7月末から、『往生要集』上・中・下巻を読み始めて、ようやく一通り読み終れた。漢文も読めないといけないからと思って、一旦、漢文を読んでから 現代語訳という感じで進めたら とても時間がかかった。『往生要集』といえば、地獄、極楽 と思い浮かぶほどで、とても細かに描写してあった。けれども 『往生要集』全体からすれば 5分の1ぐらいだった。あとは、「念仏」ということが中心に述べられてあった。非常に沢山の経論釈を引用もされていた。源信和尚は、その身は天台宗にありつつ、ご自身の道は 念仏往生であり、多くの人々も同じく念仏して極楽に生まれるように という心で 著されたもの ということが よくわかった。