日々・戯言の叫び

感じた事とか色々、表に出せない事を吐き出す独り善がりで嘘つきな日記

よく漫画とかで

2008-06-02 21:27:19 | オリジナル
絆とか繋がりって言葉が出てきますよねー。あと仲間。
そーゆーのは結構好きなんですが、一部ん~?と首を傾げるものが。
つーわけで語り?かな?

いや、あのですね自分は甘えるばっかり、認めさせるばかっり。
なのに相手にはそれを許さないってのがあったりしてちょっとなぁ…と。
あれとかこれとか。
きっと語っているのは葉月です。

少女は呟く。
謳うように、囁くように。
愛するように、憎むように。
「絆を…一度結んだからといってそれに甘えてはいけない。
一度結んだからといって、それは絶対ではない。
確かに…多少の暴走は許されるようにはなる。けれど、ね。絶対では――ありえない。
多少ならばそれはじゃれ合いですむ。刺激という名の薬ですむ。
けれど、過ぎればそれは毒でしかない」
そこでひたりと少女は目の前、話の意味が分からず固まっている女を見据え、言葉を続ける。
まるで理解など求めていないという風に。
滔々と。
「過ぎた暴言は容易く絆を侵食し、絆はやがて腐って落ちる。
絆とは、一度紡げば永遠と、恒久となるものではない。
それを強固としたくば、何度もお互いに結び合い引き合い確かめ合わなくではならない。
それを怠り、絆に甘え、安心し何をしても『絆』があるから大丈夫だと思っては、いけない。
『絆』を持てば、全てが赦されると思ってはいけない。
なぜなら、絆とは常にお互いの心を与え合う事で成立する魂の連なり」
少女は言葉を切ると、やはり話を理解できていないらしい女から視線を外し、いつの間にか昇った月を目に映す。
「自らは何も与えもせず、なのに相手からは与えられる事を望む。
一方だけが絆という綱を持ち、耐えられる限界以上の力で引く。結び直す事もせず、確かめ合う事もせず、絆という言葉に頼り、何も見ようとはしない。
ゆえにそれが切れる直前である事にも気付かない。
それでは絆も枯れ朽ちる……。
例え元がどれほど強くとも、過信しすぎた瞬間から崩壊は始まる。
だからこそ、新たに結ばれた絆に目が眩む。新しい絆は光り輝き、心を惹きつける。
――新たな絆は正しく結ばれている。お互いを想い、与え合い、確かめ合い。
そしてより深く、堅牢に繋がりはじめている。容易には壊せぬ程。
…あんたにもチャンスはあったのに。それなのに優しさに甘えて勘違いして、それを失ってしまった。
自ら失くしたの。全てを。……憐れ、ね」
そうして少女はもう一度ゆるりと女に視線を合わせ、心の底から呟いた。


掌から消えたその寂しさで、失った事を痛感するの!

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