野球小僧

まさに命がけ

中東のサウジアラビアではイスラム教徒が聖地メッカを一斉に訪れる大巡礼の「ハッジ」が行われています。

ハッジは世界中のイスラム教徒がサウジアラビア西部のメッカにある聖地を訪れる、年に一度の大巡礼で例年約200万人が参加しています。

巡礼者はメッカとその周辺を数日かけて昼夜を問わず歩きますが、2024年はメッカで気温が50度を超えるなど猛暑の中での巡礼となっており、ニュースでは500人とも1000人以上とも熱中症などで亡くなっていると報じられています。



また、気温が40℃を超えるギリシャでは観光客が暑さで亡くなったり、行方不明になったりしているとのこと。

当局は正確な死因の特定には検査が必要だとしながらも、行方不明になった全員が高温のなかでハイキングに出かけていたという共通点があることを挙げ、熱暑の影響を軽視しないよう警告しているとのこと。

体温は脳で調節されている。そのなかでも「視床下部(ししょうかぶ)」と呼ばれている間脳に位置している部位は、内分泌や自律機能の調節を行う総合中枢。人間の場合は脳質量のわずか0.3%/4g程度の小さな組織ではあるものの、多くの神経核から構成されており、体温調節やストレス応答、摂食行動や睡眠覚醒など多様な生理機能を協調して管理している重要な箇所。

そこでは体温を約37℃に保つよう自動調節していて、暑くなると汗腺を活性化し、血管を広げて体を冷やすよう,ありがたい働きしてくれます。

ただ、狭い温度範囲内では機能するものの、小さな変化で大きな影響を受け、暑い日になると動きが緩慢になり、怠惰になることがあります。

サウス・ウェールズ大の研究では、気温が上昇すると体内の水分が減少し、脳への血流が減少するなど深刻な影響がでるからと考えており、実験では温度を21℃~40℃まで上げたところ、脳への血流が約9~10%低下。常時フル稼働しているエンジンに十分な燃料が供給されないようなもので、大きな問題だと説明しています。

ワシントン州立大は極度の暑さは脳の通常の活動を妨げる可能性があるとのこと。明確な思考、推論、記憶、考えを構築して系統立てて説明できるようにしている脳のネットワークの「調子が悪くなる」可能性があるという。

たとえば、ハイキングでどの道を選ぶかといった決定を考えることが難しくなる。こうした意思決定は単純に見えるが、複数の異なる要因を比較検討する必要があると言う。また、人は高温にさらされると、リスクを伴う判断を下したり、衝動的な行動を取ったりする可能性が高くなることもあるという。

地球温暖化が止まり、異常な暑さがなくなれば、この異常な世界も少しはまともになるのかも知れません。

本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。

今日という日がみなさまにとって、よい一日になりますように。

また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

実際にイスラム教徒として生まれてきたならば、同じように大巡礼に行っているでしょうね。また、ハイキング好きだったら、同じように行っているかも知れません。

私も脳科学者ではないのでくわしいことはともかく、あまりにも暑いなかや、寒いなかでは思考が怪しくなることがあります。

ただでさえ、普段でも怪しいのですから・・・って?
eco坊主
おはようございます。

痛ましいニュースです。宗教で命を落とすなんて・・・
私はそんなに信心深くないので暑い中本山参りはしませんけど。

大学が研究する脳の働きなど難しい事はよくわかりませんが、熱中症対策などしながら夏い暑を乗り切りたいと思います。
昨日”働く男”から放熱冷感のインナー買いました^^v

今日もありがとうございました。
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