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美術館の庭

美術館百景

ミラノ ブレラ絵画館

2012-10-08 00:08:12 | 海外美術館
ブレラ絵画館


北イタリアのルネッサンス作品が多く展示されている。
マンテーニャ「死せるキリスト」やピエロ・デ・ラフランチェスカ「ブレラの祭壇画」、
ラファエロ「聖母の婚礼」が素晴らしかった。
ルネッサンス絵画だけでなく、近代絵画もあり、
見たかったモランディにも出会えた。

でも、ショップが小さく品ぞろえがいまひとつ。
カフェも狭い地下のバーみたいな所しかなくて残念。
正面入り口は工事中。。。












絵画館向かい側の古い画材屋さん
楕円のキャンバスを購入。


ジェノヴァ 赤の宮殿 白の宮殿

2012-10-07 22:20:19 | 海外美術館
 ジェノヴァ、赤の宮殿と白の宮殿 と世界遺産 ストラーデヌオーヴェ
 
赤の宮殿《Palazzo Rosso》 イタリア北西部、リグリア州の都市ジェノバにある宮殿。17世紀後半、ブリニョーレ=サーレ家の邸宅として建造。名称はファサードの赤い石材による切石装飾に由来する。現在はファン=ダイクやデューラーなどのフランドル絵画を展示する美術館になっている。
同宮殿があるガリバルディ通りは16世紀から17世紀にかけて整備された「レ‐ストラーデヌオーベ」(新しい街路群)の一であり、当時の富裕貴族が建てた多くの宮殿が立ち並ぶ。



赤の宮殿ファサードとガリベルティ通り  向かい側は白の宮殿







赤の宮殿の最上階から街を見渡せる屋上へ出られる。
港町ジェノヴァの景色。


白の宮殿とトゥルシ宮

白の宮殿Palazzo Bianco ここも内部が美術館になっており、ヴァン・ダイクなどフランドル派やカラヴァッジョ、アントニオ・ピサネッロらの作品が集められている。
ドーリア・トゥルシ宮 Palazzo Doria Tursi 現在は市庁舎となっているこの宮殿は、16世紀に貴族で銀行家だったグリマルディ家が建てた。ジェノヴァに生まれた天才バイオリニスト、ニッコロ・パガニーニが愛用したバイオリンが展示されている。




ミラノ HangarBicocca ミラノ郊外工場跡地の現代美術館

2012-07-15 01:37:37 | 海外美術館
ミラノ HangarBicocca


イタリア ミラノの現代アートの美術館
ミラノから地下鉄で郊外へ20分ほどのところ。古い工場や倉庫の跡地に出来た新しい美術館。
門を入ると目の前に巨大な立体作品が。Fausto Melotti / La Sequenza
この鉄の巨大作品の向うに、美術館のエントランスがあります。

現在、ドイツの美術家 アンセルム・キーファー や、イリヤ・エ・エミリヤ・カバコフの作品などを展示しています。

  
Anselm Kiefer / I Sette Palazzi Celesti  The Seven Heavenly Palaces
巨大な空間に廃墟のような巨大な建物がそびえたつキーファーの作品。


 
 Ilya e Emilia Kabakov The Happiest Man
巨大な空間の中に映画館があり、さらにその中にカバコフの部屋がある。 窓から見えるのはソ連時代の士気をあおぐ映画。

カバコフの映画館入口

Wilfredo Prieto キューバのアーティストの作品
  光る木

  ミラノのバス

  小さな丸から大きな丸が並ぶ。1番最後のオレンジの丸の中はジューススタンド。鑑賞した人には、飲み物をサービスしてくれる。

 ミキサー車も作品


ロンドン ケンウッドハウス

2011-11-03 02:13:00 | 海外美術館
ケンウッドハウス
ロンドン郊外、ハムステッドヒースにある歴史的建造物である美術館。
青い空と白い館のコントラストが美しい。





