東京六大学野球の秋のリーグ戦で、慶応大の岩見雅紀選手(滋賀・比叡山高)がこれまで3人が記録していた4試合連続のリーグ記録を塗り替え、リーグ記録となる5試合連続のホームランを打ちました。
また、このホームランは岩見選手にとって秋季シーズン6本目で、リーグ記録まであと1本に迫っています。通算ホームラン数も歴代3位に並ぶ20本となり、読売ジャイアンツの高橋由伸監督が慶応大時代に記録した23本のリーグ記録まで、あと3本となりました。
四年生の岩見選手は滋賀・比叡山高出身。1m87cmの大型外野手で、プロ野球志望届を提出しており、ここにきてドラフト上位指名の可能性も出て来ています。
ちなみに、東京六大学野球と東都大学野球の通算ホームラン記録は次のようになっています。
東京六大学通算 / プロ通算
23本 高橋由伸(慶応大) 1994~1997年 / 321本 1998~2015年
22本 田淵幸一(法政大) 1965~1968年 / 474本 1969~1984年
20本 岡田彰布(早稲田大) 1976~79年 / 247本 1980~1995年
19本 荒川尭(早稲田大) 1966~69年 / 34本 1971~1975年
19本 山口高誉(立教大) 1987~90年
18本 谷沢健一(早稲田大) 1966~69年 / 273本 1970~1986年
18本 広沢克己(明治大) 1981~84年 / 306本 1985~2003年
17本 矢作公一(立教大) 1985~88年 / 0本 1989~1992年
17本 大森剛(慶応大) 1986~89年 / 5本 1990~199年
17本 矢口健一(早稲田大) 1994~97年
東都大学通算 / プロ通算
24本 井口忠仁(青山学院大) 1993~1996年 / 249本 1997~2007年
20本 大橋穣(亜細亜大) 1965~1968年 / 96本 1969~1982年
20本 村田修一(日本大) 1999~2002年 / 346本 2003年~
16本 岩本貴裕(亜細亜大) 2005~2008年 / 30本 2009年~
15本 古川慎一(亜細亜大) 1982~1985年 / 52本 1986~1995年
15本 町田公二郎(専修大) 1988~1991年 / 85本 1992~2006年
15本 松田宣浩(亜細亜大) 2002~2005年 / 188本 2006年~
14本 尾上旭(中央大) 1978~1981年 / 5本 1982~1991年
14本 新井良太(駒沢大) 2002~2005年 / 40本 2006~2017年
13本 正垣泰祐(日本大) 1964~1967年 / 18本 1969~1980年
13本 亀井義行(中央大) 2001~2004年 / 64本 2005年~
13本 大廣翔治(東洋大) 2001~2004年 / 0本 2005年~2011年
なお、岩見選手は1浪。ショートの照屋塁選手(沖縄・沖縄尚学高)も1年遅れで大学に入学しています。セカンドの倉田直幸選手(静岡・浜松西高)に至っては2浪の末に入学しています。
慶応大は欲しい選手がいても入試のハードルが高いため、「獲ります」と確約出来ないそうです。夏場に高校生向けの練習会をやって、80人くらいが参加して、入試で合格するのは5人くらいだそうです。練習会をセレクションと勘違いする人もいるようですが、そうではないそうです。浪人生はそこまでして『慶応で野球がしたい』という選手たちということです。
さて、岩見選手はホームラン記録をどこまで伸ばすのでしょうか。注目の週末です。