ヒポクラテスの誓い 2019-07-26 16:15:18 | 本 最近流行り(?)の法医学物です。 キャラも面白かったし、一つ一つのケースもなる程だったけれど、全体のまとめがなんか嫌な感じというか、ちょっと無理のあるというか。だったら死んでからの原因究明でなく、生きている内に出来る手を打てよって思っちゃいました。 「ヒポクラテスの誓い」中山七里
dele3 2019-07-26 16:07:19 | 本 離れてしまった2人が、どうやって元サヤに戻るのかなと思っていたら・・・ ミツメが何を思って2人を引き合わせ、また今回のきっかけを作ってあげたのか。2人の関係に嫉妬したというのは戯れ言でしょう。でもケイにある程度の執着は持っているのかな。敵に回したら恐いなぁ。でもラスボスキャラだよね。 今回も脳内でしっかりジョージアと鬼ちゃんに変換されて読んじゃいました。 2の終わり方がドラマとは違ったので、っていうかミツメがドラマでは存在しないので、この本をドラマではどう展開させるんだろ? ドラマ続編ありきで考えちゃいました。 「dele3」本多孝好
絶唱 2019-07-06 13:35:04 | 本 震災を体験した人達をめぐるオムニバス短編集。少し闇もありますが、読後感は良いです。湊さんなのに! トンガという国に関わることが、全ての物語でプラスに働いています。描かれているトンガの景色や人々は、洗練されておらず素朴で、そして魅力的です。 あとがきに、湊さん自身が海外協力隊でトンガに赴いたことがあるとありました。実体験ならではの描写なのだなぁ。最後の物語の主人公が小説家だけに、どの程度私小説的要素があるのか気になります。 あと、尚美さんとセミシさんの物語が読みたくなりました。書いてくれないかなぁ。 「絶唱」湊かなえ
アンド・アイ・ラブ・ハー 2019-07-06 13:26:09 | 本 シリーズ第14巻。 幼児から大じいちゃんまで4世代の大家族の中で、子供たちはどんどん成長しています。ということは上の世代は老いていきます。別れと変化の巻でした。 「アンド・アイ・ラブ・ハー 東京バンドワゴン」小路幸也
イデアの影 2019-06-23 03:23:58 | 本 静かで美しくてほんの少し倒錯的な物語。 題名が内容の全てという感じです。彼女は無意識に、読者は意識的にそれを探す。 でも実際のところ解らないことだらけです。どれが事実でどれが妄想なのか。 鳥になることで肉体から離脱し俯瞰の視線を得るというのは赤目姫でもあったかな。 あと、途中幾度となく小川洋子さんを読んでいる錯覚を起こしました。 図らずもなぜかこれも「細雪」のへのオマージュ本でした。 これはもう、元ネタ読めと言うことかしらね。 「イデアの影」森博嗣