○おいねこ
○点滴をいただきに
○動物病院にいってくる
○しんどいか？
Ⅰ
○
Ⅲ
Ⅱ
■
○おい
○ねこ
○おきろ
○あさだ
○わたしは
○おでかけする
○ほんじつは
○たいへん
○いそがしい
○一日となる
○ご主人さまは
○おいそがしい
○おい
○ねこ
○おきろ
○わたしは
○おでかけする
○が
○そのまえに
○そうじきをする
○なので
○おきろ
○じゃまだ
○どけ
○きょうは
○いそがしい
○おい
○ねこ
○おきろ
○どけ
Ⅰ
○
Ⅲ
Ⅱ
■
○おいねこ
○もどったぞ
○ご主人様のお戻りだ！
○でむかえろ・でむかえろ！
○ご主人様を出迎えろ！
○玄関まで来れないのか
○だめだなーねこ
○おまえはだめだ
○阿呆だなねこ
○みつ指立てて
○出迎えぬかー
○はの字にひらけ
○はの字にー
○背筋を伸ばして
○正座しろ！
○でもまあ
○みつ指
○といっても
○じっさいに
○3本の指を床に当てるのは
○お行儀が悪い
○と言われてるからな
○じつはｷｻﾏのﾎﾟｰｽﾞが
○流派的には正しいんだ
○えらいなーくそねこ！
○しってたのか！
○しってたのかー！
○おまえかしこだなー
○でだ…
○でだねこ
○お参りに行ってきたぞ
○おみやげはたこやきだ
○ｷｻﾏは病人だから
○食えないだろー
○あほだなーねこ
○元気にならぬか元気に
○たこやき
○うまいぞー
○あ！そうそう！
○お参りには行ったが
○ｷｻﾏのことは願わなかったぞ
○ｷｻﾏの寿命については
○氏神さまあずかりとしている
○えびす様は崇敬神社だからな
○だけどよねこ
○生きるだ死ぬだと
○あまり考えるな
○別に生きてるからって
○えらくもないし
○死んだからって
○私はなにもかわらないぞ
○毎日、水もやるし
○えさも出してやる
○ﾄｲﾚｼｰﾂは変えないけど
○すこしのあいだは
○ｷｻﾏの布団もｹﾞｰｼﾞも
○そのままだ
○もちろん
○ｷｻﾏへの愛情も
○そのままだ
○まいにち
○夢に出てこい！
○えんえん泣いたるわ(笑)
○泣く泣く！
○ﾍﾟｯﾄﾛｽになったるわ！
○だからねこ
○生きてるあいだは
○じゆうにいきろ
○すきなように生きろ
○なっとくするまで
○生きてみて
○しんどくなったら
○死ねばいい
○疲れたら死ね
○でも
○生きているあいだは
○はりきれ！
○調子にのれ！
○分かったな！
○では
○ｷｻﾏのさんしゅのじんぎ
○ｷｻﾏの三種の神器は
○お水と点滴と宇宙食だ！
○点滴するぞ
○こい
○こいねこ
○点滴するぞ
○かみさま
○きょうも
○ねこの
○いのちを
○ありがとうございます
○かみさま
○きょうも
○ねこのいのちを
○本当にありがとうございます
Ⅰ
○
Ⅲ
Ⅱ
■
○おい
○おいねこ
○おきろくそねこ
○ご主人さまはお出かけする
○隣県の
○恵比須さまがお呼びだ
○えびすさまが私を呼んでいる
○だからねこ
○お見送りをしろ
○ご主人さまをお送りしろ
○っと…
○そのまえに
○宇宙食だ
○さっさと宇宙食を飲んで
○ご主人さまを
○送り出せ
Ⅰ
○
Ⅲ
Ⅱ
■
○おいねこ
○きょうは9/25だ
○毎年の
○くりかえし設定をしている
○ｶﾚﾝﾀﾞｰｱﾌﾟﾘさんが
○なんども
○しらせてくれた
○きょうは
○茶色のちび犬の
○命日だ
○しってるか？
○ちゃいろの
○ちび犬を
○おぼえているか？
○あの犬の命日だ
○来月は
○白いぬの命日だろ
○だからねこ
○死ぬなよ！
○この時期は避けろ
○死んでからも
○まいにち話しかけるし
○まいにち
○水を出す
○そして
