中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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春の湯河原:南郷山・幕山・幕山公園縦走

2016年02月29日 03時33分16秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                                    <幕山公園のウメ>

      春の湯河原:南郷山・幕山・幕山公園縦走
           (ARENAオフミ)
        2016年2月29日(日) 晴

<ルート地図>


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<南郷山登山口>

■JR湯河原駅から南郷山登山口へ
 2月のARENAオフミ定例会は南郷山・幕山・幕山公園縦走である.集合時間は9時15分,JR湯河原駅前.
 大船8時16分発熱海行電車に乗車する.車内で同じく参加する山旅スクール5期の同窓生2人と偶然一緒になる.集合時間の少し前に全員が揃う.参加者は16名と盛況である.男女比率は約4対6.女性の方がやや多い.平均年令は多分60歳代中頃.参加者の前歴はARENAオフミ発足時からの方から最近参加された方々まで様々である.
 大別すると,①ARENA本流系,②M電機OB系,③山学校系,④街道歩き系の4系列の参加者で構成されている.
 湯河原駅前は幕山公園の梅林(以下略して湯河原梅林または幕山公園)の観光客で賑わっている.湯河原梅林方面へ向かう路線はかなり頻繁に発着しているようである.
 私達は湯河原駅前9時30分発鍛冶屋行のバスに乗車する.私達は全員座れたがかなりの混雑である.
 9時41分,五郎神社の近くにあるバス停鍛冶屋に到着する.

 
<湯河原駅到着>                            <路線バスで登山口の鍛冶屋へ>

■ストレッチを済ませて登山開始
 まずはウォームアップストレッチ.
 成り行きで,私が音頭を取って,約10分間,全身のストレッチを行い9時50分にバス停鍛冶屋から歩き出す.
 最初はやや急な上り勾配の舗装道路が続く.歩き出して程なくY字型三叉路を右に入る.ここからは道幅の狭い道路になる.

<登山客に混じってバス停鍛冶屋を出発>

<ミカン畑>

■ミカン畑の中を登る
 やや急な登り坂の舗装道路が連続する.道路の両側はミカン畑である.歩き出しで早々に足の速いグループと遅いグループとの間の間隔が開き始める.この辺りが混成チームの辛いところである.
 私は,暫くの間,後ろの方の皆さんと一緒に歩くことにする.
 
<ミカン畑の間の道を登り続ける>

■無人スタンド
 10時20分,道路脇の無人スタンドを覗く.ミカンが欲しい.でも,登山を開始してすぐに購入したら,荷物が増えるなと思いながらも,1袋100円也のミカンを購入する.私以外にも,ミカンなどを購入する人が居る.
 こんな道草をしているので,先頭グループからますます遅れてしまう.
 10時22分,「南郷山2,400m 五郎神社1,200m」の標識を通過する.

<無人スタンド>

<ゴルフ場脇から白銀林道へ>

■ゴルフ場沿いの道
 やがて舗装道路から草道に入る.
 草道に入って程なく,10時30分,湯河原ゴルフ場に突き当たる.その後,暫くの間,ゴルフ場沿いの道を登り続ける.
 10時31分,「南郷山2,000m」の標識を通過する.この辺りから西の方向に向かう水平道が暫く続く.
 10時35分,登山道が右に曲がって,再びやや急な登り坂になる.
 坂の途中で,2分ほど給水休憩を取る.

<この道標から暫くの間水平道が続く>

■笹に覆われた登り坂
 水平道が終わってほぼ直角に右折する.ここからは急勾配の登山道になる.やっと登山道らしくなったともいえる.登山道の両側は深い竹藪になっているところが多い.所によっては高く生い茂った竹がトンネルのようになっているところを通過する.植物のことに疎い私には,この竹が何という種類に属するのか分からないし,竹の正式名称も知らない.だからここでは単に竹藪ということにしておこう.
 登るにつれて,参加者の列が一層バラバラになりはじめる.私は一番後ろのグループと遺書に歩き続ける. 

<竹藪の中の登山道>
 
■白銀林道に突き当たる
 11時08分,最後尾のグループも,ようやく白銀新道に到着する.
 ここで,一行の内,お一人が疲労したので南郷山山頂はパスして,白銀林道を通って自鑑水分岐まで先に行っているとのこと.1人では心配だと言うことで,ベテランのお一人が付き添って,2人が別行動を取ることになる.
 白銀新道を右折して,200メートルほど緩やかな下り坂を東に向けて歩く.

