「福島が好き」編集部

あの日からの希望を紡ぎだすために

私たちはここに住んでいて大丈夫なのかと不安になります

2012-09-17 21:28:06 | 福島の声
※編集部に届いたお便りを紹介させていただきます。


編集部の皆さま、お元気ですか。
ずっと連絡をしようかと迷ってましたが、
私も発信してもいいのかなと思い、手紙を書くことにしました。

今日は9月3日、朝刊(福島民報)を読んでいて、
ある記事がない事に不安を感じました。
それは原発1~3号機の注水量が低下している事と、改善していないという事。
きのう(9月2日)まではあったのに。
8月30日から注水量が低下していると8月31日に報道されて、
9月1日、2日と連日あったのに、昨日の民報のTVニュースにもあったのに、
今日はないのです。

このニュースは全国紙記載されているのでしょうか?

原子炉の温度の上昇、これは温度計の故障とされ、
4号機のプール温度上昇と、問題がいろいろあります。

私たちはここに住んでいて大丈夫なのかと不安になります。
あの原子炉は、建屋は、これから何年耐えられるのかと、
映像をみるたびに ゾッとします。

京都に住んでいる皆さまが、福島のことに思いをよせている事に
ほんとうに感謝します。
何も前に進まない現状に あきらめと憤りしかないのですが、
何か聞いてもらえる事に光がさすような気がします。

暑さにめげず、がんばってください。


*****************************
※9月6日~9日と福島に行っていました。
帰ってきたらこのお手紙が届いていました。
お便りありがとうございます。
注水量の低下はその後、バルブに詰まっていたゴミなどを洗い流して
改善したようです。(ネットの情報で確認してホッとしました)
マスコミ報道は小さいですが、
原発事故は現在進行形で、いつ何が起こるかわからないことを
知らされることの連続です。
福島で暮らしておられる皆さんにとってはさらに切実だと思います。

8月末にも、原発から30キロ以内に住んでいます、という読者の方から、
お便りをいただきました。

>「福島が好き」第1号を読ませていただいてから、
>皆様の応援を力にして生活しています。
>この地域で自宅で生活している人たちの多くが、
>原発事故に対しての意識が風化してきています。

と綴って下さっていました。

福島でお話を聞いた方からも
「原発事故が風化してきている」という言葉を聞きました。
実際に福島の駅を降りると一見なにごとなかったかのように、
人々が歩いていていて、街の光景があります。

事故自体がいまだ収束には程遠く、
16万人が県内外に避難しているの現状にも、
これから放射能がおよぼすかもしれない影響にも、
先はみえません。

ある方が「怒りをどう表現していいのかわからないのです」
と言われました。
そんな言葉にならない怒りを何度も福島で感じました。

>何も前に進まない現状に あきらめと憤りしかないのですが、
>何か聞いてもらえる事に光がさすような気がします。

お便りでいただいた言葉に心がふるえました。
福島で暮らす皆さまと、
同じ人間としての気持を通わせていきたいです。

共感いただける方、福島への思いをメッセージとして送ってください。

◆募集◆
県外から<福島の皆様への思い>
メッセージは下記アドレスまで
fukushimagasuki(アットマーク)mail.goo.ne.jp

寄せていただいた皆様の思いはこのブログで紹介させてもらいます。
また、
現在「福島が好き」第2号を発行に向けて準備をしています。
スペースに限りがあるので、紙面には一部抜粋しか載せられませんが、
第2号の紙面でも県外各地の皆様からメッセージを紹介します。

(※第1号でも県外各地の皆さんからのメッセージを紹介しました↓↓)
http://blog.goo.ne.jp/fukushimagasuki/e/293e3c3eeae9b8ca356fb24d978c117b


※追記として下記記事も紹介します。
福島で暮らす皆さんに、孤立していないよ、ひとりじゃないよ、福島を忘れていないよ、
県外からも思っているよ、というメッセージを届けたいです。

朝日新聞デジタル
http://digital.asahi.com/articles/TKY201209140690.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY201209140690
2012年9月15日03時00分

◆「今でも避難したい」福島市民の34% 市調査

福島市が行った市民意識調査で、
東京電力福島第一原発事故による放射能への懸念から、
34%の人が「今でも避難したい」と考えているとの結果が出た。
既に市外へ避難している人の半数近くは戻らない意向を示した。

市の担当者は「非常に厳しい結果。対策をとる必要がある」と話している。
20歳以上の市内在住者5千人、市外への避難者500人を抽出して
5月に郵送でアンケートを行い、55%から有効回答を得た。

それによると、34%が「今でも避難したい」と答え、
「以前はそう思っていた」人も31%いた。
市外避難者のうち、福島市に「ぜひ戻りたい」人が15%、
「できれば戻りたい」人が40%で、過半数が戻りたいと考えている。
その一方、「戻りたくない」が27%、「できれば戻りたくない」も19%いた。

市外避難者のうち62%は、家族との別居を強いられている。
このうち「再び一緒に暮らせるめどが立っていない」人が71%に達した。
市外避難者は7千人以上いるとみられ、母子による避難が多いとされる。
また、「子どもたちの将来が不安」と答えた人は全体の89%、
「福島は孤立している」と感じる人が62%にのぼった。


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