○まいとし
○涙を流したいから
○ほかのﾍﾟｯﾄたちの
○命日とは
○かぶるな
○ぜったいに
○かぶるな！
○おすすめは
○11月だな
○11月は何もない
○がしかし
○11月まで
○2ヶ月もないだろ？
○それはむりだ
○わたしの
○こころのじゅんびが
○できない
○11月に
○おまえが死んだら
○わたしはあぶない
○わたしがあぶない
○なのでだ
○そうだなあ
○12月は年末にｸﾘｽﾏｽ
○めでたいときに
○しぬな
○で
○1月はｲﾝｺの命日だ
○他のﾍﾟｯﾄの
○じゃまはするな
○2月はﾊﾞﾀﾊﾞﾀしてるし
○3月はひな祭りだったっけ？
○4月はさくらが咲くし
○5月はｺﾞｰﾙﾃﾞﾝｳｨｰｸがあるし
○6月は茶色のﾃﾞｶ犬の命日だ
○よし！7月だ
○来年の
○7月で手を打とう
○な
○それまでふんばれ！
○分かったな！
○とりあえず
○点滴と宇宙食で
○いちにち寿命をのばせ
○まいにち
○いちにちづつ
○寿命をのばしていけば
○7月まで
○たどりつくだろう
○そんなとこだ
○きょうの
○想いって
○そんなとこだ
○わるいな
○勝手なこと言って
○すまんな
Ⅰ
○
Ⅲ
Ⅱ
■
○おい
○おいねこ！
○動物病院に行ってきたぞ！
○誉めろ
○まずは褒めろ！
○わーたーしーを褒めろ！
○そして出迎えろ！
○ご主人さまを出迎えろ！
○でだ
○でだねこ
○動物病院で
○宇宙食について
○ﾄｰｸを展開していたんだが
○やっぱり宇宙食では
○限界があるということで
○やっぱりﾌｰﾄﾞｹｱに
○向かって行こう
○という答えに落ち着いた
○でだ
○それでだねこ
○動物病院のお姉様方が
○ｷｻﾏの為に
○たくさんの
○ｻﾝﾌﾟﾙﾌｰﾄﾞを
○用意して下さった
○どうだ
○どうだねこ
○うれしいか
○うれしいか
○へんじしろくそねこ
○ありがとうございましたと
○あたまをさげろ
○ﾋﾙｽﾞさんや
○ﾛｲﾔﾙｶﾅﾝさんもあるぞ
○すごいなあ
○すごいぞねこ
○やさしくされるって
○最高だろう
○やさしくされるって
○むずかしいことなんだぞ？
○やさしくされるには
○かちがいる
○価値だ！
○やさしくされるには
○やさしくされる価値がいる
○そしてりゆうだ
○理由がひつようなんだ
○やさしくする理由は
○なくてもいいが
○やさしくされるには
○やさしくされる理由が
○ひつようなんだ
○わかるかねこ
○そして
○そして最後に
○権利だ
○これについては
○通院している身分だからな
○ここはまあ
○大人の事情というか
○社会の摂理で見逃せ
○なあねこ
○動物病院のお姉様方に
○やさしくされたんだぞ
○お礼を言いたいとは
○思わぬか？
○ありがとうございましたと
○言いたいとは思わぬか？
○なので元気になれ！
○お礼を伝えに行きたい
○と思えば元気になるぞ
○命や元気は
○人の為に
○使おうとしたときに
○与えられるｴﾈﾙｷﾞｰなんだ
○なので
○動物病院のお姉様方に
○お礼を言いたい
○と思え！
○したら
○元気になるから
○わかったな
○わかったなねこ
Ⅰ
○
Ⅲ
Ⅱ
■
○おい
○ねこ
○おい
○おいねこ
○おきろ
○あさだ
○ねぼうだ
○ねぼうしたぞ！
○しょくじだ
○宇宙食だ！
○きさまの
○宇宙食のじかんだ！
○が
○それより
○ｽﾏｰﾄﾌｫﾝの
○速報ﾆｭｰｽが
○暴れているので
○いったい
○なんの
○騒ぎだと
○覗いてみたら
○ｶﾄﾊﾟﾝさんという
○美人ｷｬｽﾀｰさんと
○EXILEさまの
○三代目さんのﾁｰﾑさまの
