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空風

詩&小説や日常生活を書いたりしています。
只今短詩に挑戦中。
目標:一日一更新。

異次元殺人鬼の最期―詩

2010年04月11日 17時07分03秒 | 





ご主人様は逃げるのがお得意

今日もそのご自慢の俊足で何処かの人の床を汚してきたそうです

鼻を高くして(長くして)、尖った口から出るお言葉は

ハッキリ言いましょう、反吐が出るほど汚らしいです

貴方の泥だらけの靴裏以上の汚らわしさです



ああ、今夜も暇を持て余した人の皮を被った獣と

片手に松明持って何処かの人の家の前でゲラゲラ笑うのですか?

つけてやろうか、なんて出来ないくせにそんな脅しを投げつけて

うっかり誰かが手を滑らせて、その家を燃やすのでしょう?

逃げまどう家主、責任擦りつけの剥き出しエゴイスト共の狂気の宴

そこでご主人様ご自慢の逃げの早さです

サッと足を伸ばして仲間(というには結束力のない、)を置き去りにして

帰ってきたら何事もなかったかのように目をそらすのです

怒りも呆れも通り越して、褒めたくなります

それと同時に殴りたくもなるのです




ご主人様、貴方は人殺しです

貴方の両手も、ご自慢の長い脚も

紅い赤い、黒い鮮血でべったりです

そんなものはない?ああそうですね。誰も出血してませんわ

大きな態度をとる裏、刃物も持てないほど臆病な貴方ですもの

ですが貴方は多くの人々を殺めてきました

この世界で生きることが出来なくなって

この世界で首を吊った者たちの声なき悲鳴を

貴方の代わりに聞くのは、もう、耐えられません

何故私が貴方様の代わりに死体の処理をしなければならないのですか?

何人の私が貴方様の我が儘で壊れ、闇に葬られてきたか覚えていますか?

忘れていますよね、殺めた人の名前すら一日で忘れるご主人様ですもの




嗚呼、物分かりの悪いご主人様

私は限界と言いたいんですよ

この世界では呑気に胡坐をかいて

その癖表の世界ではガタガタ怯えて体育座りする

そんな可哀相な貴方様の代わりに

私が夢から覚ましてあげます

でも私、実体を持たないただの四角い箱ですわ

代わりに表の世界へ強制的に連れ出してくれるお方たちがいますの

・・・カウントダウンは、ご主人様の大好きな責め方でしたわね?




異次元殺人鬼の最期
(ただの「大人しい」青年だったりします)





物分かりの悪いご主人様、もう理解しましたね?

この世界での大量殺戮を裁くのは、




(ああ、あと私疲れましたのでこれで最後の終息を取りたいと思います)




その時彼女は人に逆らった

P.S.炎上とか、祭りとか、つるしあげとか・・・

主催者とその彼女(PC)ってやつです。

この世界で唯一の友に捧げる―詩

2010年04月06日 18時31分48秒 | 



次見たとき、その子のお家は跡形もなく消えていた。



いつか一緒に、と取っておいたお菓子を

一人さびしく口をもぐもぐ食べた

甘い甘いそれが心を満たす

けど

出来れば君と一緒に食べたかった


(無理だなんて知ってたけど)




「ありがとう」

君の置いていった手紙に書かれた言葉

ぽろり、泣いたなんて言ったら君は笑うかな

本当なんだ、僕はこの瞳から水を零したんだ

手の届かない君の言葉に泣いたんだ


(可笑しな子と言って笑って)




もう一度、と覗いた時には

手紙もお家もどこにもなかった

立ち尽くして、涙をこらえて

手に持っていたお菓子がぼろぼろ形を崩して

うつろにそれを見下げた


(いつか来ると知ってたのにね)





ああ、名も知らない友よ

せめてそっちの世界では笑っていてくれ!

高らかにここで僕は叫びあげた

涙はこの前流し過ぎてもう出やしないけど

出たところで、君に届きはしないんだけど



ああ、そうだ。ここでもう一度

忘れがちな僕はここで再確認するよ




「また会えることを祈って!」



(そしてその時は、笑って!)


fin.



どうか、届いて、僕を 笑ってくれ!


P.S.懲りずに遠い友へ贈る

kore―詩

2010年04月06日 11時37分43秒 | 



もういいの、これでいいの?

