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空風

詩&小説や日常生活を書いたりしています。
只今短詩に挑戦中。
目標:一日一更新。

短210

2009年08月21日 15時13分59秒 | 



裏表君の細い手が縛る

鎖もないこの場所に唯一存在する道具は自らの身体だけ

水晶のような、瞳から落ちる雫は舐めても心を遠くへ飛ばしてくれなかった

嗚咽しながら泣き叫ぶ君の小さな手を

僕の、目に



(どうせ一人になるんなら最後くらい君のその白い手を見て消えたい)




君は一人になっちゃうけれど。

P.S.短詩210つ突破・・・更新少なくて申し訳ない

キミボク プラネルト―詩

2009年08月10日 11時44分44秒 | 




寂しくないの?と君に問う

寂しくないよ、と君は言う

寂しくないけど、と涙流しながら

寂しいみたい、と君は呟いた



(セカイ ガ オワッチャウ コト ヲ)

(コワクナイ ヒト ナンテ イナイ ン ダヨ)



遠くにいるあの子の元へ行こう

そしたら何か変わるかもしれない

少なくとも、君の涙は枯れるはずだ

ねえ行こう、歩こう、飛んで走って

泣くばかりじゃあ君もつらいんでしょ?



(ツブレタ ダイチ ノ ヒョウメン ヲ アルイタ)

(タクサン ノ イロンナ ホネ ヲ サケタ)

(ニゴッタ キタナイ カワ ノ オク フカク ヘト センスイ シ タ)



鋭くとがる大量の粒に君の体は傷ついた

涙目で必死に耐える君が居た堪れなくなり

庇うように体に体を重ねても

君の雨は止まる事を知らず



そんな所にあの子を見た気がした

優しい笑顔で、片手には傘を持っていた

受け取り二人で進めば何も痛くない

上が泣き終わる頃には君の眼は閉じていた



(モウ スコシ デ アノ コ ノ モト ヘ)

(ツヨ イ アメ ガ ツ ヅイタ セイ デ)

(ア ノコ ノ カサ ハ ボロボロ ニ ナッ タ)

(ユク テ ヲ ハバム ヨウ ナ アメ ニ モ マケズ)

(マエ ヲ ユク 、 マ エ ヲ ユク 、 ユ ク 、 )



ゆったのに




白い世界についたころには全てを知ってしまった

空は遠くへ行ってしまっタ事も

あの子も遠くへ行ってしまった事も

さよならモ言わず白い棺桶に入ッタ体は白くて

気ヅいタコろには僕タチノ体も変色しテいて



疲レト傷ト涙ト感情ガ

君ト僕 ヲボロボ ロニシテイッ タ

世界 ガ見 エナ イ 終ワ リハ 近イノ ニ

君 ハ 、 泣イ   て




(あれ?)




何だ、あの子は目の前にいたのだ

心配を掛けまくったあの子は笑ってごめんねという

その前に言わなくてはならない事があったはずなのに

僕とした事が、忘れてしまった

まあいいかな だって君 は こんなにも嬉しそう な顔して

僕も 嬉しい 心底生きてて よかった と 思ってい る

一瞬 あの子 は 寂しそう な 顔を したけ ど 

すぐ に 気 を 取り直し て

あっ ち へ 行こう と

誘われ る の は 心地 いい

二 人 ボッチ じゃ な く なる から




(ね?)





----why?-why-do-you-laugh?-ah----



s a, a






P.S.ハロー/プラネットを聞いてなんとなく書きたくなった

自分で書いておいてもろパクリに見えます。申し訳ないです


ohayo-hayo-

(プラネルトにさほど意味はない ということもない)

短209

2009年08月08日 20時28分04秒 | 



果実を一つ、手から落としたからってそう安々割れるものじゃない

ニッと笑みを私に見せつけたところで君は赤く丸い球体を軽々と上へ飛ばす

それは光に反射して、私には裂けた口で笑っているように見えた


(人とそれを同一に比べる君の頭を正常だとは思わなかった)



嘘はついてない。ただ君は何かを間違っている

短208

2009年08月05日 17時13分45秒 | 



「しんでしまいそう」なぐらい幸せだったと彼は言った

次の日彼は心底うれしそうな顔でしんだ

あの日の彼の言葉に嘘はなかったけれど、


(ひどすぎた)



本当にしんでは意味がない事を彼はちゃんと知っていたのだろうか?

短205

2009年07月28日 22時17分39秒 | 


ママ!何でも勝手に決めないでよね!

私にも私の決まりごとがあるんだからね

お友達作りに必死な貴方は貴方で頑張って頂戴


私はちょっと跳んでてくるから!

(危険?やだわあそんな言葉、むしろゾクゾクくるじゃない!)



私は私でテンションあげていきたいのよっ

短204

2009年07月27日 21時00分05秒 | 



時計の長針は私の知らぬ間に5周していたらしい

壊してやろうかお前とか八つ当たりする暇もなくしてない準備に慌てふためき

嗚呼何で深夜に気になる番組やるのかなあ!と今度はTVに怒りをぶつけ

荷物をこれでもかと詰め込んで外に出れば豪快に雨がアスファルトを叩いていた


勿論その後お天気予報士に恨み一発液晶画面に叩き込んでやった

(酷いわ私の運の神様!それとも貴方の運が悪いのかしら!?)




夏恒例のだんだん悲劇

P.S.詩じゃないなんて言わないで★

短203

2009年07月26日 20時18分49秒 | 



目を伏せていた君がゆっくりと口を開けて

息を吸い込んだかと思うと僕の手をそっと握り締めた

かすかに感じ取られる振動に今度は僕の口が開き

2人ぼっちの世界に弱弱しい声が響き渡った


(誰か助けにきてくれるよ、絶対だよ、だいじょうぶだよ 、)



多分。