えん罪に対する補償について

【事件概要】
富山県警による強姦冤罪事件で、服役後に無罪が確定した柳原浩さんが
８日、金沢市内で会見し、国と県などを相手取り計約１億円の損害賠償を求める
国家賠償請求訴訟を１４日にも富山地裁に起こすと明らかにした。
柳原さんは「警察による取り調べや、検察による起訴の違法性を追及したい」と
している。

　柳原さん側は、富山県警が現場に残った足跡と本人の足の大きさが
全く異なる点や、ＤＮＡ鑑定結果などの客観的証拠を隠匿したと指摘。
「長時間の取り調べで虚偽の自白を強要した」とし、
富山地検についても「客観的証拠を無視し、
自白に基づく調書を作成して起訴した」と、一連の捜査が違法だったと主張する方針。

　弁護団の奥村回弁護士は「本人が関与していない犯罪で自白を強要された。
日本の捜査手法の問題点そのもの」。
柳原さんは「５年、１０年かかっても、自分が容疑者にされた真相を
明らかにしたい。県警、地検は正式な謝罪をしてほしい」と話した。

【俺の考え】
えん罪に対しての補償を今まで聞いたことがなかったが
よくよく考えると　この手の　逮捕・束縛・自白強要　は　犯罪そのもの。
無罪証明されたところで本人の名誉が多少足り戻せるだけにすぎず
逮捕・束縛・自白強要に関わった人（警察官・国家）に補償責任が
あるのは当然。
それと痴漢以外で逮捕・長期拘留されながら無罪になった人に対してもそうだが
無罪にもかかわらず逮捕・長期拘留されたということは　こちらも
訴訟の対象になりえるのではと思う。
極端にいえば殺人者が無罪判決をもらったら即刻　国に訴訟をかけることが
当たり前になってもいいかも。

このくらい司法は無罪判決に対しての意識を改めてほしい。
「無罪」とは何か？
「えん罪」に対するお詫び、自責の念を司法は持っていないのか？

警察も確固たる証拠なしに逮捕しない＆または自白強要しない。
裁判所もわけのわからない無罪判決は慎むべきだと思う。