今日も眠い

数年間眠らせていた証券の口座が再起動。気ままに中期ホールド。

太田光の私が総理大臣になったら・・・秘書田中(1)

2006-01-04 20:34:45 | Weblog
正月特番で爆笑問題の太田さんが総理大臣役をやる
仮想国会番組をやっていた。
バリューナイトフィーバーという名でおそらく間違っていないと思う。

現代の問題に関して、出演者(主に太田総理)が案を出し
賛成反対に別れ議論し、議論終了後投票で結果を見るという形式のもの。

その中で気になることが2つほどあった。
一つ目は、太田総理の提案で
「自衛隊基地を潰して田んぼや遊園地にしてしまえ」というもの。
要するに、憲法9条を守り武力を完全放棄してしまえというわけだ。

太田総理はその中で
「政治家は理想を見なきゃ駄目だ。理想を追え」
「武器を放棄し世界に呼びかければ平和が来る」
というようなことを繰り返し主張していた。
彼は性善説を信じているのかもしれない。

私は残念ながらそこまで楽天的にはなれないなーと、見ながら感じていた。
勿論、「田んぼにしてしまえ、遊園地がどうたら」
というのはジョークであり現代社会への風刺なのだろう。
ただ、全ての国が武力を放棄する世界、警察力までもが必要ない世界
というのは彼の本音であり夢なのではないかと思う。

しかし問題はたくさんある。
まず第一に、人間はそこまで清い生き物ではないという事だ。
社会が豊かになっても犯罪はなくならない。
貧困は確かに大きな原因の一つだが、それだけが犯罪の原因ではない。
いじめられっ子は、不良に対しいくら敵意が無いということを伝えても
殴られ、金品を取られてしまう。
何より、社会はたくさんの競争と対立によって発展してきた事実を忘れてはならない。

途中、戦争体験者として宍戸錠さんが登場。
「戦争は必然。歴史を見ろ」と発言。
よくぞ言ってくれた!と心の中で拍手した。

理想は確かに大事である。理想を持つことはいいことだし
世の中を良い方向に変えていく力があることは確かだと信じている。
だが現実から乖離してしまっては意味が無い。
太田総理に賛成派の方々の理念は立派ではあるが
具体的な反論が無く説得力に欠けるのも気になった。
「常識」とか「当然」
というのはその人の価値観に拠る所が大きく
議論の際に堂々とそれらを掲げて論じるのはナンセンスだ。

確かに、武力を放棄すれば平和になる。丸腰ならわかってくれる。
という主張では、それを裏付けるのは無理である。

「理想を持て、理想を見ろ」いい言葉だが
愛の精神と人類皆兄弟の理念がぶつかって戦争が起きるのが現実である。
理想と理想のぶつかり合いこそが戦争なのだ。

理想を高く掲げ、それが真の理想、普遍的な理想であると信じて疑わないことこそ
危険であり、破局への道である。


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2 コメント

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Unknown ()
2006-01-06 10:24:27
同感。
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Unknown (管理人)
2006-01-12 00:43:22
コメントありがとうございます。

政治ネタはそれ程多くはありませんが

時たまこうして書いております
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