Paul Simon
1965.9
Produced by Reginald Warburton - Stanley West
危ない危ない。これを紹介せずに、Simon & Garfunkelの次作に行くところでした
去年でしたかね~、長らく廃盤だった本アルバムが、ボーナス曲つきでCD化されたのは
65年当時は、色々あって、本人が回収してしまったそうです。でもなぜか、69年に日本で発売されたとか。
こういうエピソードを知ってしまうとさ、すっげーすっげー欲しくなるんですよ(アホ)。
しかもね、67年のライヴCDを聴いたら、アンコール曲が③だったんです
それがすっげー良い曲・・・廃盤だなんて鬼かと思ってました
これは嬉しい再販です
デビュー作紹介の時に書きましたが、彼らは『水曜の朝』をリリースしたら、解散めいた動きになり、アーティーは大学で学業に、ポールはヨーロッパへ演奏旅行に、お婆さんは川へ洗濯に行きました。
大きな桃はさておき、彼らがいない間、コロンビアのトム・ウィルソンは、ある動きを察知します
マイアミのDJが、何気なく『水曜の朝』から「サウンド・オブ・サイレンス」を取り上げたところ、一部の学生に大受けしていたというのです
そこでトム氏がエレキ装飾を施した話は以前書きましたね
有名な、サクセス・ストーリーの前日談なんですが、実はその裏で、ポールはイギリスで新曲などを録音していたのです
作りが雑なこともあり、発売する気はそれほどなかったらしいのですが、そのレコーディングに携わった方々が、曲の出来の良さを惜しんで出してしまったんだそうです
当時のイギリスはフォーク系はかなり受けたらしいですしね
何だかんだ“お蔵入り”してしまった公式発表アルバム(笑)なのですが、ここでの作品の大半が、後にS&Gとして発表されていきます
するって~と、また説明する羽目になる曲ばかりですので、今回のは少なめにやります
そもそも、“ギター一本でしとしと”ってのは、明らかに僕の趣味ではないのです(笑)
でも、こんな一枚が棚にあっても良いなって感じで、割りと好きです
トラック・バイ・トラック
① I Am A Rock P.Simon
後に大ヒットするこれが一発目とは
歌詞は、全てを投げてるようで、イジけてるような、負け惜しみのような、強がってるような(笑)、・・・最後の二行が秀逸
ポールの歌詞は、ラストの方でパッと展開するってのが多い気がします
② Leaves That Are Green P.Simon
セカンド・アルバムの2曲目を飾る、この時期で最も好きな曲
ところで、当たり前ですが、このアルバムにはアーティの声が入っていないんです
つまりラジカセの前でアーティのパートを歌えば、ポールとハモることが出来ます(大馬鹿)
これであなたも、自宅にいながらサイモン&ガーファンクル
注:僕は本当にやりました。難しかったです
③ A Church Is Burning P.Simon
これは、本アルバムとライヴ版のみ。
とんでもない歌詞をしています。
メロディも迫力にあふれています。
うろ覚えなんですが、サイモンとガーファンクル、という名前は一発で「あ、ユダヤ人」って分かるんだそうです。
だから彼らはポール&アートってのも考えていたらしいんです。
でも、わざとユダヤ人アーティストとしての道を選んでいるんだとか。。。
サウンド・オブ・サイレンスを書いたきっかけも、黒人のリンチ問題でしたからね。
人種や宗教は、今後も様々な形で彼らの作品に影響を与えているようです。
④ April Come She Will P.Simon
これは後にアーティのソロで発表、人気曲の一つですね
案外ポールだけの声でも良いな、と思うと同時に、アーティの歌唱センスの非凡さをあらためて感じた
特に、最後のセプテンバーの時だけを音階をあげて歌うってのは大正解かと
⑤ The Sound Of Silence P.Simon
2度目の公式発表、そして次の3度目で全米1位。
やはり思い入れが違いますね。
ソロなので、より感情が表に出てる印象です。
⑥ A Most Peculiar Man P.Simon
いかにもポールな歌詞ですね。
これも最後の「What a shame that he's dead」が強烈なインパクト
⑦ He Was My Brother P.Simon
ファーストから。
当時の世相というか、空気というか、そういったものが感じれますね。
ポールの歌い方が情熱的です。
逆説的かも知れませんが、こういうのを聴くと、「ポールって成功したかったんだろうな」って思うんですよ。
⑧ Kathy's Song P.Simon
出た。すんげーラヴ・ソング
っつーか、他人の個人的なラヴ・レターを、節つけて聴いてる感じ(笑)。
何と表紙の女の子のことなのです
アーティと演奏旅行してる時も手伝ってくれたらしい、とても良い人だそうです
ポールの“恋ばな”ってのは今後もウジャウジャ歌になります(笑)。
しかし、、、この表紙、お人形遊びをなさっているのでしょうか?
