日々・戯言の叫び

感じた事とか色々、表に出せない事を吐き出す独り善がりで嘘つきな日記

雨かー、今日は雨かー

2015-02-22 15:31:44 | オリジナル
昨日の時点で天気予報がそうだったのわかってはいましたが。
まぁいいや。洗濯は土曜日にしました。お天気が良かったのでちゃんと乾いたよ!
家で静かにしてるよ! ネットしてるよ! いつものことだね!
いいじゃないか、インドア派なんだもの。
いつもの如くオリジナル。

忍者の戦隊。
…うん、どうしよう。反応に困る。
とりあえず一言。ロボだっせぇぇぇえぇぇ!!
公式サイトいってキャラ紹介を見てみる。
魔術ってなんやねん。
魔法学校ってなんやねん。
忍者ちゃんうんかい。
本当に、どうしよう。


オリジナル。
学園ハーレムモノ?
ハーレムを喜ぶ人は嬉しい。でも喜ばない人は苦痛。
そんな話。
だってハーレムモノって読んでて周囲の人間の邪魔じゃね?とか主人公の意思は?とか思う。

各属性。
ショートボブ→遠慮なし系幼馴染。ツインテール→ツンデレ系クラスメイト。姫カット→お色気系お嬢様。
ストレートロング→清楚系お姉さん。三つ編眼鏡→おどおど系優等生。ポニーテール→元気系後輩。ウェーブヘアー→中二系ミステリアス。


失墜を赦す輝き


「おはよう、一緒に学校に行こう?」
「ちょっと! 抜け駆け禁止って言ったでしょ!」
「あぁ~ん久遠さまぁ~ん、野蛮人は放っておいてわたくしと一緒に行きましょおぅん♪」
ショートボブの少女とツインテールの少女がいがみ合っている傍ら、お姫様カットの美少女がくねくねと腰を揺らしながら腕を絡ませようとして空ぶった。
「うぎゃん、ひどいですわぁ~ん、久遠さまぁ~ん」
地面に伏したままでくねくねと身を捩る姿はなんとなく芋虫みたいだ。
そう思い、思ってしまえる自身と目の前の現状に神門久遠は深く深く息を吐いた。
自称幼馴染のショートボブ、クラスメイトのツインテール、そしてやんごとなき家柄らしい姫カット。
最近久遠の身辺を騒がせているメンバーだ。
学校に行けばもっと増える。
生徒会長のストレートロングに、学級委員の三つ編眼鏡、一学年下のポニーテール。
何故か久遠にくっついてくる女の子達。
久遠が誰と何をしていようと、何を考えていようと無視してやってきては一方的な自分の感情を押し付けて喚いて時には無駄な暴力を振るっていく。
迷惑極まりないと彼自身は思っている。
そして彼女達に興味は無いので名前も覚える気はない。
辛うじて髪型で見分けているに過ぎない。
けれどもきっと彼女達はそれに気付いてはいないのだろう。
目の前で――近所迷惑も考えずに――甲高い声で諍いを続けている彼女達に構う気も起きず、久遠はさっさと自転車を漕ぎ出した。
後ろでさらに高い喚き声が聞こえたけれど、スルーする以外に選択肢などありはしない。

「お、おはようございます! 先輩」
はきはきとした挨拶。
ポーテール少女が友達に押し出される形でこちらへ駆け寄ってくる。
それに常識的な礼儀として挨拶を返しながら下駄箱へ向かい、思わず足を止めた。
久遠の上履きが収まっている下駄箱の向こう側、まったく役に立っていないカチューシャをつけたウェーブヘアーの少女がにたりと笑いながら覗いていた。
それにため息をつきつつ、あの長すぎる前髪では視力が悪くなるだろうなと思いながらも何も言わずにそのまま上履きを取り出して教室へ向かう。
教室に着けばわざわざ離れた席にいた委員長が声をかけてきた。
内容は特に重要でもないまだ日数的に余裕のある課題の提出について。それについてはやはり常識的に当たり障りのない言葉で返し、自分の机に視線をやってまたため息。
姫カットが当然の如く久遠の前の席を陣取っていた。
確かその席の本当の主は部活に精を出すスポーツマン。
何故お前が座っているのかと。問いたいが言った所で無駄なのは過去の経験からわかっている。
教室を見渡し黒板の傍で友人と喋っていたスポーツマンを見つけて視線と会釈で謝罪すれば、向こうも気にするなと手を振った。
「久遠様ったらもう、ホントに釣れないお方なんだから」
うふふとしなを作る彼女に構う気にもなれず、鞄の中身を机に移し変え、一時限目の準備作業に没頭する。
「ちょっと久遠! 女の子を置いていくなんてどういうことよ? ホント、デリカシーがないんだから。あんたはそういうとこ駄目だよね」
人差し指を立ててしたり顔の自称幼馴染。
「デリカシーないのはあんたでしょ! あんなに騒ぐから嫌がったんじゃない!」
横から絡んでくるのはクラスメイトのツインテール。
三人で席を囲まないで欲しい。
上から降ってくる高い声に、常からあまり騒ぐことの無い久遠の精神がささくれ立ってしまう。
結局、担任がやってきてHRがはじまるまで久遠は三人の少女に取り囲まれていた。
押しの強くない委員長がここに混ざらないことだけがささやかな救いである。

