美術館の庭

美術館百景

ロンドン ケンウッドハウス

2011-11-03 02:13:00 | 海外美術館
ケンウッドハウス
ロンドン郊外、ハムステッドヒースにある歴史的建造物である美術館。
青い空と白い館のコントラストが美しい。





正面入り口




17世紀初頭に建てられ、後にGuinness(ギネスビール)社創始者Edward Guinnessの館で、1927年に寄贈されて以来一般公開しています。
映画「ノッティングヒルの恋人」の撮影地としてより有名になりました。
ここには、フェルメールの“ギターを弾く女”や、レンブラントの自画像などがさりげなく展示されていて
なんとも贅沢な空間です。

フェルメール作 ギターを弾く女



イギリスには数少ないフェルメール作品のうちの5点があり、
その中のひとつがここケンウッドハウスにあるわけです。
他の美術館への貸し出しはしないそうですから、ここでしか見ることは出来ません。
この絵はかつてIRA過激派のテロがあった時代に盗難にあっていますが
無傷で帰ってきました。

これはフェルメール後期の作品で、画力の低下が見られると言うことらしいのです。
確かに背景も暗く奥行きがなく平板な感じがするし、表情も何となく・・・?
それでも不思議な魅力がある作品です。


王室の肖像画もコレクションされています。



ケンウッドハウスからの眺めは素晴らしく、広大なハムステッドの丘から見渡す緑の美しさに圧倒されます。



高台の公園入り口


周辺は高級住宅地






併設のカフェもおしゃれで素敵でした。
元ビールの醸造所だったとか。
品のいい家族連れのお客さんが多かった。

これはカフェのお庭


地下鉄ハムステッド駅からハムステッドヒースへ向かう
ヒースストリートの町並み
緩やかな坂道を上り、途中から路線バスに乗りました。



ハムステッドには小さなギャラリーが多い


帰り道、夕暮れ時のヒースストリートを歩いて駅へ向かう


しゃれたお店が並ぶ街