中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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鎌倉の秘境:天園から石切場跡迷走

2009年01月14日 17時01分31秒 | 鎌倉あれこれ

                        <大塔宮の梅>

            鎌倉の秘境:天園から石切場跡迷走
           (山旅スクールI氏・仙人ことK氏)
             2009年1月13日(火)

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 朝から快晴.早朝,I氏から「こんな良い天気に家で燻っていられない」というメールが届く.それでは,鎌倉を一回りしようと即断即決.浄明寺在住の山仲間K氏を含めて,大平山付近で合流することの決める.
 私は自宅近くの鎌倉中央公園入口を起点にして,山ノ内から北鎌倉を経由して,名月谷登山口から山道に入る.そして,定番の天園ハイキングコースを急ぎ,昼前に大平山に到着,無事,合流する.
 昼食後,天台山山頂から谷筋に入り,石切場を見て回る.再び天台山に戻り,天台山山麓をトラバースして,鉄塔道に出る.ここから尾根伝いに下山使用として道に迷う.途中まで引き返して,一本橋を経由して,漸く紅葉谷の住宅地に辿り着く.
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<ハイキングマップ>



<プロフィールマップ>



<山ノ内を経由して北鎌倉へ>

■鎌倉中央公園から歩き出す

 昨日(1月12日),「成人の日」も良い天気であった.私はその前の日,11日(日)に塔ノ岳を往復していたので,昨日はほとんど遠出もせずに,大半の時間を自宅でノンビリと過ごしていた.そして今日,1月13日は,午前中に野暮用を済ませて,午後から軽く鎌倉市内を散策しようと思っていた.
 朝食後,パソコンを開く.そして,何時もの日課に従ってメールを開く.夜の間に,数通のメールが着信している.その中に,山旅スクール同期のIさんから,
 「・・・今日は天気が良いので,家でジッとしているのは勿体ないので,鎌倉に出ます・・」
という趣旨のメールが来ている.
 私は,早速,浄明寺に住んでいる山仲間の通称“仙人”こと,Kさんにメールを入れて,天園辺りで落ち合うことにする.そして,10時03分に,今日の散策の出発点である鎌倉中央公園入口から歩き出す.

■冬の六国見山と見事な梅
 今日は素晴らしい天気である.天気予報では,空気が乾いているので,火の元には十分注意するように盛んに呼びかけている.良く晴れているが,この時期に相応しい冷たい風が吹いている.私は山ノ内の尾根を辿り,山ノ内浄水場から北鎌倉駅を目指して山道を下る.この道は通い慣れた私の散策路である.
 途中,山ノ内展望台で一呼吸入れる.ここで燃えるようなケイトウの花を見たのは,ついこの間のことのように思えるが,今はすっかり冬景色に変わっている.冬特有の透明な空気の向こうに,冬枯れの木で覆われた六国見山がクッキリと見えている.私は冷たい空気を深呼吸して胸一杯に吸い込んでみる.すると,何とも言えない気力が体内に漲ってくる.
 展望台から,尾根沿いの階段道を下る.途中の民家の庭先で,見事に咲き始めた梅を見付ける.

                 <山ノ内展望台から六国見山を望む>

■北鎌倉コンビニで店主と雑談
 様道を下り終えて,北鎌倉に向かう狭い自動車道路に出る.途端に狭い道を往来する自動車に悩まされる.鎌倉街道の三叉路を渡って,北鎌倉駅近くのコンビニに立ち寄る.
 買い物序でに,このコンビニの店主と雑談をするのも,私の楽しみの一つである.こちらの店主と雑談を交わすようになって,もうかれこれ10年ほどにもなるだろうか.一言二言交わす他愛のない会話が結構楽しみである.
 「・・・貴方のブログ,見ていますよ・・・評判ですよ」
と店主が言う.お世辞でも,有り難いことである.私は照れながら,
 「・・・いや~ぁ・・・ボケ防止の積もりで,ブログやってます・・・」
と頭を掻く.

