
丁番は蝶番とも表記され、ちょうつがいのことを言いますが、
本棚・食器棚の丁番(蝶番)が外れてお困りのお客様からのお問い合わせをよくいただきます。
(※ちなみに兆番の表記はないようです)
丁番にはいろいろな種類があるのですが、
その中で、近年ご相談が増えているのが「アングル丁番」というものです。
15年以上前の家具に頻繁に使われていた丁番なので、ちょうど劣化が進んでいる時期なのかもしれません。
上の写真では、丁番自体が折れてしまっているのがわかります。
この写真は、下駄箱の扉の丁番の交換で、扉をはずしてお店へお持込くださったのです。
まずは、元の丁番の円の直径と、両翼の金物の段差の違いを測って、近いものをお探しし、交換作業に入ります。

新しいものを取り付けてみると…
ほんの少しだけ円の直径が合いません!

そんなときの対処法。
扉側を少し削ってあげるんです。

これが数ミリの調整で済むこともありますが、
円の部分を少し広げるように掘りなおす必要がある場合もあります。
ヤスリで木部を整えて…新しい丁番を取り付けます。


仕上がりを見てみると、ほんの少し隙間ができています。
ここが調整した部分です。
もちろん、ちょうど同じサイズのものが見つかることもあります。
その場合は、丁番だけお探しして、お買い求めいただくこともできますので、お気軽にご相談ください。
(「ホームセンターで探したけど見つからなかった」というお客様もいらっしゃいます)
家具クリニックでの施工費用は、金物交換¥5,250(税込)。
これは取り付け個数によって変わりますが、4~6個程度ですと¥5,250で対応可能です。
また、もし掘り込みを広げる木工作業が入った場合は、別途代金が必要になる場合がございます。(30分¥3,150~)
スタッフがご自宅までお伺いして扉の取り外しと取り付けをさせていただきますので、お気軽にお申し付けください。
(京都市内の場合は出張費¥2,100)
扉を外してお店へお持込いただくのも大歓迎です!ただ、大きな本棚・食器棚の扉は重量があるので、必ず2人以上で行ってください。
小さな扉以外は、取り外すのが難しかったりするので、取り外す際は十分お気をつけくださいませ!
「丁番が悪くなったから食器棚を処分しようか…」なんてもったいないですよね。
ぜひその前に丁番交換も考えてみてくださいね。
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