野球小僧

体重減量・細マッチョ化計画

体重が増えた選手がいる一方で、ギュッと絞ってキャンプインした選手もいます。今年は昨年の反省から三人の選手がシーズンオフのダイエットに取り組んでキャンプへ向かいました。

中日ドラゴンズの平田良介選手は昨年の合同自主トレでの体重オーバー(99kg)で動きの悪さが指摘され、二軍キャンプスタートとなりました。元々、太りやすい体質だけに同じ失態を繰り返す訳にはいかないため、このオフには「一日何食食べるとかは決めずに、おなかが“グー”と鳴った時に腹三、四分だけ食べるようにしている」とのことでした。これまでのオフの期間は一日3食プラス間食までし、1食の量も中華料理ならラーメンに煮卵などのトッピング、さらにチャーハン、ギョーザなどフルコースは当たり前だったそうです。

それが「本当はあれも食べたいこれも食べたいんだけど(頭の中で)ドラフトをしてトッピングなしのラーメンだけとか一品にしている」とのことでした。また、焼き肉店へ行った際は、肉の部位につき一切れのノルマを課して「カルビ、ハラミ、上ミノなどを一枚だけ食べて、あとはひたすら焼き係に徹してました」という、涙ぐましい努力が実り、96kg台を維持してきました。

読売ジャイアンツの阿部慎之助内野手は「脈拍数ダイエット」を実施して、97.5kgのベスト体重を維持しています。昨年は右ふくらはぎ、右太もも裏などケガが相次ぎました。阿部選手と言えば、2015年は「キレ」で勝負するとのことで、「糖質制限ダイエット」に臨んで95kgくらいに絞っていましたが、シーズン中はmax103kgくらいだったようで、ケガに悩まされました。今オフに取り組んだ脈拍数ダイエットとは、脂肪燃焼を効果的に促すため、脈拍数を測りながら有酸素運動を行うダイエット方法で、「10秒間で25回」の脈拍数が最も効率的な有酸素運動となるので、そこを意識して運動する方法です。一般の成人男性の脈拍数は1分間に60~80回が正常値。激しい運動では200近くまで上昇しますが、その場合には無酸素運動になり脂肪を燃焼しにくくなってしまいます。

来日一年目の途中入団ながら34本でホームラン王のタイトルを獲得したエルネスト・アントニオ・メヒア選手(埼玉西武ライオンズ)は二年目の昨年、約10kg近い体重増量で来日し、キャンプで充分な練習を行えず、開幕直前までフルスイングも出来ませんでした。シーズンでは打点は増えたものの、ホームラン数は減り、打率は大きく減少しました。今年はシーズン中のベスト体重115kgをキープするように、ベネズエラでトレーニングを継続してきており、「身体はとてもいい状態だよ。開幕から100%でいけるよう調整して、打率3割を目指す」と改心しています。

他にも阪神タイガースのマウロ・ゴメス選手もキャンプ前に金本知憲監督との面談で、昨年帰国前に体重オーバー厳禁の約束を交わしており、三ヶ月前は約125kgだったのが、約119kgに減量を成功してきており、「体重を気にするより自分のやるべきことをやっていた。過去二年より、体の感覚はいい」とも話しています。

昨年は北海道日本ハムファイターズの中田翔選手はオフの最高体重106kgから8kg減とする98kgでキャンプインしました。ハワイでの自主トレで走り抜いたのと、禁酒も断行しての結果で筋力ではなく体脂肪が落ちた、と成果をアピールしていました。ただ、シーズン後の成績は、あまり変化はありませんでした。

2014年 打率.269 27ホームラン 100打点
2015年 打率.263 30ホームラン 102打点

また、昨年まで福岡ソフトバンクホークスに在籍していたイ・デホ選手もサイパンでの自主トレで走り込み、一昨年のシーズン中から4kg減、オフの優勝旅行時の137kgからは10kgも減量してキャンプイン。あまりのスリム化に、報道陣だけでなく、球団関係者も「あれ、誰だ?」という反応でした。こちらは減量で身体のキレが出たのか、打率は下げたもののホームランと打点は大きく伸ばしました。

2014年 打率.300 19ホームラン 68打点
2015年 打率.282 30ホームラン 98打点

ちなみに、NPB現役日本人最重量選手は2013年ドラフト5位の千葉ロッテマリーンズ・井上晴哉選手です。入団時に110kgでNPBの日本人選手最重量記録を更新し、現在はさらに体重増で114kgとなっています。なお、NPB史上最重量となるのは、先日、来日した東北楽天ゴールデンイーグルスのジャフェット・アマダー選手の135kgです。アマダー選手は「レベルの高い日本で活躍して、有名になりたい。日本でキャリアを終える気持ちで来た」と語っています。

なお、NPB現役最軽量選手は水口大地選手(埼玉西武ライオンズ)の60kgです。

どちらにしても、体重で野球をやる訳ではありません。
減量が成功するかどうか。この二人の選手の結果だけでは判りません。今年の平田選手、阿部選手、メヒア選手の結果にも注目していきたいと思います。

まずは「結果にコミット」することです。


コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。
いやいや、平田選手の対極ということで引き合いに出させていただきました。言うなれば、花道ですよ、あっはっはっは。

平田選手は結果(成績)にコミットしてくれればOKですから。

いやあ、あそこに通っている時間があれば、というか、余裕があれば自分で運動するのですけどね。

まずは、心を整え、次に技を極める。そして、自分にとって一番バランスのいい身体ですよね。何にしても。
eco坊主
おはようございます。

ほらね~阿部ちゃんにも注目でしょ!!
やりますよ、今年は!!
内田Cも加入したし、松井臨時Cもいるし^^v

「結果にコミット」するような身体までは必要でしょうか?
あれは、見せるための身体のような気がします。
A井氏、I島氏、N山氏は「その後にもコミット」できているのかしら・・・
アイドルM岸氏の△4.4cmは映像マジックのような気がします。

やっぱ運動しながら結果だすべきですよね!?
「一新」となった阿部慎之助はやりますよ~~~

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