<大平山へ向かう>

■猫箱の住人

 北鎌倉駅近くの踏切を渡って,円覚寺側に出る.
 今朝は寒かったためか,踏切手前の池には,薄氷が張っている.
今日は,何時もよりも観光客の数が幾分少ないようである.ブラブラと名月院を目指して歩く.途中,「猫箱」の店先で,ガラス戸越しに見慣れない斑猫が居るのに気が付く猫箱の新しい住民なのかな・・・・後でホームページを開いて確かめることにする.
 私はデジカメを取りだして,この新しい住民を写真に収めようとするが,絶えず身体を動かしているので,ベストショットの写真が,なかなか撮れないのでイライラしてくる.第一印象で,この猫の人相(猫相)は,幾分嶮しいような気がする.
 
         <薄氷が張った円覚寺の池>                <「猫箱」の新参猫?>

■素晴らしい紅葉
 10時50分,名月谷登山口から名月院裏山に向けて登り始める.
 いよいよ嶮しい山道が始まる手前で,素晴らしい紅葉が残っているのを見付ける.明るい陽ざしの中で,紅葉が眩しく見えている.
 山道を登り切ると,長い石段の下り坂になる.坂の両側から繁茂した竹がトンネルのように頭上を覆っている.この坂道をユックリと下って,今泉台登山口と合流する.名月谷登山口から,ここまでの間,全く人に会わなかった.

                   <明月院登山口近くの紅葉>

■勝上嶽展望台
 11時11分,勝上嶽展望台に到着する(「嶽」の正字は,「山」冠に「献」).展望台には誰も居ない.
 今日は,怪しい雲と,積雪の富士山が,とても良く見えている.私は,風景を眺めながら,私を待っているお二人に,
 「これから勝上嶽展望台を出発します・・・」
と携帯メールを出す.直ぐに二人から「了承」という返信が入る.
 10時21分に十王岩展望台を通過する.展望台の手前で可愛い男の幼児を連れた夫婦に追いつく.この幼児があまりに可愛かったので,両親の許可を得て,この子の後ろ姿をデジカメで撮らせて貰う.

             <勝上嶽展望台から藤沢・富士山を望む>

■大平山で昼食
 お二人を,長い時間待たせるのも悪いので,ここからやや急ぎ足で歩く.途中,数名のハイカーを追い抜く.そして,11時39分に,大平山山頂に到着する.山頂から,直ぐ下の広場を見下ろすと,Iさんがボンヤリとこちらを見上げているのが見える.今日の私は,何時もと違う帽子を瞼深く被っているので,私を見分けることができないらしい.
 広場まで降りると,仙人も既に到着している.
 「・・・さて,これからどこへ行こうか・・・」
と,例によって鳩首揃えて話し合うが,これまた例によって,目的が定まらない.まあ,三人とも,山を歩いてさえいれば,どこでも構わないからである.
 それは,取りあえずは,ここで少し早めの昼食を摂ってから,改めて考えることにする.
 私達が広場の片隅で昼食を摂っていると,どこからともなく大集団のハイカーが広場に到着する.どこかのハイキングクラブの方々である.殆どが中高年.平素,私が丹沢やアルプスで出会う登山者とは,少々趣が違う服装をしているので,何となく違和感がある.
 休憩する人達が増えるに連れて,辺りがだんだんと賑やかになる.

             <大平山から東京湾の向こうに千葉県が見える>


           <大平山近くのゴルフ場から「横浜みなとみらい」を望む>


                 <天園展望岩塊から富士山を望む>

<石切場から紅葉谷へ>

■天台山山頂へ

 昼食を終えた私達は,12時26分に,
 「何処かへ行こうか」
ということになる.
 Iさんは,あまり人が行かないところへ行きたいようである.そこで思案した結果,このときの成り行きで,天台山山麓にある石切場辺りを,軽く散策することで決まる. それでは・・・ということで,天園ハイキングコースを瑞泉寺方面へ歩き出す.

                <天台山山頂の祠と三角点>

妖気迫る石切場
 途中,何人かのハイカーとすれ違ったり,追い抜かれたりしながら,12時53分に天台山山頂(標高141m)に到着する.ここから先の道筋は,このブログで記述することはできないが,とにかく,ヤブを潜って,石切場まで降りる.
 この石切場の曰く因縁は,浅学の私には良く分からないが,土地の人の話によると,関東大震災頃までは,ここから実際に石が切り出されていたらしいという.勿論,真偽のほどは分からない.
 石切場には,相変わらず鬼気迫る妖気が漂っている.いくつかの石切場を通り過ぎると,多分,人工のものと思われる断崖が続いている.この断崖を下から凝視していると,岩の凹凸が,いろいろな動物や人の顔に見えてくる.これがまた妖気をそそる.

