野球小僧

第68回 全日本大学野球選手権大会 一回戦 創価大(東京新大学) vs. 大阪工業大(近畿学生)

第68回全日本大学野球選手権大会は10日、一回戦7試合のうち、明治神宮球場で開催予定だった3試合が、雨天により中止になり、東京ドームでの4試合が行われました。

東京ドームでの一回戦第一試合は創価大(東京新大学)と大阪工業大(近畿学生)が対戦。創価大はプロ注目の杉山晃基選手、大阪工業大は技巧派の深田樹暉選手が先発。大阪工業大の深田選手は初回は三者連続三振と見事な立ち上がり。しかし、3回裏、創価大は2アウト三塁から下小牧淳也選手が2ランホームランを放ち、先制。4回にも1点を追加し、試合をリード。

創価大の杉山選手は立ち上がりは制球に苦しんだものの、徐々に調子を上げ、最速149km/hを記録した速球で大阪工業大打線をフライで打ち取っていく。7回にノーアウト一・二塁のピンチを迎えるが最少失点1に抑え、8回以降は二番手の望月大希選手が大阪工業大打線を完全に抑え、創価大が6-1で快勝。

初出場の大阪工業大は5投手の継投で踏ん張ったが、「白い天井と高い飛球が重なる」という東京ドーム特有の現象にも苦しみ、初戦敗退。

東京ドーム:第一試合 / 大阪工業大(近畿) vs. 創価大(東京新)
大工大000000100|1
創価大00210102x|6

0-4で迎えた7回1アウト二・三塁でレフト前にタイムリーヒットを放った大阪工業大の主将・田中浩平選手は「それまでの2打席に合っていなかったので何とかレフト前に運びました」。大阪・近大付高出身で、高校卒業後に大学で野球を続ける予定はなかったそうですが、田中恵三監督の誘いがあり大阪工業大に進学しました。「自分たちの代で初めて全国に出てこられたのはよかったけど、出て満足していた自分たちがいた。全国は勝ってなんぼ。後輩たちには勝てるようにやっていってほしい」と全国初勝利の夢は後輩たちに託しました。

野球部四年生約30人はこの日の敗戦をもって引退するそうです。田中浩選手もその一人になります。社会人には進まず、野球人生に終止符を打つことを決めて今大会に臨んでいたそうです。今後は、これまでナイター練習と並行して行っていた就職活動に本腰を入れていく予定とのことです。

東京ドーム:第二試合 /  八戸学院大(北東北) vs. 佛教大(京滋)
八戸学010200000 |3
佛教大000000004x|4

2回表、八戸学院大はこの回先頭の四番・武岡選手が、右中間へ運ぶ大会第2号のソロホームランで先制。さらに4回表、ノーアウト一塁から、またも武岡選手が2打席連続となる2ランホームランで追加点を挙げる。

投げては先発の大道選手が8回まで4安打無失点9奪三振と好投。しかし、佛教大は9回に1アウト満塁として大道選手をマウンドから引き摺り下ろすと、2アウト満塁から2点を返し、なおも満塁の好機から八木選手のセンター前ヒットで2人が生還し、劇的なサヨナラ勝ちで二回戦へ駒を進めた。

東京ドーム:第三試合 / 愛知工大(愛知) vs. 東日本国際大(南東北)
愛工大020202100|7
東日本000003000|3

23年ぶり10回目の出場となった愛知工業大と2年連続14回目の東日本国際大の対戦。先手は愛工大、2回表2アウト二塁から田中選手の2ランホームランで先制。さらに4回表には中井選手、田中選手のタイムリーで2点を追加すると、6回にも2アウト満塁から後藤選手が2点タイムリーで6-0とリードする。

東日本国際大の反撃は6回裏。ノーアウト一・三塁から片岡選手の犠牲フライと、鈴木選手の2点タイムリーで3点差に迫る。しかし、なおも2アウト一・三塁の場面で登板した新村選手が後続を断つと、その後は東日本国際大を1安打に抑える好救援。愛知工業大が27年ぶりに初戦を突破。

東京ドーム:第四試合 / 大阪商業大(関西六大学) vs. 日本文理大(九州地区)
大商大001000001|2
日文理100000000|1

大阪商大の先発は今秋のドラフト候補に名の挙がる大西選手。日本文理大は191cmの藤野選手。日本文理大は1回裏、フォアボールで出塁したランナーを盗塁と暴投で三塁に進め、2アウトから安永選手がタイムリーを放って1点を先制。3回表、大阪商大は岡澤選手が2ベースヒットで出塁し、1アウト三塁から川中選手の犠牲フライで試合は1-1の同点となり、ここから試合は膠着。両ピッチャーの引き締まった投手戦が続く。

9回表、大阪商大は戸田選手がセンター前ヒットで出塁し、二盗とバントで1アウト三塁のチャンスを作る。工遼選手のスクイズはピッチャーフライとなってランナーを還せず、チャンスは潰えたかに思えたが、続く代打・曽根選手が放った打球は完全に討ち取られた当たりの内野ゴロ。しかし、曽根選手は必死のヘッドスライディングでタイムリー内野安打となり、大阪商大がついに勝ち越し、大阪商大が日本文理を下した。


コメント一覧

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eco坊主さん、こんばんは。
この時期の雨は仕方がないですね。ピッチャーはコンディション調整は難しいでしょうけど、ここまでくれば、どうのこうの言ってる場合じゃないですね。

さてさて。
eco坊主
おはようございます。

雨と泣く子と地頭には勝てませんね。

さぁ仕切り直し!
思い切って存分に楽しんで勝ちましょう!

掴めよ 神宮の”てっぺん”
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