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ふくしまキッズin京都

京都プログラムの活動報告や参加者との情報共有などを行います

田歌舎スタッフ 川井 淳介(ジュリアーノ) 

2016-06-13 18:20:04 | 2016春京都P文集

東日本大震災が起きた時、僕はアフリカにいた。

現地のラジオや人々から「FUKUSHIMA」という言葉が何度も飛び出し、「日本は大丈夫なのか?」「おまえの家族は大丈夫なのか?」と心配されたことを、今でも鮮明に覚えている。
世界中が、その出来事に心を痛めた。

自分とはとても切り離すことができない大切な人たちが住む日本という国に、福島という地域に、世界中の人々から“善意”が集まった。

その1つの形が「福島キッズ」であると、僕は思う。



福島キッズという支援は5年間で無事一区切りしたが、田歌舎代表の誉さんは今年の夏、来年も継続する予定だと言った。

その決意は「かっこいいな。」と思うし、自分も田歌舎の一員として活動に係われることを心から嬉しく思い、誇りに思っている。

今回の福島キッズは、田歌舎の通常業務は必要最低限に留め、スタッフ全員がこどもたちとできるだけ共に過ごそうと決まっていた。

実際、いままでの福島キッズの中で一番子供たちと係われたように思う。「ジュリアーノ!」と名前をみんなから呼んでもらえるだけで、なんだか自分の存在を受け入れてもらえたみたいで嬉しかった。

こどもたちが発表する“今日1日の宝物”の中で、自分が係わったプログラムが挙げられると、「よっしゃあ!!」と、心の中でガッツポーズをしていた。



自分自身がまだまだ未熟で成長しないといけない宿題を子供たちから教えてもらい、本当にたくさんの笑顔を子供たちからもらった。ありがとう。また元気でぐんと成長した姿を見せてくれたなら、見せることができたなら、もっともっと深く心をお互いに通わすことができたなら、それは、きっと幸せ。




<福島キッズたちにジュリアーノから一言。>

だいこん=ラフトから川へ何度も飛び込んでたね。今度は僕の得意技、ジュテーム・ジャンプを伝授します。


かいと=鹿角ブレスレット、まだちゃんと持ってる?今度は鹿解体を一緒にしよう。

たいよう=最終日の発表の時、アカペラで歌った勇気。格好良かったです。また手品、教えて!

つばさ=アカハライモリ、ヘビトンボ、カワゲラ。いきものの不思議、おもしろさや美しさ。今度は一緒に共有できたらいいな。

まさや=「軽トラ乗っけてって♪」と気軽に頼むちゃっかりさ、ワサビ入りたこやきを食べさせようとするイタズラさ、大変かわいかったです。

けんたろう=礼儀正しく、姿勢も良い。優等生なけんたろうにいつも心の中で拍手を贈っていました。福島を、日本を頼みます!!

りょう=溢れる肉への愛情と、その豊かなお笑いセンス。笑顔を大量生産するりょうを尊敬します。

あゆと=ほんとに犬が好きやよね。きっとハナを目の中に入れても痛くないんやろうな。

つとむ=ヤギのなっちゃんは元気に「ギシギシ」と鳴いていますよ。毎日、川でいっぱい遊んだのは良い思い出。ありがと。

じゅり=すっかり田歌舎のヘビーリピーターやね。今度はジュニア・リーダーかな?

ゆり=美味しい料理をありがとう。僕はずっと食べるのが専門やったけど、次の夏は1品くらい作れたらなとこっそり思っています。

つむぎ=今度、野原や森に行って、野花を一緒につめたらなと思っています。

みさき=お姉ちゃんのシマシマパジャマが可愛かったです。また美山でね。

ひより=鹿角キーホルダー、使ってる?人にも物事にも積極的に向かっていく姿勢、見習いたいです。

すみれ=かえの顔を見ただけで、ご飯が食べれなくなるほど笑うすみれは、本当に楽しそうでした。

ちひろ=ラフトボードに乗っている時に男子たちが唄う歌詞にいちゃもんをつけているちひろはおもしろくって、チャーミングでした。

ましろ=ただえもんの屋根裏部屋に何度も行ったり来たり。カヤックも、夏に挑戦しにおいで♪ 

田歌舎スタッフ 西村 舞(まいまい)

