10日と25日、いきなりはじまるサイエンス講義。
このブログを読んで、世界のつくりを知ってちょうだい。
熱は、エネルギーそのものに見えて、実はエネルギーの最終的な「形」を指すんだって。
すべてのエネルギーは、最後は熱になっておしまいらしいよ。
これが科学における最重要知識、エントロピー(熱力学)の法則だ。
エネルギーは、使えるタイプのやつから使えないタイプのやつになる・・・とだけ言ってるのが、エントロピーの概念だ。
エネルギーは絶対になくならず、ただ形を変えるだけなんだ。
石油は燃えてエネルギーを解放し、燃えカスになるけど、熱は残る、って具合い。
鉄球を持ち上げると、「重たいよう」という(位置)エネルギーが蓄えられる。
その手を離すと鉄球は落下運動を開始し、つまり別の形のエネルギーになる。
その運動エネルギーが床にぶつかり、衝撃と音と熱というまた別の形のエネルギーになる。
衝撃とは、エネルギーが起こした仕事のこと。
そしてついでに散らかる音とは空気の震えのことで、熱とは粒子の震えのこと。
震えは系内(地球や宇宙)をどこまでも伝わっていき、やがては平衡状態におさまる。
この過程で、震えが徐々に弱まることから、熱いものは冷めていく。
が、逆過程はあり得ないので、冷たいものは熱くはならない(新たにエネルギーを加えないかぎり)。
宇宙にあるすべてのエネルギーが、仕事の後に震え・・・すなわち熱に落とし込まれる。
震えは平衡状態に向けて広く薄く散開しつづけることから、宇宙は低い温度に向けて下がりつづける。
そうして温度が下がりきったところで、宇宙は使用可能エネルギーゼロの完全な静穏状態に落ち着く。
最終的には一切の原子が震えを止め、この世界は絶対温度である−273度に凍りつく(今のとこ−270度)。
原子が動かなくなったら、もちろん生物は生きてなんかいられないし、地球も銀河も形をとどめてなんかいられない。
こうなると宇宙は真っ平らにならされて無となり、要するにおしまいだ。
(※正確には、エネルギーの保存則から、震えは完全には止まらず、運動の最小値=基底状態で超安定となります)
宇宙の最後に、原子は静止する。
宇宙の営みとは、最当初に与えられたエネルギーを解放して、原子を徐々に動かなくしていくことに他ならないようだ。
この不可逆性を説明するのが、エントロピーの法則だよ。
みんな、長生きしたかったら、エネルギーを無駄遣いしないことだ。
宇宙は無限でも永遠でもないらしいからね。
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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