<白銀新道に突き上げる>

<白銀林道登山口から南郷山山頂へ>

■白銀林道登山口
 白銀林道を下り続ける.林道が大きく左にカーブしたところに,白銀林道登山口ある.
 11時12分,ようやく白銀林道登山口に到着する.
 登山口には「幕山 五郎神社,南郷山山頂」を示す案内標が立っている.私達はこの案内標が「幕山 五郎神社」を指している方向から歩いてきたことになる.
 この案内標の所で左折する.左折するとすぐに短い階段道になる.階段道を登ると,やや傾斜が強い登り坂が連続する.

<白銀林道登山口>

■真鶴半島遠望
 高度が高まるにつれて,登山道の上り勾配が次第にきつくなる.ジグザグ道を超ユックリペースで登り続ける.
 11時23分頃,進行方向左手の視界が開ける.眼下に春霞の真鶴半島が見下ろせる.
 余談だが…
 つい先日,俳人だった姉が亡くなった.
 もし,姉がこの場にいたら,どんな俳句を読むだろうなとフト思う.同時に肉親を失った悲しみに突然襲われる…が,ここではそんな感情を外には出さないように留意する.

<眼下に真鶴半島> 

■南郷山頂
 なんごうさん山頂に近付くと,登山道の勾配が緩やかになる.
 「もうすぐ先が山頂ですよ…」
と周囲に居る皆さんを勇気付ける.
 11時28分,ようやく南郷山山頂(標高610メートル)に到着する.
 山頂は広々とした芝生になっている.今日は快晴.風もなく,春の日差しが暖かい.実に心地の良い気温である,芝生の中で,沢山の登山客が休憩を取っている.
 幹事長のNOさんが,
 「…ここで昼食にしましょう…」
と提案する.
 私達は,三々五々,芝生に陣取って,昼食を摂る.

<南郷山山頂>

<南郷山山頂から自鑑水へ>

■小道地蔵寺屋敷跡方面へ
 南郷山山頂でユックリ昼食を摂ってから,11時56分に南郷山山頂を出発する.
 反対方向から来る登山者とすれ違いながら竹藪の中の水平路を西に向けて歩く.
 12時04分,自鑑水へ下る道との分岐に到着する.これまでは,この分岐で左折して,急勾配の下り坂を通って,一旦,白銀林道に突き当たってから,右折して山道に入り,自鑑水に行っていた.
 今回は,この三叉路を直進して,どうやら新しく整備されたらしい小道地蔵寺屋敷跡方面へ向かうことにする.

<自鑑水・小道地蔵屋敷跡分岐>

■林の中のジグザグ道
 暫くの間は竹藪の中の水平道が続く.
 数分歩くと,特に道標は立っていないが,杉林の中の下り坂が分岐する.自鑑水へ下山する道である.
 薄暗い杉林の中を細かくジグザグを繰り返す.路面は土なので総べることもなく快適である.
 それにしても,目が回るほど細かいジグザグが連続する.

<林の中のジグザグ道を下る>

■三叉路
 12時10分,山裾の三叉路に到着する.右折すればすぐに自鑑水,左折すれば200メートルで白銀林道である.
 先ほど別行動を取った2人は,白銀林道の分岐で待っているはずである.案内標識には白銀林道まで200メートルと書いてある.
 「私が,2人を迎えに行きます…どうぞ先に自鑑水まで行っていて下さい…」
ということにして,私は急いで白銀林道に向かう.
 白銀林道まで急いで歩いた感じでは,とても,とても200メートルばかりではなく300~400メートルもある感じがしたが,12時14分,白銀林道に到着する.
 ところが二人の姿は見当たらない.私は大声で,
 「○○さぁ~ん…」
と数回呼んでみたが無反応.
 ”これは待ち合わせ場所を間違えて,何処か別の所に居るんだな…”
と判断,大急ぎで往路を引き返す.12時17分,元の三叉路へ戻る.往復で7分のロスタイムである.
 
<山裾の三叉路>                              <白銀林道の自鑑水標識>

■自鑑水
 三叉路へ戻ったが,もちろん同行者はもう居ない.私は歩行速度を上げて自鑑水に向かう.
 12時19分,同行者に追い付く.
 12時24分,自鑑水に到着する.ここで夥しい数のハイカーの集団とすれ違う.
 これまで,自鑑水へは何回か来たことがあるが,今回ほどたまり水が多いのは珍しい.同行者の1人が,
 「…だれかバケツで水を判断かな…」
と悪い冗談を言う.
 自鑑水は自害水都も言うらしい.自鑑水の説明は冗長になるので省略しよう.