                       <鬼気迫る石切場跡>


                    <凄い断崖>

■不思議な石碑とヤグラ
 断崖の下を抜けて,一旦,天台山山頂に戻るために,ザレの急坂を這い上がる.そして,往路を辿って,貝吹地蔵近くのハイキングコースに戻る.丁度そのとき,十王岩付近で,後ろ姿を撮らせて頂いた親子連れと再会する.
 私達は貝吹地蔵近くの広場に立って,胡桃谷を見下ろしながら,一息入れる.
 その後,夫婦坂付近からハイキングコースに戻る.瑞泉寺方面に,ほんの数十メートル進んだ所から三叉路を右折する.この枝道はすぐに天台山から続く尾根を越える.尾根をほんの数メートル登った所に,全く由来が分からない石碑が3基とヤグラ1穴がある.確認のために,少しばかりヤブに入る.私は,以前から,この石碑の由来が何かに興味があるが,調べるのが面倒なので,そのままにしている.

                <素晴らしい紅葉>

■道に迷って一本橋
 成り行きで,この枝道をそのまま辿ることにする.ここ数年の間,この枝道を歩いたことがないので,この先の記憶が薄れているが,まあ行けば何とかなるだろう.ただ,この道を真っ直ぐに進むと,東電道に入ってしまい,最後は怖い一本橋を渡ることになる.私は高い所が嫌いなので,1人でこの道を辿ることは絶対にないが,今日は成り行きで仕方がない.なお,この道はボードウオッチング愛好家が,よく通る所である.
 私は,この一本橋は渡りたくなかった.このブログで詳細を記述することは憚られるが,とにかく結果的には,紅葉谷住宅地付近に出る.

<またまた,ドミンゴスさんのコーヒー店へ>

■大塔宮の桜
 私達は,永福寺跡を経由して,大塔宮に到着する.ここで小休止.鳥居の側に生えている桜が,もう開花している.植物に疎い私には,この桜が何という種類の桜かは分からないが,綺麗な花を見ていると心が和む.

                   <大塔宮の早咲き桜>

■絵柄天神から鶴岡八幡宮へ
 途中,私と同じ職場にいた方が開業しているソバ屋を,チラチラと横目で眺めながら通過して,右折.絵柄天神の前に出る.この辺りまで来ると,観光客の数も次第に増えてくる.

■ドミンゴスさんのコーヒー
 15時31分,これまた,このときの成り行きで,「ドミンゴスさんのコーヒー」店に入る.先客は中年女性2人連れだけ.リュックを背負ったバッチイ私達が入るには,少々気が引ける雰囲気のお店である.でも,まあ,良いか.
 店主のお薦めで,水だしブレンドコーヒー,450円也を所望する.これが結構美味しい.明るい店内で,美味しいコーヒーを頂くのも良いなと思う.
 16時頃,お開き.

                <水だしブレンドコーヒー>


[ラップタイム]

10:03  鎌倉中央公園入口出発
10:07  山の上ロータリー
10:17  山ノ内配水場
10:20  山ノ内展望台
10:29  北鎌倉コンビニ(10:38まで買い物)
10:39  JR北鎌倉駅
10:44  猫箱
10:47  名月院
10:50  名月谷登山口
11:11  勝上嶽展望台(11:15まで休憩)
11:21  十王岩展望台
11:39  太平山(12:26まで昼食)
12:53  天台山山頂 (石切場周遊)
13:22  再び天台山山頂
14:25  送電鉄塔(14:31まで休憩)
14:40  紅葉谷住宅地
14:57  鎌倉宮
15:16  鶴岡八幡宮
15:31  ドミンゴスさんのコーヒー(16:05解散)

[ハイキング記録]

■水平歩行距離
      11.1km
■累積登攀高度      333m
■累積下降高度      380m
■所要時間(休憩時間込み)
  鎌倉中央公園前発   10:03
  鎌倉市役所前着    16:05
  (所要時間)    6時間02分(6.03h)
 歩行速度
    11.1km/6.03h=1.8k/h
                          (おわり)
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ee8247c73d7d71ecda4b3e2053b30a30



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