goo blog サービス終了のお知らせ 

空風

詩&小説や日常生活を書いたりしています。
只今短詩に挑戦中。
目標:一日一更新。

短230

2010年01月06日 20時13分52秒 | 





君は傷ついたふりが得意な女の子

僕は傷ついてないふりした男の子

くるくる回ってねえねえ誰かわかるかな?



僕を見つけて

君を探して

似た二人を、だれか




(区別して!)



結局二人はバラバラになりたい同士

P.S.短詩230つ突破しました!

更新の程度が低くて毎度申し訳ry

No title!

2010年01月04日 21時27分29秒 | 






彼らの骨はここにない

彼らの骨は彼らに組み込まれている

今も彼らの体をしっかりと支えて

知らない何処か、地を踏みしめているのだ




そんなことぐらい

どっぷり沼につかった私でもわかる

汚い私を皆心配するけど

それぐらい、そんな 常識は

おかしな私の頭にもちゃんとある




それでも。




悲しい、と思う

いかないで、と叫びたい

期待を胸に足を踏み入れてみれば

以前まで賑やかだった家は跡形もなく

平らな地面にささった看板と文字






彼らは生きているのだ

彼らは死んではいないのだ



それでも悲しいのだ

この世界に「永遠の別れ」など存在しないことは

この世界に通いつめて、いたいぐらい知っているのだ

いたいぐらい、泣いてきたのだ





それでまた、私は泣く

干からびた目の奥の泉が潤って

ぼろぼろと、滝のように落ちる水

塩分含んだそれを私はなめて、また泣く





可笑しいことは重々承知で

それでも、私は泣くのだ

消えた家の前で泣きわめいて

どうして、どうしてと叫ぶんだ





おかしな子

おかしな子

おかしな子





そんなおかしい子である私は

せめてもの、『はなむけ』として





私の家に、名を残そう


(0と1の間のこの世界で 確かにあの子は『存在した』のだ、 と。)





...Hello! Do you remember?

I who am stupid remember it!



(何処かへ消えた方々と、それを嘆く方と、   お友達の彼女に捧げます)

傘を君に―詩

2010年01月04日 11時09分04秒 | 






君に大きな傘をあげる

体を包み込んでくれる 傘をあげる


これで君は濡れることはない

雨水をしのぐことができる

もう、びしょびしょにならなくていいんだよ





「有難う!有難う!」






君に大きな傘をあげる

一緒に持ってきた荷物も濡れない 傘をあげる


これで君の人形は濡れることはない

君の唯一のお友達が風邪をひくこともない

もう、看病しなくていいんだよ





「ありがとう!ありがとう!」






君に大きな傘をあげる

家も囲んじゃうぐらいの 傘をあげる


これで君の思い出は濡れることはない

君の記憶を紡いだ紙達が溶けることもない

もう、海馬を潰さなくていいんだよ






“Thanks! Thank you!”






君に大きな傘をあげる

君の世界をとりこんだ 傘をあげる


これで君の居場所が濡れることはない

支えの棒が流れてしまうこともない

もう、狂わなくていいんだよ





「アリガトウ、アリガトウ」








「嘘を、 アリガトウ!」







***



僕はたくさんの嘘をついた

君のために いっぱいついた

泣き崩れる君を見るたびに

僕は焦って、言葉を発して

そのたび僕は黒くなっていく

僕はうそつきになっていく





腕に付けられた「ソレ」は

もう僕が嘘をつかないようにするために



君に嘘をつくたびに

僕は嘘を真実にした

そのたびに誰かが泣いて

そのたびに君が笑ってくれる




僕はとてもひどいことをした

僕は天秤にかけてしまったのだ

君と、知らない人の幸せをかけて

かけた瞬間

知らない人を不幸にした






ごめんね ごめんね

僕は君が思う以上に

黒くて、真っ赤なの

変色した

汚い、でも前は鮮やかな

せつない赤の色なの

君の色と天秤を掛けたことは

「天秤にかけた」時点で

僕の罪は確定したんだ





ごめんね

ごめんね

ごめんね






(でも、)




『僕』で作った傘を君にあげよう



もうこれで君が泣かなくなるのなら


「僕は、  本能なんだよ 。」




もう、消えようとしなくていいんだよ

かわりに、(ここまでした)僕を


(ナンデモナイヨ)

可哀相定義―詩

2010年01月04日 01時45分50秒 | 




飛べないあの子は魚の子

今日という日も水という檻の中で過ごして

僕はそれを笑う毎日



かわいそうと思わないの?

