聞思(もんし)の部屋

浄土教の祖師方親鸞聖人多くの先生からお育ていただいた尊いお言葉から私の味わいなどを中心に書き残していきたいと思います。

『往生要集』源信和尚

2018-09-09 19:11:24 | 日々の味わい
7月末から、『往生要集』上・中・下巻を読み始めて、ようやく一通り読み終れた。漢文も読めないといけないからと思って、一旦、漢文を読んでから 現代語訳という感じで進めたら とても時間がかかった。『往生要集』といえば、地獄、極楽 と思い浮かぶほどで、とても細かに描写してあった。けれども 『往生要集』全体からすれば 5分の1ぐらいだった。あとは、「念仏」ということが中心に述べられてあった。非常に沢山の経論釈を引用もされていた。源信和尚は、その身は天台宗にありつつ、ご自身の道は 念仏往生であり、多くの人々も同じく念仏して極楽に生まれるように という心で 著されたもの ということが よくわかった。