2016-06-13 18:10:42 | 2016春京都P文集

1週間の福島キッズは私にとって、思いがけない気付きや自分の中で忘れていた感情が掘り出されるものとなりました。

たくさんの子供たちが、冒険にチャレンジする姿や、初めてのことに不安をいただきながらも挑戦していく姿が本当に可愛くてたまらず、これを母性本能というのか!?笑 と思いながら、本当にみんなが自分の子供のようでした。



みんなが帰った後のガランとしたただえもんは寂しかったなぁ。朝晩の自炊で火を起こせる。そんな小学生は日本全国少ないに決まっているけど、子供たちは習得しましたね。

マヨネーズは買わなくても美味しく作れることや、春の川がどんなけ冷たいのか。。。たくさんの発見、があったのではないでしょうか。



そして、今回改めて思ったことは、子供の個々の長所が生かされてきたこと。

料理の場面で活躍する子や、アウトドアの場面で発揮する子、ムードメーカーになって場を和ます子、率先して色々挑戦する姿をみんなに見せていた子、全員の良いところが思い浮かびます。





まだまだ出し切れていな子ももちろんいますが、美山の田歌舎の豊かな生活の中で、最終日までにはそれぞれの個々の良さが前に出て見えていた気がします。
それはフリープランという集団に紛れずに 行動することで生まれたのかなと思います。

田歌舎のフリープランは自由で面白いけど、そのフリープランをいかに充実させるかが、大人の力量。

ただ、自由に放置して鬼子っこして遊ぶというものではなく、できるだけ、いろんなことに挑戦、失敗、成功、そんな体験をさせてやりたいと思うのですが、なかなか思うように誘導できないもので。

その辺が課題ではありますが回を重ねるたびに大人側も勉強・成長していると思います。大人たちも自分の長所を磨かないとですね。



子供たちの成長は大人の成長も育んでるんだな、と実感できた福島キッズの活動、子供たち、親御さん、スタッフの皆、今ある環境に本当に感謝しています。

あ!そうそう。今日はキッズ達と遊んでいる夢を見ましたよ〜!!またみんなに会えることを楽しみにしています。
強くやさしく生きて行くんだ〜!!

まいまい

学生ボランティアスタッフ 石川 哲郎

2016-06-13 18:06:12 | 2016春京都P文集

2016年春の京都プログラムでは4月1日から4日までの4日間を子どもたちと過ごさせて頂きました、大学3年の石川哲郎(てっちゃん)です。

みんなとお別れをしてから約半月が過ぎ、思い出に浸りながら、大学生活を送っています。
みんなは新しい環境で新しい友達もできて、中学生は部活が始まって、楽しくも忙しい毎日を送っているのかな?

たった半月しか経ってないのに京都でみんなと過ごした時間が、すごい昔のことのように感じています。あのときのことを思い出しながら感想を書いていきたいと思います。

京都プログラムの感想は、最後の挨拶でも言ったように「楽しかった」の一言です。楽しかったことはあげるときりがないぐらいあります。

まずはみんなと出会えたこと。嬉しくもあり、そして、みんなとたくさん話して、一緒にいろいろなことができて、本当に楽しかったです。美山に着くと同時にプレゼントを子供たちがくれました。開けると瓶ビールが入っていて、本当にうれしくて喜ぼうとしたら、イモリが中に入っていました。驚きつつ、プレゼントなのかは分かりませんが、それでもわざわざ用意してくれたことが嬉しかったです。

みんなが作ったご飯をみんなで食べたのも楽しい思い出です。ハム、チーズ、ラーメンなど、普通は作らないようなものも子供たちが作りました。

私よりも料理が上手いのではないかという子供もちらほらいて、正直焦りました。子供同士で味が薄かった、これは美味しいなどと言い合っているところは今でも覚えています。

1つ1つ小さな喜びがたくさんあったこの4日間は、本当にみんなが大家族になったようなアットホームな日々でした。子供、ボランティアという境目を超えて一緒に遊び、一緒に笑えたから自信を持って「楽しかった」と言えます。



みんなと一緒に4日間を過ごせて幸せでした。これからみんなは新しい学年になって新しくたくさんのことを学ぶと思います。新しい友達も増え、新しい行事が増える人もいると思います。

