来年は第90回の記念大会ということで例年より4校多い36校が来年1月に行われる選考委員会で選出されます。毎年のことながらですが、選抜大会は選手権大会とは違って、各県すべてからの出場ではなく、地区秋季大会の結果を中心に高校野球連盟で選考されます。とは言っても、明治神宮大会に出ている高校は選抜大会への出場は当確になります。また、地区ごとに出場枠が大体決まっているため、その枠数に従い、地区大会上位成績の高校が選ばれます。
明治神宮大会で高知・明徳義塾高が優勝し、来春の「神宮枠」は四国地区となりました。
北海道地区 1枠
秋季大会優勝の駒大苫小牧高で順当。
優勝 ◎駒大苫小牧高校
準優 △旭川実業高校
東北地区 3枠
優勝の聖光学院高(福島)、準優勝の花巻東高(岩手)は順当。最後の3枠目は準決勝で花巻東と接戦を演じた日大山形高(山形)が有利。
優勝 ◎聖光学院高校(福島)
準優 ◎花巻東高校(岩手)
ベスト4 △能代松陽高校(秋田)、日大山形高校(山形)
関東地区 4枠 + 東京地区 1枠 + 関東・東京 1枠
毎年激戦なのが関東+東京枠です。関東からは優勝の中央学院高(千葉)、準優勝の明秀学院日立高(茨城)、ベスト4の東海大相模高(神奈川)、慶應高(神奈川)、東京からは優勝の日大三高の5校は当確。残り1枠を関東ベスト8と東京準優勝の佼成学園高で争うおなじみの構図ですが、今年は関東準優勝の明秀学園日立高と準々決勝で接戦だった高崎健康福祉大高崎高(群馬)がやや優位と思います。
関東大会
優勝 ◎中央学院高校(千葉)
準優 ◎明秀学園日立高校(茨城)
ベスト4 ◎東海大相模高校(神奈川)、◎慶應高校(神奈川)
ベスト8 国学院栃木高校(栃木)、作新学院高校(栃木)、△高崎健康福祉大高崎高校(群馬)、霞ケ浦高校(茨城)
東京大会
優勝 ◎日本大学第三高校
準優 ◎佼成学園高校
ベスト4 国士舘高校、日本大学豊山高校
北信越地区 3枠
1枠増えた北信越は優勝の日本航空石川高(石川)、準優勝の星稜高(石川)の石川県コンビに続いての最後の枠は富山商高(富山)が有力でしょう。
優勝 ◎日本航空石川高校(石川)
準優 ◎星稜高校(石川)
ベスト4 △富山商業高校(富山)、富山国際大付高校(富山)
東海地区 3枠
最大の激戦なのがこの東海地区。優勝の静岡高(静岡)、準優勝の東邦高(愛知)に続くのが、準決勝で静岡高に4-7で敗れた中京学院大中京高(岐阜)、東邦高に9-10で敗れた三重高(三重)の2校の争い。やや三重高が有利だと思いますが、このブロックが3枠というのは少ない。
優勝 ◎静岡高校(静岡)
準優 ◎東邦高校(愛知)
ベスト4 中京学院大中京高校(岐阜)、△三重高校(三重)
近畿地区 6枠
枠が多い割にはスッキリしそうなのが近畿。優勝の大阪桐蔭高(大阪)、準優勝の智弁和歌山高(和歌山)、ベスト4の乙訓高(京都)、近江高(滋賀)までは決定。残り2枠はベストでコールド負けせずに戦った2校の彦根東高(滋賀)と智弁学園高(奈良)でしょう。
優勝 ◎大阪桐蔭高校(大阪)
準優 ◎智弁和歌山高校(和歌山)
ベスト4 ◎乙訓高校(京都)、◎近江高校(滋賀)
ベスト8 近大付高校(大阪)、〇彦根東高校(滋賀)、法隆寺国際高校(奈良)、〇智弁学園高校(奈良)
中国地区 3枠
優勝のおかやま山陽高(岡山)、準優勝の下関国際高(山口)と3枠目は瀬戸内高(広島)とみます。
優勝 ◎おかやま山陽高校(岡山)
準優 ◎下関国際高校(山口)
ベスト4 〇瀬戸内高校(広島)、尾道高校(広島)
四国地区 3枠+神宮枠
明治神宮大会枠が増えた四国は4枠になります。優勝の明徳義塾高(高知)、準優勝の英明高(香川)は当確、ベスト4の松山聖陵高(愛媛)も有力で、同じベスト4の高松商高(香川)となりそうですが、準決勝で英明高に2-12の6回コールド負けがどう響くか。準々決勝で英明高と1点差の高知高(高知)の可能性もあります。
優勝 ◎明徳義塾高校(高知)
準優 ◎英明高校(香川)
ベスト4 〇松山聖陵高校(愛媛)、△高松商業高校(香川)
ベスト8 生光学園高校(徳島)、大手前高松高校(香川)、△高知高校(高知)、鳴門高校(徳島)
九州地区 4枠
優勝の創成館高(長崎)、準優勝の富島高(宮崎)、残りはベスト4の延岡学園高(宮崎)、東筑高(福岡)ですんなりいきそうです。
優勝 ◎創成館高校(長崎)
準優 ◎富島高校(宮崎)
ベスト4 ○延岡学園高校(宮崎)、〇東筑高校(福岡)
21世紀枠 3枠
さて、これらの一般選考枠と明治神宮枠のほかに秋季都道府県大会において参加校数が128校を上回る都道府県はベスト16、それ以外の県ではベスト8以上の学校の中から、恵まれない環境、他校や地域に良い影響を与えているなどの理由で認められた高校が3校選出されます。