どんな本でも本は本

短編&アンソロジーを中心に、私が読んだ本の感想をズバッと書いちゃう超不定期ブログです

冷たい雨

2008年05月30日 | 角川書店(角川文庫)
題名 冷たい雨
著者 北川悦吏子
出版社 角川文庫
価格 476円(税別)


月夜のロケット花火
 合宿恒例の告白をすることになる。麻美はラグビー部の杉崎君が好き。だが杉崎君は陽子のことが好きで…

ANNIVERSARY
 恋に縁が無いと思っていた里美にチャンス到来!?バイト先の女子大生に呼ばれて合コンをする。そして学という男が近付いてきたのだが…

魔法のくすり
 早紀はフラれたことがない。だからなのか、恋愛に本気になれずに終わってしまう。今回も小林とキスできるかを賭けることになり…

リフレインが叫んでる
 弘と圭介は高校からの親友。そして弘は奈緒子の恋人。しかし奈緒子は圭介を好きだと自覚する。その気持ちに気付いた時、弘が事故で死んでしまい…

CHINESE SOUP
 結婚式当日…結婚に乗り気じゃない雅美だが、旦那が連れ去られるというドラマのような展開が起きてしまい…

Miss BROADCAST
 人気キャスター佐伯祥子はディレクターの斎藤と付き合っている。ある時、祥子のもとにお見合い話が舞い込む。そのことを斎藤に話すが止めるどころか「今は結婚する気はない」と言われてしまう。

冷たい雨
 千晶と美紀は小さい頃からの友達。仲良しのはずが、小牧という男をめぐり大喧嘩してしまうのだが…

Good luck and Good bye
 忘れられない恋があった。学生時代に付き合っていた光介のことだ。なんと偶然にも光介と再会し、昔一緒にでかけた場所に行くことに。しかしそれは思い出にしかすぎないのだ。


結婚前になると、やっぱり不安になる人が多いんでしょうね。昔の男と比べるだけ恋愛をしていない私は、きっとそんなこと思わないんでしょうけど…

恋愛に自信が持てる人はなんなんだろう…駆け引きができるってすごいと思う。真似したくても私にはできないことです。

彼女たちの事情

2008年05月15日 | 光文社(文庫)
題名 彼女たちの事情
著者 新津きよみ
出版社 光文社文庫
価格 476円(税別)


ホーム・パーティー
紫陽花
妻の声
花火
飾りたかった絵
あなたに借りた本
クリスマス・イブ
着物の魔術
冬の観覧車
返す女
シンクロニシティ
小さな耳
ずっとそばにいて
歯と指
尽くす女
凍った約束
注意に注意


ジャンルがミステリーになっているだけあり、短編ながら展開が面白かったです。全体的に見て“すれ違い”“偶然”という話が多い気がしました。

偶然って、話で聞くからまだいいものの、実際に起きてしまえば恐いですよね。

でも、どの話も実際にありそうで恐いです。

例えば『シンクロニシティ』では偶然再会したふたりが実は似ている境遇で生きてきたこと、そしてその日に再会したのにも意味があった、ということ。
『小さな耳』では母親のお腹にいたとき聞いた話を覚えていた、ということだとか。


どの話も、どんでん返しがあるのでスラスラ読めました。