
京都では震災の2年後2013年春より計5回のふくしまキッズ京都プログラムを開催してきました。遠い関西に暮らす私たちにも出来る支援として、ふくしまキッズ実行委員会との出会いはとてもありがたい機会となりました。もちろん十分な支援が出来たとはとても思えませんが、関西自然教育ネットワークを始め関わった関西の多くの仲間達にとって、同じ日本人としての役割を少しでも果たせたと思えたならば幸いですし、何より京都にやってきてくれた子供たちが心身共に健康であることに寄与し、私達との出会いを通して成長を遂げてくれていたならば嬉しい限りです。
そして実行委員会としての活動を終え第2ステージを迎えるにあたり、まず京都は活動を継続することを関西の自然学校の連携ネットワークでもある関西自然教育ネットワーク(KENN)の仲間たちと共に決定ました。
今もなお福島では気兼ねなく野山や川へと入り無邪気に遊ぶことが出来ないと聞きます。震災の頃に幼児だった福島の子供にとってそんな歪んだ自然との付き合い方が当たり前になってしまっているというのが、自然の中へ子供たちを連れていくことを大切なミッションとしている私たちにとってとても残念なことです。
私たちのフィールドはとても自然が豊かで山や川が身近にあります。日々当たり前のようにその中で活動しています。そんな自然を肌で感じる暮らしをわずかな人数ではありますが福島の子供たちに体験してもらい、自然が普通にあることの素晴らしさ、そして大切さを体感してもらいたいと思います。
ある面で豊か過ぎて、本当に大切なもの見失うことが多い今の世の中で、確実に失ったものが見える福島に育つ子供たちは他地域の子供たち以上に世の中に問題意識を持ち、それを乗り越える力が育まれ得るように感じています。
これからの京都プログラムは自然とのふれあいを求める小学生の受け入れと、京都プログラムを通してその大切さ素晴らしさを知った子供たちがさらに逞しくも優しい大人へと成長するためのジュニアリーダー養成を行うことを目指します。ふくしまキッズ京都プログラムから持続可能な社会を共に目指す仲間の輪が広がることを夢見て。
京都プログラム 藤原 誉