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聞思(もんし)の部屋

浄土教の祖師方親鸞聖人多くの先生からお育ていただいた尊いお言葉から私の味わいなどを中心に書き残していきたいと思います。

「往覲偈(おうごんげ)」(『仏説無量寿経』)②

2017-08-11 20:16:26 | 日々の味わい
 『往覲偈(おうごんげ)』

 東方諸佛國
(東方の諸仏の国)

 其數如恒沙
(その数、恒沙の如く)

 彼土諸菩薩
(彼の土の諸の菩薩)

 往覲無量覺
(往きて無量覚(無量寿仏)に覲(まみ)ゆ)

 南西北四維
(南と西と北と四維)

 上下亦復然
(上下もまた、また然り)

 彼土菩薩眾
(彼の土の菩薩衆)

 往覲無量覺
(往きて無量覚に覲ゆ)

 一切諸菩薩
(一切の諸の菩薩)

 各齎天妙華
(各、天の妙華を齎(もたら)し)

 寶香無價衣
(宝の香と無価(むげ、無限の価値)の衣を)

 供養無量覺
(無量覚に供養す)

 咸然奏天樂
(咸然(げんねん、皆、一緒に)として天の楽を奏して)

 暢發和雅音
(暢びやかに和雅の音を発し)

 歌歎最勝尊
(歌に最勝の尊を歎じて)

 供養無量覺
(無量覚を供養す)

 究達神通慧
(『究めて神通と慧に達し、)

 遊入深法門
(遊んで深き法門に入り、)

 具足功德藏
(功徳(衆生済度の力)の蔵を具足して)

 妙智無等倫
(妙智は等倫(とうりん、比類)なく)

 慧日照世間
(慧日は世間を照らし)

 消除生死雲
(生死の雲を消し除く。』と)

 恭敬遶三匝
(恭敬して遶ること三匝(さんそう、三回))

 稽首無上尊
(無上の尊に稽首(けいしゅ、頭を地に着けて礼する)す。)

 見彼嚴淨土
(彼の厳浄の土を見れば)

 微妙難思議
(微妙にして思議し難く、)

 因發無量心
(因って無量心を発すらく、)

 願我國亦然
(願わくは我が国もまた然らんと)

 應時無量尊
(時に応じて無量尊(無量寿仏)、)

 動容發欣笑
(容(かんばせ)を動かし、欣びを発して笑えば、)

 口出無數光
(口より無数の光を出して)

 遍照十方國
(遍く十方の国を照らす)

 迴光圍遶身
(光を迴らして身を囲遶(いにょう、周回)し、)

 三匝從頂入
(三匝して頂より入れば)

 一切天人眾
(一切の天人の衆は)

 踊躍皆歡喜
(踊躍して、皆、歓喜す)

 大士觀世音
(大士(だいじ、大菩薩)観世音)

 整服稽首問
(服を整え稽首して問うて)

 白佛何緣笑
(仏に白(もう)さく、『何に縁りてか笑いたもう)

 唯然願說意
(唯(ゆい、はい)然り、願わくは意を説きたまえ。』と)

 梵聲猶雷震
(梵声はなお雷震のごとく)

 八音暢妙響
(八音(はっとん、如来の声)、妙響(みょうごう)を暢びやかに、)

 當授菩薩記
(『まさに菩薩に記(き、記別、成仏の保証)を授くべし。)

 今說仁諦聽
(今、仁(汝)に説かん、諦らかに聴け。)

 十方來正士
(十方より来たる正士(しょうじ、菩薩)、)

 吾悉知彼願
(吾は悉く彼の願を知る。)

 志求嚴淨土
(厳浄の土を志求せんものは、 注:我が国もかくの如くと志求する)

 受決當作佛
(決(けつ、記別)を受けよ、まさに仏と作るべし。)

 覺了一切法
(一切の法(事物)は、なお)

 猶如夢幻響
(夢か幻か響の如しと覚了して)

 滿足諸妙願
(諸の妙願を満足せよ)

 必成如是剎
(必ず、かくの如き刹(国)と成らん。)

 知法如電影
(法は電影の如しと知り)

 究竟菩薩道
(菩薩の道を究竟して)

 具諸功德本
(諸の功徳の本を具(そな)えんものは)

 受決當作佛
(決を受けよ、まさに仏と作るべし)

 通達諸法門
(諸の法門に通達せよ)