○NAOTOさんというﾒﾝﾊﾞｰさまが
○お付き合いを
○しているということだ
○しんけんこうさい
○ということだ
○そうほうの
○じむしょさまも
○みとめている
○お付き合いを
○しているということが
○わかった
○という
○ﾆｭｰｽだ！
○わかるか！
○おめでたいはなしだ！
○わかるかねこ！
○この国は
○平和だということだ！
○わかるか
○争いは
○ところどころに
○あるとはおもうが
○大きな戦争はなく
○苦しんで
○おられるかたは
○たくさん
○いらっしゃるとはおもうが
○昔のような
○飢饉もなく
○災害は
○ある
○うん
○天災は
○まぬがれない
○がしかし
○平和だと
○いうことだ
○わかるか
○わかるかねこ！
○それでだ
○きさま
○また
○調子に
○のってんなあ
○調子にのってるだろう
○なんとなくだ
○なんとなくなんだが
○ｴｻが
○減っているように
○みえるぞ
○なにか
○すこし
○ｴｻの
○表面の
○角度が
○ちがうように
○みえるぞ？
○きさま
○この期に
○およんで
○また
○調子に
○のる
○きだな
○なあ
○そうだろう
○まあ
○いい
○まずは
○宇宙食だ！
○ゆだんは
○ならねえ
○とりあえず
○宇宙食を
○くえ！
○捜索は
○それからだ
Ⅰ
○
Ⅲ
Ⅱ
■
○目の前が
○ちらちら
○するので
○なにかしら
○と
○かまえていたら
○待ち構えていたら
○すっ
○と
○目の前を
○通りすぎたのは
○か
○でした
○蚊
○です
○ﾒﾀﾘｯｸなﾌﾞﾗｯｸ・ﾎﾞﾃﾞｨｰで
○ﾗﾝﾎﾞﾙｷﾞｰﾆ・ｶｳﾝﾀｯｸ
○LP500
○みたいな
○ﾎﾜｲﾄﾘﾎﾞﾝの
○白いﾗｲﾝが光る
○ﾓﾉﾄｰﾝ・ﾓｽｷｰﾄ
○蚊／a mosquitoです
○すこし元気になりました
○点滴をして宇宙食をたべさせました
○100円ｼｮｯﾌﾟの入り口には
○2020年の
○ｶﾚﾝﾀﾞｰが並ぶようになりました
○一年が終わろうとしています
○終わらないでほしいものも
○あります
○きょうも
○ねこのいのちを
○ありがとうございます
Ⅰ
○
Ⅲ
Ⅱ
■
○まっくらで
○なにも
○みえていませんが
○ｽﾏｰﾄﾌｫﾝの画面のあかりで
○ねこが近づいてきたのが
○分かりました。
○伸びたあごひげが
○気に入っているようで
○ぶらし代わりに
○かおを押し付けて
○毛繕いをしています
○10回
○20回ほどで飽きたのか
○頭上に消えていきました
○ｽﾏｰﾄﾌｫﾝから流れ続ける音楽の
○Bﾒﾛが終わったころ
○わたしのﾃﾞｺに左手を乗せて
○何やらかんがえごとをしているようです
○右手もでこに乗せたら
○ぐっと体重を掛けて伸びあがりました
○左手が胸の上にあたって
○今度は右足をでこに乗せました
○右手が胸郭に乗っかると
○左足は首に刺さりました
○お腹をこえて股に抜けたら反転して
○お腹に乗ってきて
○胸のうえでﾜｵｰと遠吠えﾎﾟｰｽﾞ
○ふたたび
○あごひげで毛繕い
○そこから
○お腹にもどり
○太ももを踏み込んで
○あしもとに消えてから
○てくてくと
○動いていたら
○腕の付け根に頭を押し込んで
○両腕を揃えてﾗｲｵﾝﾎﾟｰｽﾞ
○22時30分に目を覚まして
○30分間ほど
○ｼﾞｬﾝｸﾞﾙｼﾞﾑになっておりました
○だいぶ機嫌がよいようです
○すこし元気があるようです
○宇宙食と点滴のおかげです
○医学のおかげです
○神様が見捨てた命でも
○お医者さまは助けてくれます
○ありがとうございました
○点滴しましょう
｜
○
Ⅲ
Ⅱ
■