三人灯 -san nin tou-

西荻窪に店を出す。それまでの記録と日々の雑事、またはなぜいま起業するかについて。

ショップカードがもうすぐできる

2005-09-30 21:38:57 | Weblog
知り合いのデザイナーさんに、「三人灯」のロゴと、西脇さんに描いていただいたイラストをもとに、ショップカードのデザインをお願いしていたのができあがってきた。

うーん、かっこいいぞ。

今回、ショップカードといっても、形はポストカード。
なのでこういうのは、どっちかってゆーとDMの類になるんでしょうね。
これに切手を貼って友人知人に出したり、西荻のいろんなお店に置いてもらうのだ!

印刷に出して、あがってくるのが約2週間後。
うひょー、楽しみ!

撃沈…

2005-09-28 02:26:05 | Weblog
ついにこの日が来た。
新宿の国民金融公庫にて融資の面接。

面接官は30代半ばの男性1人。

中小企業診断士のところに通っていた時、
「事業計画書については、必ず面接であちこちつつかれます。でも落ち着いて答えれば大丈夫です」
と言われていたので、覚悟してかかった。

しかし蓋をあけてみると、計画書のことなんてほとんど触れない。

それどころか、融資も決まってないのに工事を始めてしまった計画性のなさを突っ込まれてしまう。うひゃー…。
こういう例は珍しいって言われちゃったよ。
…確かにね、普通は決まってから作業に入るだろうね。
でも物件が決まった時点で待ちきれずにスタートさせてしまったのよ。
だって、融資を申し込む際に必要な計画書には、確定した物件の詳細資料が必要なわけ。
で、内装・外装工事費の見積もりも必要なわけ。
でもうちの物件の場合、売主がなかなか手放さなくて時間がかかっちゃったのと、間に2つも不動産屋が仲介してたので物件の詳細がなかなかつかめなかったこと。確定するまで3~4ヶ月もおあずけを食らってその間物件への立ち入りも容易ではなかったこと、などが災いして物件の詳細資料なんてもちろん、見積もりもとれない状態だった。

もし物件が決まって、契約も交わした(この時点ですでに契約金が必要)後に見積もりを取り、あの長ったらしい計画書を作り、融資の申し込みをし、面接受けたり審査を待ったり…ってやった場合、相当な時間のロスと、それに伴う費用の無駄が生じてしまうでしょ。
だから同時進行でやったの。

でもそれが計画性の無さとして受け取られてしまう。
う~ん、まあ、そうかもしれないのだけれど。

あとは自分で資金を貯めてきてなかったというのも突っ込まれた。うちの場合早い時期から親にお金を借りるという合意がなされていたし、当時貯金なんていう余裕はなかったし、仮にできたとしても数年でごくごく微々たるものだっただろう。
しかし、自己資金を貯めてこなかった、というその点が問題らしい。

驚いたのは公共料金の支払い領収書を保管してないことを突っ込まれたこと。なんでも支払期限にそれらを払ってきたか否かが返済能力の審査の判断材料になるらしい。
…って、そんなことが?!

自分としては、とにかく計画書をよく読んでくれ!と叫びたい心境だったが、それではスタート地点にすら立っていないということなのか。
もしかしたら上に挙げたことは起業なんかする人にとっては常識だったのかもしれない。
常識を知らなかったというのは致命的だけど…。
でも計画も、もちろん計画書も完璧だという自信はある。(最悪の場合を考えても、うちは保証人がかなりしっかりしているので返済は可能だ)

「今までの僕の経験から言わせていただくと、これでは(融資がおりるのは)難しいですね」とはっきり言われちゃった。
これで借りれたらラッキーだ。へこんだ。
正式な結果がわかるのはおよそ1週間後。

公庫には言いたいことがいっぱいある。負け惜しみみたいに聞こえちゃうところが格好悪いから、あんまり言わないけどね。
ひとつだけ。「創業支援制度」っていってるけど、全然支援じゃないよ!
協力的な態度じゃないもん! 駄目なところばっかり突っ込んできて、期待のもてる部分に関しては全く触れてくれない。

いじけるよ、これじゃ。

三人灯のコンセプトに関する長い長いお話 その2

2005-09-26 03:04:23 | Weblog
(9月4日の続き)
スタートは、国家・国民・資本制を疑うところから。

大昔からそれらが成立していったように思いがちだが、その歴史は近代に入ってからと、非常に浅い。しかし今となっては三位一体となって強力に結びつき、大きな矛盾を孕んでいる。
例えば、近年「グローバリゼーション」などと言われ、あたかも国籍を越えて自由に企業がやり取りをしているように見える。しかし本来、その企業も、取引きされたお金も、必ずどこかの国に属している。つまり、現在流通しているお金には必ず国籍がついている。これをみると、国家と資本がいかに相互補完的であるかが分かるはずだ。

それゆえに解消できない問題が多い。言いかえるとその解消できない問題の種もそこにある。資本制を批判するために資本制を吟味した結果である。
つまり、これらを克服する可能性は違う交換の原理をつくること、その違う原理によってしかない。どれかひとつだけを乗り越えるのではなく三者全てを視野に入れないと先人達の失敗を繰り返すことになる。もしくは何も生み出さない。しかし、違う原理といったって、とても容易ではない。
2000年に「NAM」という運動体が生まれた。NewAssociationistMovementの略である。批評家の柄谷行人が始め、名立たる面子と共に動き出した。今はもう解散してしまったのだが。大学四年だった私は、思いきり影響を受け、ゼミや周囲にも熱く語った。ゼミの先生だった、伊藤誠先生の後押しもあり、卒論のテーマにもしてしまった。
(この話まだまだ続く)

これを飲みに来るだけでも価値アリ

2005-09-23 02:33:58 | Weblog
夜一緒に店をやる高橋君が来て、この間谷口さんから届いた焼酎の試飲会を行なう。
飲まずに我慢してたのがやっと飲めた!

まず、「御神火平兵衛」。
直線的な味。スーっとまっすぐ喉を通る。飲みやすい。

「凪海」。
飲み口がスムーズで横に広がる。香りが素晴らしい。ウマイ!!

「天上」。
フルーティ。誰もが好みそうな優しい味わい。

「御神火 芋」
「いもいも」してない。これもまた優しい。

…と、至極簡単にいうとこんな感じだったのだけれど、味って言葉にするのが難しいですね。なんだかカタログの説明みたいになっちゃうのが、作り手の方に失礼なのですが。

つまりどれも全て美味しかった。
全てを置かせていただくかどうかはまだ検討中だが、焼酎はやはり谷口さんのところのものを中心に展開するぞと満場一致で決まりました。
流通量の少ないお酒だけに、ぜひご来店の際はお試しを。
谷口さんのHPからも購入できますよ。(http://www.gojinka.co.jp/)