何回も尋ねてはそれで終わり


もういいよ、これでいいよ。

ループ回避に言葉を揃えて


ああいいね、これでいいね!

興奮気味な君に水をあげて


もういいか、あれでいいか。

「同じこと繰り返してるだけじゃない」




空の瓶の中を見たって何も詰まってなくて


泣き喚く君の首をつかんで笑えと言ったって泣くだけだし


逃げる人を追いかけて逃げて追いかけて何その鬼ごっこ


もう飽きちゃったの、もう嫌なのと言って繰り返すんでしょ




終わらせるつもりがないならそう言ってくれればいいのに

誰かがそう言って、笑って、結局何処かへ消えてしまった

繰り返すだけの自分はこの足を地から離すという発想に残念ながらたどり着くことが出来ず

エンドレス、エンドレス、





「止めてくれる人を待つ『だけ』なんでしょ?」


ああ、正解。

(それで終わり)


fin.




P.S.ちらりと顔を見せたと思ったらこんなので申し訳ないです。元気です。

ちなみにタイトルに深い意味は全くございません


k・・・くりかえし
o・・・おわり
r・・・るーぷ
e・・・えんどれす


センスねえ/(^0^)\

晴雨―詩

2010年03月26日 13時39分19秒 | 



晴れ間の空からぽたりと落ちた雫は、ちょうど君の白い頬に

丸い形をしていたその水滴は着地した瞬間、小さく砕け散った

君はというと、大きな瞳を丸く開いてみせた

その姿に僕はくすりと笑って、手持ちのオレンジの傘を君に手渡した



微笑む僕を不思議そうに見つめながらも、渡された傘を持つ君は

くるくるとオレンジの花を回しながら、止めていた足をまた動かし始めた

頬に落ちた雫は重力に従って下へぽとりとまた落ちて

見ればまるで君が静かに涙を流しているようだった

しっかりと前を向き、見据え、口を閉じ

なのにぽろぽろと落ちる涙(正確には、雨水なんだけれど)


またその光景が何処か可笑しくて、僕は笑う

笑う僕に尋ねはしないものの、多分君は可笑しく思うだろう



誰かの代わりに君が泣いているように見えてしまうのは

多分君の優しさを僕が一番理解しているからだと思うんだ




P.S.久々にカッコよく詩を書いてみせようとして不着陸した。

無理はしないものです

くい「なく」―詩

2010年03月12日 15時35分18秒 | 





ぱらり

あの子は

とつぜん泣く


声も出さず

静かに

流すように

泣くその姿は

美しくもあり

悲しくもある



問うても答えず

というよりも

答えがないように

笑って

ごまかす

その姿は

まるで

関係ないよと

言われてるようで

実際、本当に

関係ないんだと思う

涙を流す理由に

僕なんて存在は

きっと

かすりもしてないんだろうなあ、と



それが

ほっと安心させ


それが

黒く靄のように心を包んで



ごっちゃになった僕も知らず

静かに泣くそのこの後ろ姿は

とても

きれいで

守りたいとも

壊したいとも

思った




ああよくわかんない

自分の言うことも

あの子が泣く理由も

よくわかんない、から




(そのまま流れてしまえ)




時間も感情も 何もかも?

「無い」もの探し―詩

2010年03月12日 15時32分57秒 | 




「黒」というより、「無」に近かった

その空には何一つなかったから

隠れた太陽の光に照らされた月も

その周りに密やかに輝く星も

それらを隠すように覆う雲も

なにも、なにも、なにも



なにも「無い」夜空の下

接触し、削りあう地面とタイヤ

チェーンが回り、さびれた金属が擦れる音

「色」がないここには、代わりに「音」がある

だけどいつか、それすらも消えてしまいそうで

僕はそれを、怖いと思った

自然と力を入れる足、ペダル

座席から立ち上がって、うんと前へと

まるで逃げ出すよう、だ



後ろに座っているはずの君の髪がゆらりと揺れた

肩に掛かるほどの黒髪が風になびいて

髪の色が、「無い」空と同化した

ちらりと視界に入ったその光景に

ゾクッ、と背筋が震えた

寒いわけでもないのに、なんで、こんな。

原因なんて感じてすぐに分かってしまっていたけど

今はない厚く薄暗い雲のように隠した

隠してしまった方が、楽だから

見なかったことにする、という選択肢を取れるほど

僕の脳は順応な作りをしていなかった

ならそれを隠してしまおう、と

力を入れて、前へ前へ

吐く息が白くて、安心できた

ぽたり、と顔から落ちる汗が消える先に

背中合わせで僕と進む君の見る先が、きっと



(あるのか?)

