美術館の庭

美術館百景

アルビの町とロートレック美術館

2011-10-20 02:34:15 | 海外美術館
アルビ ロートレック美術館
ロートレック美術館中庭
美術館エントランスを背に見たところ。
美術館内部は写真が撮れなかった。



タルン川とアルビの町
タルン川にかけられたヴィユー橋は街の象徴。1050年の建造で、現存するヨーロッパの橋のなかではもっとも古い橋のひとつ。
高台にそびえたつのがサントセシル大聖堂。



アルビの旧市街

南西フランス、タルン県のアルビという町はロートレックの生まれた町としても知られる。
アルビはパステル(大青)という植物からなる染料で財を成した町だそう。
パステルと言う名称が植物にもあったことは知らなかった。
画材のパステルの語源は、練って作ることから”ペースト”の意味からだそうだ。
でもロートレックはパステル作品を多数描いているし、
旧市街の画材屋にはパステルが、センス良くショウウインドウに飾られていた。
パステルの名称が、染料と画材でたまたま同じだっただけなのか、
それとも青い染料がパステルの色彩を作ったことにも由来するのか・・・?

サントセシル大聖堂は現存する最古の煉瓦造りの建物だそうだ。
異端カタリ派に対するカトリックの威厳を示したものらしく、
壮大で城塞のような外観に圧倒される。
ベルビ宮殿(元司教の館)が現在ロートレック美術館になっている。

サントセシル大聖堂
十字軍の戦いから数十年を経た1282年に竣工し、1480年まで200年の歳月をかけて完成した。レンガづくりの大聖堂は、南方ゴシック様式の巨大な造りで、ファサードは教会というより城砦のイメージだ。




聖堂入り口の巨大なアーチ



入り口正面






聖堂内部
「最後の審判」を描いたフレスコ画は15世紀末の傑作。



パステルの青を使って描かれた天井画
現在に至るまで修復はしていないそうだ。
約500年も経つとは思えない鮮やかな青。



旧市街の画材屋さん。
パステルが飾られている。
青い色調でディスプレイ。
ロートレック美術館にも売っていたパステルと同じで
どちらも太巻きのパステルだ。





こちらは雑貨屋さん



ロートレックの生家
旧市街のトゥールーズ=ロートレック通りに残っている。



お城のようなお家


旧市街


おしゃれなお店が建ち並んでいる。



タルン川




アルビ駅から旧市街へ向かう道



静かで落ち着いた街というイメージ。



アルビ駅 ピンク色のかわいい駅舎


モスクワ 聖ワシリー聖堂

2011-10-16 23:00:37 | 旅行
モスクワ 赤の広場
正面に聖ワシリー聖堂があり、右手にクレムリンの城壁がある。



「赤」は古いロシア語で「美しい」を意味する。広場が出来たのは15世紀末で、
以来数々の歴史の舞台となってきた。
テレビで見た盛大なパレードの様子など、ちょっとコワイ印象のあった場所。
12月初めの寒い時期だったので観光客はそれほど多くはなかったよう。
この年は暖冬でまだ雪がなかった。

聖ワシリー聖堂

イワン雷帝がモンゴルとの戦勝を記念して1560年に建てられた。
正式名称はポクロフスキー大聖堂。
赤の広場に色とりどりの玉ネギ型の屋根が並ぶ姿が印象的だ。
近くまで行くとより色彩の鮮やかさが際立って見え、
美しい、というよりは カワイイ?という印象。



聖堂の伝説の一つに、このような美しい建物を再び造ることができないよう、イワン雷帝は建築家の目をえぐり取って失明させたというものがある。
こわい・・・。

聖堂前に立つのは「英雄ミーニントポジャルスキー公爵の像」だそうです。

ワシリー聖堂の後ろ姿
正面入り口からぐるっとまわって行けます。
建物はそれほど巨大ではなく案外コンパクト。



ワシリー聖堂を背にして反対側の広場の入り口側。
左手にクレムリン、正面は国立歴史博物館。
右手にグム百貨店。




グム百貨店
モスクワ最大の百貨店だそう。







ロシア エルミタージュ美術館

2011-10-08 22:43:26 | 海外美術館


エルミタージュ美術館
サンクトペテルブルグにあるロシア最大の国立美術館。
世界三大美術館のひとつと言われている。

写真は工事中で残念>。<
「エルミタージュ」とはフランス語で〈隠れ家〉を意味している。
皇帝の私有美術館だった時代は遠い昔、今はたくさんの貴重な美術品をゆっくり鑑賞できる。
元宮殿の豪華な建物の美術館。
エカテリーナ二世がヨーロッパ中から買いあさった美術品のコレクションは膨大!
エルミタージュには複雑な歴史があるそう。
大量売却や再購入、戦争、革命・・・。
でも現在は世界の美術品を保存、公開、素晴らしい名品の数々に驚きました!



大使の階段  豪華そのもの。




エルミタージュの窓からネヴァ川沿岸の眺め



レオナルド・ダ・ヴィンチの「リッタの聖母」
エルミタージュにはレオナルドの「ブノワの聖母」もある。



レンブラント 放蕩息子の帰還
150号はあろうかというほどの大きな作品。



レンブラント 女神フローラに変装した妻サスキア



レンブラント ダナエ




カラヴァッジオ リュートを弾く人



バルトロメ・ムリリョ  犬と少年



フランシスコ・ゴヤ  アントニア・サラテの肖像




フラ・アンジェリコ 聖母子、聖ドミニコ、聖トマス・アクィナス



マチス 赤い部屋



マチス ダンス



モネ 庭の貴婦人




カスパール・フリードリッヒ



これもフリードリッヒ



子どもたちが見学している。
それぞれなにやらスケッチしている様子。



カフェで食べたチョコレートケーキ 不思議な形。。。
まあまあ美味しかったかな^^


エルミタージュの中庭





ホントに膨大な作品の数々・・・


ロシアならではの美しい聖像画 イコンが多数あった。