 一切空無我
(一切は空にして無我なり)

 專求淨佛土
(専ら求めて仏土を浄めよ)

 必成如是剎
(必ず、かくの如き刹(くに)と成らん。』と)

 諸佛告菩薩
(諸仏、菩薩に告げて)

 令覲安養佛
(安養仏(あんにょうぶつ、無量寿仏)に覲(まみ)えしむ、)

 聞法樂受行
(『法を聞いて楽しんで行を受け)

 疾得清淨處
(疾(と)く清浄の処(心)を得よ。)

 至彼嚴淨土
(彼の厳浄の土に至らば、)

 便速得神通
(便(すなわ)ち速やかに神通を得て)

 必於無量尊
(必ず無量尊に於いて)

 受記成等覺
(記を受けて等覚(とうがく、仏)と成らん)

 其佛本願力
(その仏の本願力により)

 聞名欲往生
(名を聞いて往生せんと欲せば)

 皆悉到彼國
(皆、悉く彼の国に到りて)

 自致不退轉
(自ずから不退転を致さん(極めん)。』と。)

 菩薩興志願
(菩薩、志願を興して、)

 願己國無異
(己が国も異なりなからんと願い)

 普念度一切
(普く一切を度せんと念ずれば)

 名顯達十方
(名は顕らかに十方に達して)

 奉事億如來
(億の如来に奉(つつし)んで事(つか)え)

 飛化遍諸剎
(飛んで化(化導)すること、諸の刹に遍くし)

 恭敬歡喜去
(恭敬して、歓喜して去り)

 還到安養國
(還って安養国に到らん)

 若人無善本
(もし人に善本(善行)なくば、)

 不得聞此經
(この経を聞くを得ず)

 清淨有戒者
(清浄の有戒の者なれば)

 乃獲聞正法
(乃ち正法を聞くを獲(う)。)

 曾更見世尊
(かつて、更(はじ)めて、世尊に見(まみ)え、)

 則能信此事
(則ち、よくこの事を信じ)

 謙敬聞奉行
(謙敬(けんきょう)して聞き、奉(つつ)しんで行い、)

 踊躍大歡喜
(踊躍して、大いに歓喜せり)

 憍慢弊懈怠
(憍慢と弊(たお、邪見に入る)れたると懈怠のものは)

 難以信此法
(以ってこの法を信じ難し)

 宿世見諸佛
(宿世に諸仏に見(まみ)えしものは、)

 樂聽如是教
(楽しんでかくの如き教えを聴く)

 聲聞或菩薩
(声聞、或いは菩薩)

 莫能究聖心
(聖心を究むること能わず)

 譬如從生盲
(譬えば、生るるより盲(めしい)なるもの)

 欲行開導人
(行きて人を開導するが如し)

 如來智慧海
(如来の智慧海は、)

 深廣無崖底
(深広にして崖底(がいてい)なく、)

 二乘非所測
(二乗(にじょう、声聞と菩薩)の測る所に非ず、)

 唯佛獨明了
(ただ仏のみ、独り明了す)

 假使一切人
(たとい、一切の人をして)

 具足皆得道
(具足して、皆に道を得しめ、)

 淨慧如本空
(浄慧、本空の如くならしめ)

 億劫思佛智
(億劫に仏智を思い)

 窮力極講說
(力を窮め、講説を極め)

 盡壽猶不知
(寿(よわい)を尽くさんとも、なお知らず)

 佛慧無邊際
(仏慧に辺際なく)

 如是致清淨
(かくの如く清浄を致す)

 壽命甚難得
(寿命は甚だ得難く)

 佛世亦難值
(仏世にも、また値い難し)

 人有信慧難
(人に、信と慧と有ること難く)

 若聞精進求
(もし、聞かば精進して求めよ)

 聞法能不忘
(法を聞いて、よく忘れずんば)

 見敬得大慶
((無量寿仏に)見(まみ)え敬いて、大いなる慶びを得ん)

 則我善親友
(則ち、我が善き親友なり)

 是故當發意
(この故に、まさに意(菩提心)を発すべし)

 設滿世界火
(たとい、世界に火の満てらんとも)

 必過要聞法
(必ず過ごして、要(もと)めて法を聞けば)

 會當成佛道
(会(かなら)ず、まさに仏道を成じて)

 廣濟生死流
(広く生死の流れを済わん。』と)

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