<自鑑水>

■林の中で休憩
 自鑑水の前で,数分,休憩を取る.
 休憩を取りながら,別行動中の2人と携帯電話で連絡を取ろうとするが,ここが窪地のためか,電波の調子が悪くて連絡が取れない.
 ”まあ,仕方がないな…”

<自鑑水で休憩>

<大石平分岐を経由して幕山へ>

■再び白銀林道へ
 12時31分,再び白銀林道に出る.
 白銀林道を右折して数十メートル先の幕山登山口で左折する.暫くの間は,林の中ののどかな散策路が続く.
 歩き進むにつれて,上り勾配がややきつくなる.

<白銀林道に合流>

■大石平分岐
 12時36分,大石平分岐を通過する.
 「…もうすぐ幕山山頂ですか…」
と後ろのどなたかが,私に質問する.
 「いえ,…もう一登り,急なジグザグ道がありますよ…」
と答える.
 ちょっとガッカリしたような雰囲気が後ろから伝わってくる.

<大石平分岐>

■幕山山頂
 山頂手前のジグザグで急な坂道を登って,12時49分に幕山山頂(標高625メートル)に到着する.
 幕山山頂は南郷山にも増して沢山の登山客で賑わっている.一見して,塔ノ岳に登ってくる登山者とは何となく違う雰囲気の人達が多い.
 私達も,適当な空き地で腰を下ろして休憩を取る.相変わらず穏やかな気温で心地よい.
 暫くすると,別行動の2人も幕山山頂に到着する.

<幕山山頂>

■幕山山頂からの眺望
 幕山山頂からの眺望が素晴らしい.春霞が掛かっていて水平線が良く見えないが,眼下に真鶴半島が手に取るように見えている.
 街道歩きの方に,
 「…真鶴半島を集回するのも良いハイキングコースですよ…」
と紹介する.
 「ちゃあ…来年の計画に,真鶴半島ハイキングを入れましょうか…」
 私もなかなか良い案だと思う.

<幕山山頂からの眺望>

<幕山公園目指して急坂を下る>

■幕山山頂を出発
 13時18分,幕山山頂を出発する.幕山山頂からジグザグの急坂を,幕山公園まで一気に下る.
 ジグザグ道が連続する.細かい礫が道路一面に敷き詰められているので,石車に乗りやすく歩きにくい.

<坂道を一気に下る>

■東日本大震災の巨大落石
 13時37分,東日本大震災で落下した大きな石の脇を通過する.
 石の表面に「追悼・・・・落石」と書いてある.
 こんな大きな石が落下してきたら堪ったものではない.直撃を受けたら勿論即死だろう.
 下り続ける内に,先頭と末尾では大きくバラケてしまう.困ったものである.私は真ん中辺りの位置を保ちながら下り続ける.

<東日本大震災の巨大落石>

■幕山公園に到着
 13時41分,吾妻屋の前を通過する.
 幕山公園入口のすぐ上にあるベンチで腰を下ろして後ろの人の到着を待つ.偶然にも山旅スクール出身のお三方と一緒になる.4人でベンチに座って共通の話題でしばし雑談.
 話し出した瞬間に,楽しかった山学校の時代に逆戻りする.やっぱり苦楽を共にした仲間は良いなとつくづく思う.
 でも,長話ばかりしていたら他の人に迷惑が掛かるので,適当なところで話を切り上げて,また下り始める.
 13時49分,幕山公園入口に到着する.
 幹事長のNOさんから,
 「14時45分に広場集合ということにして,自由行動にしましょう…」
という提案を受ける.
 
<幕山公園入口>

<幕山公園のウメ>

■公園入口付近からのウメの眺望

 山旅スクールの皆さんと一緒に,園内のウメを見て回る.
 もう随分昔,山旅スクールで訪れた岩場の近くを通る.懐かしい.あの頃のことを思い出しながら,雑談に耽る.
 雑談の中で,近々,山旅スクール同期の皆さんと一緒に,鎌倉を散策しようという話がまとまる.私にとっても,こういう話が一番嬉しい.
 散策しながら,満開までには,またちょっと早いが,夥しい数のウメに圧倒される.