お昼時間。来る途中コンビニで買ったパンで適当に済ませて後はゆっくりしたいのにそうはさせてくれない。
チャイムと同時にクラスから出ようとして捕まった。
「ほら、あんた一人暮らしだから! あ、勘違いしないでよね! パンだけじゃヒンソーだって思ったからよ! 別にあんたのために作ったわけじゃないんだからね!」
ずい!と。ツインテールに可愛らしい巾着袋の包まれた丸っこいお弁当箱をつくに置かれるが、手をつけるつもりは無い。
一度中を見たことがあるが、アレは人の食べ物ではない。逆によくアレを人に勧められるなと驚いた。
「久遠、一人暮らしで家事が面倒だからってまたそんなもので済ませようとして! ちゃんと食べなきゃ力でないよ!」
そう言って己のお弁当からおかずを分けようとするショートボブ。それを貰ったら貰ったでめんどくさい事になるのはわかりきっているので固辞する。
「久遠様ぁ、わたくし久遠様のために一生懸命作りましたのよぉ~ん。食べてくださいませぇ~ん」
はいあ~ん♪
姫カットから箸で摘んだたこさんウィンナーを差し出され、出来る限り顔を逸らして回避。
「神門君だめよ、好き嫌いしちゃ。ね?」
そんな光景を見詰めて微笑む生徒会長の態度にげんなりした。
本当に嫌だというのが伝っていないんだな、よくそれで生徒会長が勤まるなと思いつつそういえば最近は副会長が仕事を頑張っているという噂を思い出す。
いつの間にかこっそり机の端に置かれていたおどろどろしい空気を振りまくお弁当箱の存在は見なかったことに。
そして教室内と教室外から感じる視線は誰のものかということも考えない。

授業が終わってやっと苦行から解放されるかと思えばそうでもない。
何故か生徒会の仕事を手伝ってくれと生徒会長に言われて生徒会室まで連れて行かれそうになったり――幸いにも他の生徒会メンバーが阻止してくれた――、ウェーブヘアーに謎の儀式に参加して欲しいと懇願されたり――興味が無いので丁寧に、しかしきっぱりと断った――、ポニーテールに部活が終わるまで待っていてほしいと頼まれたがやはり断り――何故か後輩の仲間に責められたが逆に何故待たなければいけないのか?――、委員長が何か話しかけたそうな顔付きでうろうろしていたが気付かない振りをした――手にした紙束は気になったもののだからといって声をかける義理はないだろう――、ツインテールに浮気者と意味不明な謗りを受け殴られたり――もちろん防いだ、さすがに反撃はしていないが相手が男だったら反撃していた――、校門を出たところでショートボブに買い物に付き合ってと強引に腕を引っ張られ――振りほどいて逃げた、こっちにも都合がある――、とにかく大変なのだ。
はじめは面白がって、あるいは羨ましがって見ていた周囲もだんだんとこれは無いと呆れ始め、彼女達の言動に現在は若干どころか完璧に引いている。
それはもう教師陣でさえも。
学校中の憧れだったらしいストレートロング生徒会長の株も急落中なんだとか。
恋は人を帰るっているけどねぇ…。
しみじみとした友人の呟きが耳に残った。
別に恋をすることが悪いわけではない。ただ人の気持ちを考えないで行動するというのは違う。
久遠はそう思う。
己の行動を言葉を『恋』の一言で済ませられると思っているのだろうか。
恋は免罪符になりえない。
そもそも何故こうまで好かれてしまったのか、まったく思い至ることが無い。
気付いたら、いつの間にかこんな状態になっていた。
対処できるものならもっと早くに対処していた。していたかった。
冷めた感情を抱き、久遠は現在一人暮らししてるアパートではなく実家へと自転車を走らせた。
アパートよりさらに学校から離れた、やや郊外にある純和風の邸宅。
表札に古めかしい神門の文字。
さっさと門をくぐり家に上がりこむ。
居間に向かう途中の廊下、柔らかな声が久遠を迎えた。
「久遠様、お帰りなさいませ」
「ただいま、音羽ちゃん」
微笑んで小柄な彼女を抱き寄せる。
音羽はやや恥ずかしそうにしながらも大人しく腕の中。
彼女は久遠の将来のお嫁さん。
彼自身が選んだ大切な人。
そもそも一人暮らしを始めたのもこの少女を護るため。
恋は盲目というが、あのアクの強いメンバーに音羽のことが知られればどうなるか……。
最悪の結果はさけたいと進言した所彼女を可愛がっている母も快く了承してくれた。
態度だけでは通じない。やはりショートボブたちにははっきり言葉にすべきだなと思いつつも確実にソコから発生するであろう騒動に顔をしかめて、もう一度久遠は音羽を強く抱きしめた。


混信純粋恋心! 願った夢が泡に終わる、だけど仕方がないじゃない! 全てははじまりからの間違いの所為!!

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