⑨ The Side Of A Hill P.Simon
これは、本アルバムのみ
ギターの弾き方やメロディがどこかカントリーの伝統音楽っぽくもあります
特に毎回の間奏部分が
⑩ A Simple Desultory Philippic (Or How I Was Robert McNamara'd Into Submission) P.Simon
ここから3曲は、サード・アルバムに収録です(今までのはセカンドに収録)
これは、後のS&Gヴァージョンと一番メロディが変わってしまった
最初は気づかなかったよ、俺
ギターのみってのも新発見な楽しさ。
⑪ Flowers Never Bend With The Rainfall P.Simon
珍しく前向きなこの歌詞(笑)、最高に好きです
⑫ Patterns P.Simon
スタジオで丁寧に録った方を先に聴いたから思うが、よくこういうのをギターだけで作るよなぁ。。。
一昨年のライヴでポールは
「僕が作った曲の大半は、アーティが歌うことで高めれるんだ」
って言ってたけど、このポールの気持ちがよく分かる、僕にとってはそんなアルバムです
1965.9
Produced by Reginald Warburton - Stanley West
危ない危ない。これを紹介せずに、Simon & Garfunkelの次作に行くところでした
去年でしたかね~、長らく廃盤だった本アルバムが、ボーナス曲つきでCD化されたのは
65年当時は、色々あって、本人が回収してしまったそうです。でもなぜか、69年に日本で発売されたとか。
こういうエピソードを知ってしまうとさ、すっげーすっげー欲しくなるんですよ(アホ)。
しかもね、67年のライヴCDを聴いたら、アンコール曲が③だったんです
それがすっげー良い曲・・・廃盤だなんて鬼かと思ってました
これは嬉しい再販です
デビュー作紹介の時に書きましたが、彼らは『水曜の朝』をリリースしたら、解散めいた動きになり、アーティーは大学で学業に、ポールはヨーロッパへ演奏旅行に、お婆さんは川へ洗濯に行きました。
大きな桃はさておき、彼らがいない間、コロンビアのトム・ウィルソンは、ある動きを察知します
マイアミのDJが、何気なく『水曜の朝』から「サウンド・オブ・サイレンス」を取り上げたところ、一部の学生に大受けしていたというのです
そこでトム氏がエレキ装飾を施した話は以前書きましたね
有名な、サクセス・ストーリーの前日談なんですが、実はその裏で、ポールはイギリスで新曲などを録音していたのです
作りが雑なこともあり、発売する気はそれほどなかったらしいのですが、そのレコーディングに携わった方々が、曲の出来の良さを惜しんで出してしまったんだそうです
当時のイギリスはフォーク系はかなり受けたらしいですしね
何だかんだ“お蔵入り”してしまった公式発表アルバム(笑)なのですが、ここでの作品の大半が、後にS&Gとして発表されていきます
するって~と、また説明する羽目になる曲ばかりですので、今回のは少なめにやります
そもそも、“ギター一本でしとしと”ってのは、明らかに僕の趣味ではないのです(笑)
でも、こんな一枚が棚にあっても良いなって感じで、割りと好きです
トラック・バイ・トラック
① I Am A Rock P.Simon
後に大ヒットするこれが一発目とは
歌詞は、全てを投げてるようで、イジけてるような、負け惜しみのような、強がってるような(笑)、・・・最後の二行が秀逸
ポールの歌詞は、ラストの方でパッと展開するってのが多い気がします
② Leaves That Are Green P.Simon
セカンド・アルバムの2曲目を飾る、この時期で最も好きな曲
ところで、当たり前ですが、このアルバムにはアーティの声が入っていないんです
つまりラジカセの前でアーティのパートを歌えば、ポールとハモることが出来ます(大馬鹿)
これであなたも、自宅にいながらサイモン&ガーファンクル
注:僕は本当にやりました。難しかったです
③ A Church Is Burning P.Simon
これは、本アルバムとライヴ版のみ。
とんでもない歌詞をしています。
メロディも迫力にあふれています。
うろ覚えなんですが、サイモンとガーファンクル、という名前は一発で「あ、ユダヤ人」って分かるんだそうです。
だから彼らはポール&アートってのも考えていたらしいんです。
でも、わざとユダヤ人アーティストとしての道を選んでいるんだとか。。。
サウンド・オブ・サイレンスを書いたきっかけも、黒人のリンチ問題でしたからね。
人種や宗教は、今後も様々な形で彼らの作品に影響を与えているようです。
④ April Come She Will P.Simon
これは後にアーティのソロで発表、人気曲の一つですね
案外ポールだけの声でも良いな、と思うと同時に、アーティの歌唱センスの非凡さをあらためて感じた
特に、最後のセプテンバーの時だけを音階をあげて歌うってのは大正解かと
⑤ The Sound Of Silence P.Simon
2度目の公式発表、そして次の3度目で全米1位。
やはり思い入れが違いますね。
ソロなので、より感情が表に出てる印象です。
⑥ A Most Peculiar Man P.Simon
いかにもポールな歌詞ですね。
これも最後の「What a shame that he's dead」が強烈なインパクト
⑦ He Was My Brother P.Simon
ファーストから。
当時の世相というか、空気というか、そういったものが感じれますね。
ポールの歌い方が情熱的です。
逆説的かも知れませんが、こういうのを聴くと、「ポールって成功したかったんだろうな」って思うんですよ。
⑧ Kathy's Song P.Simon
出た。すんげーラヴ・ソング
っつーか、他人の個人的なラヴ・レターを、節つけて聴いてる感じ(笑)。
何と表紙の女の子のことなのです
アーティと演奏旅行してる時も手伝ってくれたらしい、とても良い人だそうです
ポールの“恋ばな”ってのは今後もウジャウジャ歌になります(笑)。
しかし、、、この表紙、お人形遊びをなさっているのでしょうか?