そうすれば、嫌なことや大変なこともこれからどんどん増えていくことでしょう。楽しいこともあれば嫌なことがあるのは当たり前です。

そんな時は京都プログラムでは、どうしていたかな?友達?スタッフ?自分の力?たぶん一人で京都プログラムと同じことをしても楽しさはそんなになかったと思います。

楽しかったのはみんなで楽しいことを共有して、辛いことは一緒に乗り越えたから楽しい思い出になったと思います。

だから、これからの生活でも周りにいる人と共に人生を楽しんで生きてください。

そして、また、みんなに会えることを楽しみにしています。

みんなの成長を楽しみにしています。

学生ボランティアスタッフ 望月優起(もっちー)

2016-06-13 18:00:23 | 2016春京都P文集

京都プログラムのみなさん、プログラム中は大変お世話になりました。横浜から参加させていただきましたもっちーこと望月です。今回は後半4日間の参加でした。

途中参加は受け入れられる側という印象があり、独特の緊張感を持って田歌舎に向かいました。

お昼過ぎに、田歌舎近くのバス停に到着し車でお迎えに来てもらうと、ドアを開けた瞬間車の中から懐かしい面々がドッキリという名のお出迎えをしてくれました。驚いたというよりも嬉しかったです。

田歌舎に着いたらもっとたくさんの懐かしい面々がいました。一緒に横浜から参加した哲郎と皆からプレゼントをもらい、袋を開けてみるとビール瓶。

ものは何であれ歓迎してくれたことが本当に嬉しくて、さっきまでの緊張感なんてもう忘れて感動のあまり泣きそうでした。ウェルカムドリンクなんておしゃれなまねを、と思いつつ瓶を良く見てみると中には大量の○○○。あれには背筋が凍りつきました。生き物は大切に。

そのあとは初対面の子どもたちもスタッフさんもすぐに優しく受け入れてくださり、田歌舎での生活が始まりました。翌日にはラフティングをして4月も始まったばかりでしたが川に飛び込み、とても気持ち良かったです。夕食にはてつさんのバースデーで手作りのケーキとドーナツ。

ケーキは皆で美味しく頂きましたが、なぜかドーナツは僕と哲郎とてつさんだけに配られる。感謝の気持ちでいただくと、ワサビ風味のおいしいドーナツでした。怪しさのあまり一口で食べきらず、中途半端なリアクションになってしまいごめんなさい。

とても貴重な体験ができた水源トレッキング、もっと楽しくなるように皆でルールを考えた白熱のケイドロ、初めはこんなものかと思っていたけど最後には火の恐怖を目の当たりにできるほどの火柱が上がった野焼き、爆笑が生まれたイクラちゃんのアテレコ、皆のことを考えて一生懸命作ったご飯、「裏方の仕事も大切だね」なんてボヤキながらこなした毎日のお仕事、あっという間に3日が過ぎてしまい気づけば最後の晩餐でした。

素敵なお料理の数々とともに、合唱、合奏、親子デュエット、マジック、カップス、皆が思い思いの過ごし方でパーティーを楽しみ、最高の時間が流れていました。
ずっとあのパーティーを続けていたいなんて思っていました。ボラスタも時間が無い中で一芸を準備していました。あのモノマネ大会はどうだったでしょうか。
後で映像を見させてもらいましたが、やっぱり自分をはたから見るのは恥ずかしいですね。


翌日になると早いものでもうお別れの時間でした。
また会える気がしてならないと、涙のお別れではなく笑顔のお別れでしたね。

僕は福島までの引率があったので京都でのお別れのときはまだ責任と緊張でさみしくはありませんでしたが、福島に近づくにつれてさみしさがこみ上げてきました。

いよいよ郡山、福島でお別れをして一人になるととてつもない喪失感に襲われました。
胸の真ん中にぽっかりと穴が空いたあの感じは何度経験してもなれません。

あれから一週間経ってやっとさみしさが楽しい思い出に変わってきました。ふくしまキッズではいつもたくさんの勇気をもらっています。
僕も自分の夢に向かって頑張ります。みんなもこの大切な思い出と貴重な体験、そして人とのつながりを大切にそれぞれの生活を頑張ってください。
横浜からいつまでも応援しています。

また会う日まで♪ もっちーでした。

田歌舎スタッフ 高橋 大介

2016-06-13 16:52:23 | 2016春京都P文集

2016年3月28日。田歌舎は3日目のぼくにとっては、もちろんのことですが、初めてのふくしまキッズの経験です。田歌舎自体も不慣れな中での1週間に関して書いていきたいと思います!

