中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ノルウェー紀行;第10日目;オスロ観光(5);手工芸博物館から船着場へ

2013年11月13日 03時33分14秒 | ノルウェー;カルホビッケン登頂

                        <船着場前を路面電車が走る>
 
    ノルウェー紀行;第10日目;オスロ観光(5);手工芸博物館から船着場へ
           (アルパインツアー)
      
2013年8月19日(月)~8月30日(金)

第10日目;2013年8月28日(水)(つづき) 

<ルート地図>

■オスロ全体図


                        ↓
■手工芸博物館・船着場周辺          拡大図


<手工芸美術館>

■散々道に迷う
 15時57分にムンク博物館を出た私たちは,ここでホテル直帰組とナイトクルーズ組の二手に分かれる.私はいろいろな成り行きでナイトクルーズ組に入る…正直な所,少々面倒臭いなという印象があるが,まあ,いいかで,ナイトクルース組に入っている.
 ナイトクルースの集合時間まで,まだ中途半端な時間がある.たまたま同行するTBさんが,手工芸博物館を見たいというので,どこといって特に行きたい所もない私は,TBさんに同行して,まあ,手工芸博物館にでもご一緒しようという気になる.結局は4人一緒に行動することになる.
 先ほど下車した地下鉄駅トーエンから地下鉄に乗車する.そして,16時19分にナショナルシアター駅に到着する.
 ここからは,たまたまお二人が持参した日本の案内書に掲載されている地図が頼りである.ところが,この地図が不正確なのか,分かりにくいのか,途中でとにかく迷いに迷う.
 この地図を眺めながら,
 ”大きな寺院に向かって左側の道を登るんです…ということで,それらしいところへ行ってみるが,何処にあるか分からない.この辺りに至る所に寺院が建っていて,寺院の脇の道と言ってもどこの寺院か分からない.
 通りすがりの方に,たどたどしい英語で,
 「手工芸を展示している博物館はどこ…?」
と伺うが,どうも直ぐにはピンと来る返事が返ってこない.それにしても.この辺りには実に多くの寺院が建ち並んでいる.
 道には迷っているが,素晴らしい寺院が建ち並んでいる様子は,実に素晴らしい.
 あっちでもない,こっちでもないと随分迷った揚げ句,10時40分に手工芸美術館(The Hand Craft Museum)に到着する.
 
<素晴らしい寺院が建ち並ぶ>


手工芸美術館でトイレ
 漸く探し当てた手工芸美術館の建物は,如何にも由緒ありそうな素晴らしい建物である.
 日本で発行されたガイドブックには,この美術館の閉館時間は17時00分になっている.今,16時40分.まだ20分ほど時間がある.それならば,一通りの展示物は見学できそうである.
 私たちは,直ぐに美術館の受付に向かう.
 すると入口に居る2~3人の係員が,
 「もう,今日は閉館です…」
とニベもない.
 「でも,閉館は17時じゃないですか…」
と言うが,首を横に振るだけで,とりつく島がない.
 じゃあ~仕方がない.せめてトイレだけは拝借したい.何人かの同行者が,地下1会のトイレに駆け込む.私も大きい方を利用したかったので,釣られるようにしてトイレに駆け込む. 
 トイレに入って,1分もしないうちに,誰かが激しくトイレの扉を叩く.何事かと思ったら,どうやら先ほどの係員が,
 「早く要事を済ませろ…」
と催促しているらしい.
 ”てめえら…随分と融通が利かないな…”
と腹立たしく思うが,そこはお国柄.係員は一刻も早く家に帰りたいんだろう.
 あわててトイレを済ませて,1階に駆け戻る.私と同じようにトイレに行っていた女性も,やっぱり扉を叩かれたと言いながら1階に戻る.
 私たちが外へ出ると,待ちかねていたかのように閉館する.

<手工芸美術館>

<ブラブラと坂道を下る>

■賑やかな通りを通過する
 手工芸博物館から外へ出る.でも,散々迷った末にここに辿り着いたので,自分たちが,オスロ市内のどの辺りに居るのかが,今ひとつ正確には分からない.
 ”まあ,いいや…港は低い所にあるから,坂を下っていけば間違いない”
ということで,適当に坂道を下る.
 ところが坂道を下りはじめてから,ほんの2~3分経った所で,直ぐ目の前に国立ギャラリーの建物があるのに気がつく.つい数時間前に関内を見学した所だ.
 ”なあ~んだ! 国立ギャラリーの直ぐ近くだったんだ…”
 これで,自分たちが今居る場所が正確に分かった.もう一安心である.
 ここで,お一人が本屋などを立ち読みしながらノンビリ歩きたいという.
 ”それでは,船着場で落ち合いましょう”
ということで解散…とはいっても,残りの4人は,特に1人になってしたいこともないので,そのまま惰性で一緒に歩く.
 17時12分,地下鉄ナショナルシアター駅付近に到着する.この辺りは,さすがにオスロの中心街である.沢山の観光客で賑わっている.

