝した場合に明治神宮野球大会大学部の出場権を獲得する。
■入れ替え戦
リーグ戦終了後に一部リーグの最下位校と二部リーグのプレーオフの勝利校との間で入れ替え戦を行い、勝者チームを次シーズンの上位リーグの所属とします。敗者チームは次シーズンは下位リーグ所属となります。対戦方法は2戦先勝方式です。
■試合会場
一部は北陸地域内の各公共球場を使用しています。主な使用実績のある球場は以下のとおりです。
石川県立野球場、加賀中央公園球場、富山市民球場アルペンスタジアム、七尾城山球場
二部の会場は以下のとおりです。
志雄運動公園野球場、金工大天池球場、福井大グラウンド、福井県立大野球場
■全国大会成績
福井工業大 全日本大学野球選手権大会 出場40回:ベスト4 2回
明治神宮大会 出場10回:ベスト4 1回
金沢学院大 全日本大学野球選手権大会 出場 3回
明治神宮大会 出場 1回
高岡法科大 全日本大学野球選手権大会 出場 3回
金沢大 全日本大学野球選手権大会 出場 3回
金沢星稜大 全日本大学野球選手権大会 出場 1回