【ふくしまキッズ、全体の振り返り】
17名の小学校3年生から、中学1年生までと、割と広い年齢層の子どもたちが参加した今回のふくしまキッズ。

見た感じ、やっぱり短期では、みんなが100%一致団結というわけではないものの、1日目から比べて、最終日は目指していた「ひとつの大家族」的まとまりを形成できていたように思います。それもあって、ボラスタと一緒に決めたルールに従って動けるようになるまでにはなっていたんだろうなと思います。

正直、自分自身子どもたちと触れ合うのは、決して嫌いではないものの、これまで子どもたちと触れ合うような経験をあまりせずに生きてきたので、どう接していいかわからない部分がありました。

加えて、田歌舎にも不慣れな中、且つふくしまキッズの受け入れ先の一員として、自分は何が価値提供できるのか、と始まる前は不安だった部分も少なからずありました。

ただ、いざ始まってみれば子どもたちと目一杯遊ぶことはとても楽しいものでした。

全力で田歌舎の敷地内を駆けまわったり、一緒に犬の散歩をしたり、ラフティングをしたり…。子どもの体力についていくのは大変だったものの、被災した福島では、きっと、放射能という見えない恐怖のせいで出来ない体験ができているんだろうと感じました。



いろんな情報が錯綜して、何が本当なのかわからない放射能。そういう難しい話を抜きにしても、気楽にその辺を駆けまわることもできないも地域に暮らす子どもたちもいるんだろう。

ただ単に、疲れ果てるまでめちゃくちゃに遊ぶ。その遊び相手になってあげるだけでも、子どもたちにとっては随分と刺激的だったのではないかと思います。



【個人的な振り返り】
個人的な裏目標として、田歌舎での暮らしや基本的なルーティーンなども、子どもたちとの一緒の暮らしの中でも学べるところが多々あると思っていました。

覚えることといっても、ひとつひとつは大したことがなくとも、膨大な量の小さなことの積み重ねだと感じています。

・食器のしまう場所
・ラフティングのボートの準備、ギアの名称から漕ぎ方
・動物の餌やりから掃除から
・超絶美味しい野菜や肉などの食べ物達
・火起こし、薪の割り方(斧・ナタの使い方)

書ききれないくらいだ、でもまだまだ「遊・食・住・エネルギー」の暮らしの一部だとも思う、その生活の片鱗を味わえたことはいい機会だったなあと思います。

フリープランだったこともあって、田歌舎としての総合力が問われる、なんて話もありましたが、その総合力も垣間見れたことも含めて、田歌舎慣れという部分でも良買ったと思います。

まだなにかを改善、という話をするほどに身についたことも少ないですが、何を身につけていかなければいかないかは見えてきました。

直近はヤギのより詳細な飼育方法や、ラフティングの座学的なところ、ロープワークあたりを覚えていこうかと思います。

【次回に向けて…!】
ふくしまキッズに参加する子どもたちが本質的に何を求めているのか、そのご家族は田歌舎に、田歌舎での日々に何を求めているのか。それに対して、僕自身の提供できる価値は「鬼ごっこの遊び相手になる」程度の誰でもできることでした。



次回ふくしまキッズでは、もっと子どもたちがワクワクできるように、個人としての技量や知識も上げていきたいと思います。

日々の田歌舎での仕事をするぼく自身の目的・モチベーションとしては、誉さんはもちろんのこと、ここで働くスタッフみなさんのスキルや技量をそのまま自分のものとして吸収して身につけたい、ということが、かなりの割合を占めています。このモチベーションはこれからも変わらずに持ち続けているでしょう。

加えて、今以上に身につけるペースも早くしていきたいとも考えています。

そうすれば夏には野鳥や野草、虫や見える景色の景色のおもしろ雑学を踏まえた話をしつつ、楽しめるガイドとしてのバリューも発揮できるんじゃないだろうか。そう思っています。

見えづらく評価しづらいだろうけれど、子どもたちの満足度は絶対に自分次第で上げていけることは間違いないと感じているところもあります。

次回は、今回以上に、技量・知識量を10倍にも100倍にもして子どもたちを楽しませたい、それが目下夏までの目標ということにしておきます。

そのためには(もちろん夏に稼いていく戦力になるためにも)まずはラフティングのガイドとして早く1人前になれるように!がんばります!

2016.4.10 高橋 大介