物差し

昨夜、BARでワインを飲んでいたら。
隣に座っていたT氏がこんな話をしてくれました。
『相田みつおさんの詩に、こんなのがあったよ。
“損か得か人間のものさし、嘘か誠か仏様のものさし“』
へぇぇぇぇぇ～と感心しました。
確かになぁ・・・つい損か得か、考えてしまうもの。
インターネットで買い物するときなんて、どこが一番安いか
死に物狂いで探したりして。
『送料込みの値段か、そうでないか』
『３個まとめて買うと幾ら安くなるか』
学生時代、このくらい必死でお勉強していたら
私の未来は変わっていたのかしらね・・・なぁんて。

世の中、損得勘定がいたるところに転がってます。
どっちの学校へ行くと将来出世できるか、
どちらの派閥のほうが自分に有利か、
超お金持ちだけど口うるさい舅、姑、小姑がいる
おぼっちゃま君と、地味目だけど公務員の彼と、イケメンで
優しいけれど稼ぎはそこそこの彼、
誰と結婚すれば幸せになれるか。
Ａ国とＢ国、どちらと仲良くすると日本は安泰か。


仏様のものさしは、人間の精神そのものをズバリと
測る、とてつもなく怖ろしい、その一方で救いをもたらしてくれる
もののような気がします。
人のために尽くして、損をして。
人間のものさしで結果だけを測ると、短いものでも
仏様のものさしで測れば、天に届くほど長くなったりするのでしょう。

目に見えないものさしを、誰もが1本ずつ持っていて。
今日もいろんなものを測っているのでしょうね。