(ないのか?)


(たぶんここには、もう)





タイヤの先になにがあるのかと問えば

いつか果てぐらいあるんじゃないの、と笑って返すだろう

目的地というものを特に定めず進んでいたら

きっとどこかでぶつかるんじゃないかって

そう言ったときの君の顔が少し輝いて見えたから、って。



そんな変でおかしな僕たちのこの道を「逃避行」の3文字で表していいのか

何に逃げているのかもよく分からなくなって

そもそも逃げる必要があるのかって問いたくって

答えなんてどこにもないことを先に知ったのは

僕と君でした、ただそれだけなのに

こいだ途中に体にぶつかる風の冷たさでは足りない

かいた汗ですがすがしくなれるほど

僕は幼くもなく大人でもなかった

ただそれだけなのに

ただそれだけなのに







「無理しなくて、いーよ」

「無理なんて、してないよ」

「どーせ終わりなんてないこと、知ってるから」

「あるよ。いつかぶつかるよ。それとも」

「事故る、って?」




冷めた、醒めた君の声なら

僕の頭も冷やせるかもしれないね

なら当分、僕はこぐことを止めない

なにも「無い」この夜空の下も

この自転車と、諦めてしまった君と背中合わせで

こいでこいでこいでどこかでぶつかってしまえば

きっといつか、楽になれる

答えを知らない振りした者同士

たぶん、悲惨で綺麗な果てがある




「きっと馬鹿なことを考えてる」

「当たってる」

「私、まだ死にたくないんだけど」




ああ君が「死」を「果て」にするならそうするかもしれない

そう言ったら君はこの自転車から降りるの?

さめた声を熱くして、何か叫んでくれる?

そんな淡く可能性のない願いを抱きつつ

タイヤの先は、僕の「果て」へと



僕の果ては、



「無い」もの探し




飽きた君は、それを満たすために

失った僕は、それを拾うために


だから、こいでるんだろ?



--------------


P.S.「中二病ぽい」思いつつ書いてたんですが

なんか「中二」自体がよく分からなくなってきました。

とりあえずムシャクシャしたら「中二病」でOKですかね


あ、どうでもいい・・・

脳無しね―詩

2010年01月14日 21時00分35秒 | 




ごめんね

ごめんね

謝ることなら出来るよ

出来そこないの僕でもできるよ

土下座だって簡単さ


すみません

すみません




知らないことで責められて

忘れたことをえぐられて

ドライアイの目で嘘泣きされて

全て容疑は僕一本さ




申し訳ないです

申し訳ないです



でも



知らないよ

忘れたよ

多分違うよ

でも言わないよ

言っても信じちゃくれないよ

知ってるから言わないよ

どうでもいいから言わないよ





(痛いってさ、すぐ慣れちゃうし)





ごめん

ごめんなさい

すまん

すみません

申し訳ないです




いっぱい言って

全部忘れる



だって僕は、

知らないしー


だって僕は、

してないしー


だって僕は、

馬鹿だしねー


だって僕は、

キモイからねー


だって僕は、

死ねないからねー




あはは


あははははは


はははははははははは




あっはははははははははははははははははは・・・・











もういい?


fin.



知らないけれど。面倒だけれど。

だって僕は、   ねー。



P.S.BGM


ミクwiki見ててタイトルに釣られたらまさかの梨本Pだったでござる

短233

2010年01月10日 11時23分24秒 | 




自由求めてお前はヘラヘラとした顔で白旗振るんだろ

敵に命令されれば平気でお前は土下座するんだろ

お前はその銃に何人もの命と屈辱の魂が絡まってることも知らないんだろ

お前に全てを託して旅立った同志の心も平然と忘れることが出来るんだろ

どうせ媚売った後に平然と檻から出て自由気ままに生きるんだろ



批判しないよ

非難しないよ

お前を人間とは見ないけどね




呪っている? とんでもない!

P.S.詩投稿しようとしたら突然ログインに応じろと言われ
そうですかとログインしたらTOP画面に戻され
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