<地下鉄ナショナルシアター駅付近の賑わい>

再びシティホールへ
 17時18分,見覚えのあるシティホール前に到着する.このシティホールの向こう側が船着場である.ここまで来ればしめたもの.
 まだ,まだ,時間があるので,このまま船着場へ行ったんでは,時間を持て余す.どうしよう?
 
<シティホール前に到着>                                                    <シティホール脇でウインドウショッピング>

商店街でウインドウショッピング
 まだ遊覧船出航まで時間がある.そこで,シティホールに向かって右手の商店街へ,ウインドウショッピングに出かける.
 お店を数軒廻ってみる.どの店も大体同じような土産品を売っている.特段に買いたいものもないし,第一,どの品も日本円に換算してみると目の玉が跳びである.とてもではないが,サンデー毎日氏の手が及ぶ範囲ではない.だから,例え目に止まるものがあっても,端から買う気はない.
  
<土産店をハシゴする>

<美味しいコーヒー>

■何となく魅力的なコーヒー店
 商店街の一角に,何となく気になるコーヒー屋を見つける.
 入口の看板に画いてある”The Fragrance of the COFFEE”という謳い文句が私をその気にさせる.とにかく定冠詞が付いた"the COFFEE"である.この店オリジナルなコーヒーが期待できそうである.
 看板の上の方に小さな字で,主なコーヒー産出国(地域)の名前が並んでいる.
 そういえば,数年前にキリマンジャロ山に登ったときのこと.私は”キリマンジャロ”という銘柄のコーヒーは,てっきりキリマンジャロ山の周辺でしか買えないものと思い込んでいた.下山後,”キリマンジャロ”コーヒーの豆を買いたくて探し回ったが,結局,キリマンジャロ山の山麓では手に入らなかった…後で私は笑いものになった.そんな苦くてハズカシイことを思い出す.
 それはともかく,
 「まだ,時間があるから,コーヒーでも飲みながら,一休みしましょう…」
と皆さんをコーヒーブレークにお誘いする.勿論皆さんも快諾.
 日本円に換算すると,コーヒー1杯が700~800円,ちょっと高いが…

<気になるコーヒー屋の看板>

美味しいコーヒー
 店内に入る.こぢんまりとした店である.同行の皆様それぞれが思い思いの品を注文する.
 さすがに,コーヒー専門店だけあって,品数は実に豊富である.それに,小さなドンブリぐらいの大きさのカップに並々のボリュームである.
 ”スゲーな! これは…”
 味も上々大満足.
 
<ボリューム満点だ!>                            <ご同行の皆様も大満足の様子>

<船着場に到着>

■船着場で集合
 17時53分,コーヒー店から外へ出る.そして,18時丁度に船着場に到着する.ここで,手工芸美術館付近で自由行動をしていたお一人と合流する.
 乗船時間まで,まだ大分時間があるので,船着場の周りをウロウロする.

<船着場に到着>

格好良い路面電車
 船着場前の広場に路面電車の軌条がある.広軌のようである.石畳で覆われた軌条を見ていると,昔の都電や,学生時代を過ごした仙台の市電を思い出す.懐かしい.そう言えば私が東京で就職したばかりの頃は,至る所に都電が走っていたな.それに国電キップの自動販売機は,10円入れてからレバーを下にドッコイショと押し下げる代物だったな…10円で東京駅から中野辺りまで乗れたな…などと,敗戦色が濃厚に残っている昭和を思い出す.でも,そんな昔のことは,同行の皆さんに話した所で,分からないだろうし,むなしいことだ.私は自分の胸の内だけで,軌条からそんな昔のことを連想する.
 丁度そのとき,綺麗な路面電車が,轟々と車輪を軋ませながら走っていく.
 ”格好良いな…この市電は”
 昔,列車マニアだった私は,電車の写真を撮りながら,一人,胸を弾ませる.
 ”よぉ~しっ…! (ホテルへの)帰りは,絶対にこの市電に乗るぞ!”
と私は心の中で決めてしまう.
 
<船着場前の路面電車軌条>                                         <格好いい電車>
                                         (つづく)  

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