と僕は尋ねた


だれがかわいそうなの?

そう君は聞く


自分をかわいそうだと思わないの?

と僕は鼻で笑った


それを聞いて彼女は

目を丸く開いて、頬を釣り上げた






「あなたみたいな、何かに縛られた人よりかは幾分自由な子よ」




水から投げ出された槍

短229

2009年12月26日 12時34分25秒 | 





赤い花の弁が一枚誰かに千切られた

不細工な形になってしまったその花を誰も情けなんてかけなくて

どうして、どうしてと子どもが一人泣いて騒ぐ

気づく間に夜空に輝くお星様は落ちてしまった

それでも泣いてくれるその子を世界は求めているんだよ




(ハッピーハッピーメリー)

(誰が幸せになっているか知らないけれど)




ああ君よ、そんなに目元を赤く腫らして

泣くのはやめて、よい子はもうお休み

新しい花に契ってあげればいいんだよ




今の花はそうやわじゃないから、ね。




何か勘違いした、メリーメリーメリー

P.S.クリスマス記念詩だったんです。ちょっと長いですが。

キャロル―詩

2009年12月23日 17時30分18秒 | 




ぷかぷか浮かぶあひるさんはのんきだね

私は必死にあの人を追っかけているのに

黄色い鳥は水の流れに任せて

くるくる、くるくる回って



(ちょっと腹が立ったから、沈めてあげる)




木から木へ移りゆくコトリはのんきだね

私はあの人の傍にいたくて仕方ないのに

移り気激しく蜜を吸っては別の花へ

蜜を吸っては、また何処かへ消えてしまう


(癪にさわったから、その羽を抜いてあげた)





共通点は、二つ

貴方と二匹の鳥は姿違っても

私から逃げて、別の子に移って

待ってと言っても、待っちゃくれない

それでも私は幸せだったんだ

でもその幸せをずっと噛み締められるほど

都合の良い女じゃ、なかったんだ






次会ったときは

次目が合ったときは

次女の子が遭ったときは

次夢が有ったときは




(その心臓、消してあげるよ)

(怯えなくて、良いんだよ?)





P.S.な、なに書いてんのか自分でもよくry

ただミクが歌った「carol」が発端になったことは確かなんだぜ!

短228

2009年12月21日 22時05分57秒 | 




凸凹の心を合わせようなんて考えをするから駄目になっちゃうんだよ

互いに別の場所で生まれ作られたんだから、一致することなんてありえやしない

そう断言するあの子に「では人は何故他人を認めることが出来るのか」と問えば

合わせるのではない、重ねるんだよと笑って言った



「重ねることが人を愛すことなら、手を繋げば簡単に出来るじゃないか!」




愛主義者はそう説いた。

短227

2009年12月05日 21時12分51秒 | 



嘘物紛い物でもここではすべて『素敵なモノ』

身につけ笑うその女の子はひどくきらきら光っていて

私は貴女と違うから、と遠い街へ足を向けて行った



結局あの子はどこに行きたかったのだろう?



理想で固めた世界へどうぞようこそ サヨウナラ!

短225

2009年11月29日 13時04分38秒 | 



ぐしゃぐしゃに髪を指と絡ませて踊ってやった

暗闇も私たちには敵わずに、光る街の片隅で小さくうねっている

歪みも時間も気にしてたらやってらんなかった

踊ってしまえ、狂うぐらいに。

笑ってしまえ、壊れるぐらいに!



(でも明日は見えないんでしょ?)



何に逆らおうが、私たちに未来はなかった