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野球小僧

オリックス・バファローズ

オリックス・バファローズは2020年8月20日に西村徳文監督に辞任を要請し、承諾したと発表(事実上の解任)を行いました。8月21日からは中嶋聡二軍監督が監督代行を務めることになりました。

2020年シーズンは開幕から1勝9敗。辞任時点の成績は16勝33敗4分け、借金17で最下位でした。勝ち試合で経験の少ないピッチャー起用に始まり、入れ替えや守備位置のコンバートなどと、指揮独断によるものが多かったこともあったようです。

バファローズは、1995年にリーグ優勝、1996年に日本一になった後、優勝しておらず、12球団で最も優勝から遠ざかり、ここ20年間でBクラス18回と成績は低迷中です。

それでも、2008年にはリーグ優勝した埼玉西武ライオンズに2.5ゲーム差の2位。2014年にはリーグ優勝した福岡ソフトバンクホークスに勝率わずか2厘差の2位と、優勝まで手の届く位置につけたこともあります。しかし、2009年は最下位、2015年は5位となるなど、成績は急降下してしまっています。

現在のバファローズは、2004年シーズン終了後に、神戸を本拠地とするオリックス・ブルーウェーブと、大阪を本拠地とする大阪近鉄バファローズの2球団の合併によって誕生した球団です。「バファローズ」の名を用い、大阪を本拠地、神戸を準本拠地としていますが、運営母体はオリックスのままであり、運営法人も大阪阪急野球協会の流れを組むオリックス野球クラブとなっており、オリックスブルーウェーブの後継球団扱いです。

そのブルーウェーヴは1988年のシーズン終了後に阪急ブレーブス(親会社:阪急電鉄株式会社)がオリエント・リース(1989年にオリックスに社名変更)に球団を譲渡されて発足しています。日本のプロ野球の黎明期から存続する歴史ある球団で、輝かしい実績も残しています。

1936年~1946年:阪急軍
1947年~1988年:阪急ブレーブス
1989年~1990年:オリックスブレーブス
1991年~2004年:オリックス・ブルーウェーブ(シーズンオフに大阪近鉄バファローズを吸収合併)
2005年~現在  :オリックス・バファローズ

日本一:4回
リーグ優勝:12回
セ・パ交流戦優勝:1回

なぜ勝てないのでしょう。

その要因の1つは、「補強が下手」なのかもしれません。2014年にあと一歩のところでリーグ優勝を逃すと、同年オフに、オークランド・アスレチックスのマイナーでプレーしていた中島裕之選手、横浜DeNAベイスターズを退団したトニー・ブランコさん、広島東洋カープからブライアン・バリントンさん、フリーエージェントで北海道日本ハムファイターズから小谷野栄一さんら約30億円とも言われ、優勝争いを演じた前年のメンバーに強打者を上積みし、今度こそはと優勝を狙いにいった大補強をしました。

しかし、これらの選手は軒並み不振やケガで登録抹消されるなどシーズン早々に離脱してしまっています。一時期、セントラル・リーグの球団でもありましたが、チームに不足している戦力を埋める的確な補強ではなく、やみくもに強打者を集めた補強がうまく機能するはずもなく、開幕から低迷することとなっています。この頃から補強のちぐはぐ感はあります。

2つめは、「監督の交代が多い」と思います。シーズン途中での監督の交代も頻繁にあり、それにともなって、コーチングスタッフも変わります。2002年から指揮を執った石毛宏典さんは同年に最下位に終わり、2003年は開幕から7勝12敗1分けと低迷し、20試合を終了した時点で解任。2007年から就任したテリー・コリンズさんは同年に最下位となると、2008年も開幕から敗戦を重ね、5月21日の試合後に監督辞任が表明されています。瞬間的には、新しい上司にいいところを見せようとして、張り切ることがあると思いますが、戦い方も当然ですが、教え方も変化して選手は混乱してしまうでしょう。

1989年~1990年:上田利治
1991年~1993年:土井正三
1994年~2001年:仰木彬
2002年~2003年:石毛宏典(4月23日解任)
2003年          :レオン・リー
2004年          :伊原春樹
2005年          :仰木彬
2006年          :中村勝広
2007年~2008年:テリー・コリンズ(5月21日辞任)
2008年~2009年:大石大二郎
2010年~2012年:岡田彰布(9月25日休養)
2013年~2015年:森脇浩司(6月2日休養)
2016年~2018年:福良淳一
2019年~2020年:西村徳文(8月20日辞任)

結果が出なければ解任されるのは仕方がないことですが、これまでの補強や監督交代を見ていると中長期を見据えたビジョンを感じません。球団がどういったチーム作りをしていこうとしているのか不透明であり、チームの方向性について、二転三転しているようなところも見受けられます。

それでも、昨年のドラフト会議では素材型選手を多く指名していますので、育成をテーマとして継続するのかどうか、今年のドラフト会議での指名には注目ですが、ここでまたもや方針転換となってしまいますと、混迷状態は続きそうな気がしてなりません。

最後に、バファローズはブルーウェーヴ時代に優勝したときの「がんばろう神戸」の印象が強く、当時の本拠地は「グリーンスタジアム神戸(現:ほっともっとフィールド神戸)」でした。現在の本拠地は「京セラドーム大阪」です。また、前記のとおり、球団の愛称も変わっています。まさか、なかなか勝てないのは、「合併の呪い」ということではないと思うのですけど。

同じ関西球団で、「駄目トラ。高校球界最強のPL学園高にも勝てないのでは?」といわれたこともあった暗黒時代だった阪神タイガースどころではなく、今のバファローズは、「駄目ウシ。高校球界最強の大阪桐蔭高/履正社高にも勝てないのでは?」といわれないように奮起して欲しいと思います。

なお、我らが中日ドラゴンズは、中京大中京高よりは強いと思っています。

新型コロナウイルスによってお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、罹患された皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、日々新型コロナウイルスと戦っている医療関係など、私たちの命と生活を守るために働いてくださっている関係者の方々に、心からの敬意と感謝いたします。

どうか、みなさまとご家族、関係者の方がご健康であっていただければと思っております。1日でも早く流行が終息の方向に向かうことを願っております。

私のブログにお越しいただいてありがとうございます。また、明日、ここで、お会いしましょう。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

オリックス・グループにはレンタカーで、年1回お世話になっている、単なる1ユーザーです。

毎年のように前評判は高いのですが、いつも失速してしまう、球界の七不思議の1つ(?)です。あまりに、低迷が長期に割ってしまいますと、親会社が「リース業」だけに、球界初の「球団リース」なんてことになってしまったりして・・・。

ま、我がドラゴンズは古豪・愛知商業高には、勝てるのではないかなぁ・・・。
eco坊主
おはようございます。

しっかりと猛牛を分析されていますね。
もしかして竹中平蔵氏に成り代わってオリックスグループの社外取締役を
狙っているのではないですか?それともCEOの方でしょうか?(笑)
今年の猛牛は#18、#19の二本柱に加え#30が出てきてローテーの軸が確立し#34、#10、#67、#55で強力打線となるかな~と思っていたのですがどちらも機能しなかったようですね。

>なお、我らが中日ドラゴンズは、中京大中京高よりは強いと思っています。
↑ホンマでっか!?断言していないとこに一抹の不安があるとみました!
しっかり中京大中京高をベンチマークしといた方がいいですよ!!


多くの方に感謝しつつ自ら冷静に行動をしたいと思います。
ここにお越しの皆様もどうかお気をつけください。
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