⑨ The Side Of A Hill P.Simon
これは、本アルバムのみ
ギターの弾き方やメロディがどこかカントリーの伝統音楽っぽくもあります
特に毎回の間奏部分が
⑩ A Simple Desultory Philippic (Or How I Was Robert McNamara'd Into Submission) P.Simon
ここから3曲は、サード・アルバムに収録です(今までのはセカンドに収録)
これは、後のS&Gヴァージョンと一番メロディが変わってしまった
最初は気づかなかったよ、俺
ギターのみってのも新発見な楽しさ。
⑪ Flowers Never Bend With The Rainfall P.Simon
珍しく前向きなこの歌詞(笑)、最高に好きです
⑫ Patterns P.Simon
スタジオで丁寧に録った方を先に聴いたから思うが、よくこういうのをギターだけで作るよなぁ。。。
一昨年のライヴでポールは
「僕が作った曲の大半は、アーティが歌うことで高めれるんだ」
って言ってたけど、このポールの気持ちがよく分かる、僕にとってはそんなアルバムです
ずっと私も聴いた事なかったんですが、今回の再発でやっと購入、これは良いと思います。凄く感情的で、良い意味でマニアックな弾き語りだなぁ。なんて思ってます。サイモンも最初から歌が上手いですね、ちょっとふてくされた歌いまわしは、照れ隠しにも感じますけど(笑)。
そうですよね~~。僕もこのアルバムで一番耳に残るのって、ポールの歌い方ですわ。情熱っぷりが若い!
今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m
ブンベワールド炸裂ですわね
なんとなく絵文字に「おぉ」と思ってしまったのはあたしだけ?
そして負けじと使ってみる。だってかわいいんだもん。
絵文字、ちょっと使いすぎてます
「ソングブック」とキャシーのことについて少し書いてみましたので、TBさせていただきますね
このアルバム、わたしもずーっと気になっていて、再発された時は大喜びで購入しました。
>つまり!ラジカセの前でアーティのパートを歌えば、ポールとハモることが出来ます(大馬鹿)
>これであなたも、自宅にいながらサイモン&ガーファンクル!!
↑そうそう、わたしも本当にやりました。今でもたまに(笑)
やはりNYC67での「A Church Is Burning」が印象に残っていまして、
この歌のアートのパートがすごく気持ちいいんですよね~。
ポールの歌う「April Come She Will」も聴けて、大感激でした。
優しくて暖かい感じがとても気に入っています
TBありがとうございます!
っていうか、過大な宣伝を賜りまして、ありがとうございます
>NYC67での「A Church Is Burning」が印象に残っていまして
ですよねー。お仲間さんがいて何よりです。
ポールのライヴは、この頃から本当に質が高い
TBありがとうございます。
このアルバムを記事にされていたとは渋いですね(笑)。
私もギター1本のアルバムって苦手意識があるのですが、これはなかなかいいアルバムですよね。ポールの若さ溢れるヴォーカルと力漲るアコギがいいです。
もっと歌詞を読み込んでいきたいアルバムでもあります。
サウンド・オブ・サイレンスの思わぬヒットがなければ、S&Gもどうなっていたのでしょう。でもこのアルバムを聴くと、いずれヒットしていたような気もしますね。
そうですよね、サウンド・オブ・サイレンスの電飾による、スター街道入りは、偶然の幸せではないと思いますね。
遅いか早いかの問題でしょう。
>渋い
エヴァリー・ブラザーズの「Songs Our Daddy Taught Us」を半端に紹介しようとしたこともあります(笑)