「福島が好き」編集部

あの日からの希望を紡ぎだすために

毎時20マイクロシーベルト

2013-04-05 07:48:17 | 福島の声
※一時帰宅で警戒区域の中に入った方の話を聞きました。
 双葉町です。(以下に一部紹介します)


◆毎時20マイクロシーベルト

道は以前よりさらに陥没していて建物は傾いている。
町全体が荒廃している。
家にはネズミが入り込んでいる。
ふんがすごい。(ふんの匂いも)
エアコンにネズミが挟まっていた。

移動中の車のなかで毎時20マイクロシーベルト。
(海岸から十何キロくらいのところ)
この線量ではとても帰れるとは言えない。
除染も無理、帰村も無理。

牛に出会った。
野生化していて目が怖い。
人間を威嚇する。(子牛を守ろうとする母牛か)
イノシシにも遭遇した。
(豚と交配したイノブタも含め大きなイノシシが警戒区域内で増殖しているらしい)
海岸近くは海鳥の数がものすごい。

町は誰一人いないまったくのゴーストタウン。
しかし、そこから車で30分~40分行くと人がいる。
普通に人がいて暮らしている。(何ごともなかったかのように)
警戒区域から戻ってきたら、そこに人がいることが不思議に思える。
自分がおかしくなる。
なんと言っていいかわからない。
涙が出てくる。
怒りを通り越して 切ない。



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