<公園入口付近からのウメの眺望>

■ウメいろいろ
 園内には色々な種類のウメがある.
 草花のことはからっきし分からない私には,どんな種類のウメなのか分からないし,分かったところで,覚えられるわけでもない.そうはいっても美しいもの,見事なものは,私でも感激する.
 白いウメと紅色のウメとの美しさには感激する.
 園内を一回りして,集合時間を目安に,園内の広場に向かう.



<ウメ色々>

<幕山公園の広場>

■まずは甘酒
 14時23分,案内所に到着する.ここで今回の南郷山から幕山公園までの集回ハイキングは終了する.
 ここでトイレ休憩後,広場に向かう.
 広場入口近くにある売店で甘酒を所望する.

<広場近くの売店>

■広場で休憩
 広場を取り囲むように沢山の売店が並んでいる.
 広場の中心には何組かのテーブルと椅子が並べてある.その一角で仲間の男性群が集まってアルコール類(かな?)を賞味しているようである.
 私達も近くの椅子に座る.そしてこちらは甘酒である.

<売店田立ち並ぶ広場>

<JR湯河原駅で解散>

■バスで湯河原駅へ
 14時45分,売店をのぞき見しながらバス停幕山公園に向かう.
 バス停では沢山の観光客が行列を造っている.バス会社の2人の係員が手際よく乗客を裁いている.その手際よさを見ながら,
 ”さすがプロだな…”
と感心する.
 私達は,14時55分発湯河原駅行のバスに乗車する.たまたま私達16人は列の先頭になったので全員座席に座ることができたが,バスはすぐにギッシリと立ち席ができるほどの混雑になる.
 15時11分,バスは湯河原駅に到着する.
 ここで解散.

■湯河原駅前でお茶
 解散後は自由参加で懇親会である.懇親会はアルコール組とノンアルコール組に分かれる.たまたま,アルコール組は私を除く男性全員と女性1人.ノンアルコール組はお一人を除く女性全員と男性は私1人…という奇妙な組み分けになる.
 ノンアルコール組は,駅前広場を挟んで,駅と反対側の建物の2階にあるレストランに入る.座席の都合で通路を挟んだ2つのテーブルに分かれて座る.たまたま山旅スクールの方々3人と街道歩きの方々3人に分かれる.私はどちらに座ろうかと迷うが,お付き合いの長い方を優先して山旅スクール側に座る.
 私はコーヒーを所望する.コーヒーも勿論美味しかったが,序でに出された日本茶が,とても美味しいのに驚く.コーヒーよりも日本茶に見せられてしまい,ついつい何杯もお代わりする.

<懇親会のコーヒー>

■快速アクティで帰宅
 15時58分,懇親会はお開きになる.
 上の登場ライン宇都宮行湯河原16時10分発快速アクティに乗車する.車内は混雑していて,小田原までやっと座れる.
 小田原から先は,毎度塔ノ岳で通い慣れた道である.ここまで来れば気楽である.
 大船での路線バスへの接続も,まあ,まあ良くて,テレビの「笑点」が始まるころ帰宅する.
 美しいウメの花と,親しい知人とお付き合いできた楽しい一日であった.

<ラップタイム>

 9:50  バス停鍛冶屋歩き出し
10:22  
「南郷山2,400m 五郎神社1,200m」の標識
10:31  「南郷山2,000m」の標識
11:08  白銀林道
11:12  白銀林道登山口
11:28  南郷山山頂(11:58まで昼食)
12:04  「自鑑水,小道地蔵屋敷跡」分岐
12:10  山裾の三叉路(白銀林道まで往復して,12:17戻る)
12:24  自鑑水
12:31  白銀林道の幕山登山口
12:36  大石平分岐
12:49  幕山山頂(13:18まで休憩)
13:49  幕山公園入口
14:23  幕山公園案内所前

[ハイキング記録]

■水平歩行距離                 7.0km

■累積登攀高度                   700m

■累積下降高度                   601m

所要時間(休憩時間込み)
  バス停鍛冶発            9:50
  幕山公園案内所着     14:23
  (所要時間)       4時間33分(4.55h)
    水平歩行速度     7.0km/4.55h=1.54km/h
                                                                           (おわり)

「関東・伊豆箱根・上信越」の前回の記事
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「関東・伊豆箱根・上信越」の次回の記事
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