Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

荒川を巡る、長瀞編

2017-04-08 | Weblog

前々から、荒川を巡る旅がしたいなと思っていた。

荒川を下流から上流に向けて、のんびりと遡上出来たら面白そうだと。

 

荒川の源流は、山梨と埼玉の県境にある甲武信ヶ岳という山から流れる(この山は登った事がある)。

その最初の一滴がその旅の締めくくりという、なんともロマン溢れるのだろうかと一人思うのである。

まあ、そんな時間もないしと言う事で、結局は長瀞あたりまで行くことにした。

 

東京からだとそれ程遠くはなく、埼玉北部のちょっとした田舎の雰囲気が良い。

カーナビゲーションを見えると横に川が流れていた。

川が幾つも流れているのだが、最初にちょっと寄り道をしてみた。

 

 

 

特にそこに行こうとは決めてはなかったが、玉淀ダムという水力発電所に出た。

しかもそのダムの手前で釣りをしている人が小さく見える。

何を釣ってるか分からないが、ルアーフィッシングをしている模様だった。

何を狙っているのか気になるが、この大きな施設にもっと近づく事が出来るようだ。

 

 

ダムの裏に回ると、荒川を見降ろす事が出来る。

いやはや物凄い迫力で、高さがある巨大建造物と言う事もありちょっと怖い。

荒川にダムはそんなに多くはないと思うが、ここでの発電はきっとこの辺りの家々を賄っているのだろうと思う。

それに何と言っても、東京を流れる荒川と比べるのもアレだけど水の色は綺麗だ。

 

そこからさらに車を走らせ、ライン下りで有名な長瀞を目指す。

宝登山という小さな山があるのだが、そこはロープウェイでヒョイっと登れてしまう。

なぜかロープウェイの割引券が麓の神社で貰えるのは有難い。

 

 

 

ちょっとガスが出てきたが、数年前に登った武甲山も近い。

さらに登ると、ちいさな稲荷神社があるのだが、なんとその横の売店には古き良き時代のホーロー看板を発見!

 

 

これまた大きな看板だけど、もちろんこれを目当てに来たわけじゃないから何とも奇遇だなと思ってしまった。

こんなでかでかと掲げておりながら、スプライト自体は無かったのでラムネで喉を潤した。

 

 

この辺りの荒川はかなり緩く、上流からライン下りの船が流れてきてもまだまだ余裕の感じだ。

対岸に、おじさんがカメラを構えているが、最初は何を撮ってるのかなと思った。

ライン下りの客を乗せた船が通りかかると、対岸のおじさんが「こっちですよぉ!」と大声を張り上げた。

ああ、なるほど、後でお客に売るための写真を撮っているのね。

 

そして、もっと上流を目指す。

行き当たりばったりでその場で調べると、秩父華厳の滝と言うものが有るらしい。

これは、なかなか良かった。

 

 

まず、こじんまりしていて人が居なく、駐車場も無料。

少し川を覗くと、イワナらしき魚影が2,3匹確認できた。

 

 

さらに上から滝を拝む事が出来る。

 

 

ならおがわと言う荒川の支流らしいのだが、結局はそう言った支流が荒川に注ぎ大きな川となっていくのである。

本来ならもっと荒川の上流部へ行くべきであったが、これはこれで良い旅であった。

 

僕が思う荒川は、鱸が居る荒川の河口の中流部のイメージだけど、上流部はまったく違う顔をしている。

その最初の一滴が海に辿り着くまでにどれくらい掛るのか?

荒川の河口で釣りをしてると時たま思うのである。

 

一言、荒川と言っても、その土地それぞれの荒川の顔が有り、その荒川に対する接し方もまた違ってくる。

歴史や文化、自然や地形を含め、色んな観点から荒川を掘り下げるとまた違った魅力が見えてくるに違いない。

 

 

そう考えると、のっぺりとした関東平野の埼玉も、少しは魅力的に感じてくるのかもしれない(すいません)。

 

 

 

 

 

 

 


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