そもそも故人を偲ぶ目的を番組の趣旨にしている時点で異常だとしか思えません。仮に其れが正しいとするのであれば、この番組が今日まで継続する中で彼以上に活躍した且つ社会に貢献した人が沢山いたのですから、その人たちに対しても偲ばないと整合性が取れません。そこから考えれば、この企画は完全なる忖度です。今年7月に亡くなったジャニー喜多川さん。
— 24時間テレビ42 (@24hourTV) August 25, 2019
生涯をエンターテインメントに捧げた87年の人生に迫ります。
さらに嵐&ジャニーズJr.の皆さんがジャニーさんが残した名曲の数々をメドレーで披露!
⏰この後ひる2時20分ごろから!#24時間テレビ42 pic.twitter.com/rMvcC2RwPC
第一、彼の死去後に於ける一連の行事は全て終わっています。それを今頃になって蒸し返すのはハッキリ言って変ですし、仮に日本テレビで行うにしても、もっと早くに実現していた筈です。否、そもそも何故、日本テレビがやらなくてはならなかったのか大いに疑問です。
この番組の大前提は障害者に対する国民の考え方を問うものの筈です。そこから考えれば、故人を偲ぶ企画は大きな間違いです。然し乍ら、それを実現してしまったのですから大前提は消し飛んでしまったも同然でしょう。
着地地点が定まらないのであれば、その番組は終えるのが筋です。現実に如何なる長寿番組であれ着地地点が定まらなくなった時点で終了させてきた訳ですから尚更でしょう。どうして其れが24時間テレビでできないのでしょうか。
本来の趣旨を尊重するのであれば、今年の主役は生前退位をなされた昭仁上皇であるべきです。上皇こそが障害者を含む全ての国民に対して温かく接して来られたのです。その現実に対して感謝を述べる意味での番組にした方が遥かに意味があります。
視聴者もダラダラと促される儘に番組を見ているのではなく抗議するべきです。こんな有様だから大前提に対する意識が植え付けられないのです。