正面入り口




17世紀初頭に建てられ、後にGuinness(ギネスビール)社創始者Edward Guinnessの館で、1927年に寄贈されて以来一般公開しています。
映画「ノッティングヒルの恋人」の撮影地としてより有名になりました。
ここには、フェルメールの“ギターを弾く女”や、レンブラントの自画像などがさりげなく展示されていて
なんとも贅沢な空間です。

フェルメール作 ギターを弾く女



イギリスには数少ないフェルメール作品のうちの5点があり、
その中のひとつがここケンウッドハウスにあるわけです。
他の美術館への貸し出しはしないそうですから、ここでしか見ることは出来ません。
この絵はかつてIRA過激派のテロがあった時代に盗難にあっていますが
無傷で帰ってきました。

これはフェルメール後期の作品で、画力の低下が見られると言うことらしいのです。
確かに背景も暗く奥行きがなく平板な感じがするし、表情も何となく・・・?
それでも不思議な魅力がある作品です。


王室の肖像画もコレクションされています。



ケンウッドハウスからの眺めは素晴らしく、広大なハムステッドの丘から見渡す緑の美しさに圧倒されます。



高台の公園入り口


周辺は高級住宅地






併設のカフェもおしゃれで素敵でした。
元ビールの醸造所だったとか。
品のいい家族連れのお客さんが多かった。

これはカフェのお庭


地下鉄ハムステッド駅からハムステッドヒースへ向かう
ヒースストリートの町並み
緩やかな坂道を上り、途中から路線バスに乗りました。



ハムステッドには小さなギャラリーが多い


帰り道、夕暮れ時のヒースストリートを歩いて駅へ向かう


しゃれたお店が並ぶ街



アルビの町とロートレック美術館

2011-10-20 02:34:15 | 海外美術館
アルビ ロートレック美術館
ロートレック美術館中庭
美術館エントランスを背に見たところ。
美術館内部は写真が撮れなかった。



タルン川とアルビの町
タルン川にかけられたヴィユー橋は街の象徴。1050年の建造で、現存するヨーロッパの橋のなかではもっとも古い橋のひとつ。
高台にそびえたつのがサントセシル大聖堂。



アルビの旧市街

南西フランス、タルン県のアルビという町はロートレックの生まれた町としても知られる。
アルビはパステル(大青)という植物からなる染料で財を成した町だそう。
パステルと言う名称が植物にもあったことは知らなかった。
画材のパステルの語源は、練って作ることから”ペースト”の意味からだそうだ。
でもロートレックはパステル作品を多数描いているし、
旧市街の画材屋にはパステルが、センス良くショウウインドウに飾られていた。
パステルの名称が、染料と画材でたまたま同じだっただけなのか、
それとも青い染料がパステルの色彩を作ったことにも由来するのか・・・?

サントセシル大聖堂は現存する最古の煉瓦造りの建物だそうだ。
異端カタリ派に対するカトリックの威厳を示したものらしく、
壮大で城塞のような外観に圧倒される。
ベルビ宮殿(元司教の館)が現在ロートレック美術館になっている。

サントセシル大聖堂
十字軍の戦いから数十年を経た1282年に竣工し、1480年まで200年の歳月をかけて完成した。レンガづくりの大聖堂は、南方ゴシック様式の巨大な造りで、ファサードは教会というより城砦のイメージだ。




聖堂入り口の巨大なアーチ



入り口正面






聖堂内部
「最後の審判」を描いたフレスコ画は15世紀末の傑作。



パステルの青を使って描かれた天井画
現在に至るまで修復はしていないそうだ。
約500年も経つとは思えない鮮やかな青。



旧市街の画材屋さん。
パステルが飾られている。
青い色調でディスプレイ。
ロートレック美術館にも売っていたパステルと同じで
どちらも太巻きのパステルだ。





こちらは雑貨屋さん



ロートレックの生家
旧市街のトゥールーズ=ロートレック通りに残っている。



お城のようなお家


旧市街


おしゃれなお店が建ち並んでいる。



タルン川




アルビ駅から旧市街へ向かう道



静かで落ち着いた街というイメージ。



アルビ駅 ピンク色のかわいい駅舎