FBITニュースアーカイブス2006-3

ITニュースの保管箱

Googleの検索結果、「実際以上」の好印象の理由は?

2006-04-27 19:50:42 | Weblog
Googleの検索結果が最も優れていると思われているのは、検索結果の妥当性以外にも幾つかの理由がある。

 米Googleはどうやら、単に最もトラフィックが多く、最も活用されている検索エンジンというだけではなく、検索結果の妥当性も最も高いと思われているようだ。

 トロントで開催されたSearch Engine Strategiesカンファレンスのパネルディスカッションでは、ユーザーが「Googleはほかの検索エンジンよりも妥当性の高い検索結果を提供する」と考えていることが示された。

 サーチマーケティング会社Enquiroの社長兼CEOゴード・ホッチキス氏は、「ゴールデントライアングル」と呼ばれる視線追跡調査の結果を更新し、このパネルディスカッションの火蓋を切った。

 ゴールデントライアングルとは、検索結果ページの左上部分から広がる三角ゾーンのことで、この部分にはユーザーの視線が最もよく集まるという。

 ホッチキス氏の最新データによると、ゴールデントライアングルはGoogleだけに限らず、MSNやYahoo!にも当てはまる。

 だがMSNやYahoo!のゴールデントライアングルゾーンはGoogleよりも大きく、その点は、ユーザーが検索結果の妥当性をどう捉えるかにマイナスに作用する。

 ホッチキス氏は大勢の立ち見の聴衆に次のように語った。「一見して、目立つところがある。MSNとYahoo!では、目を通すべきゾーンが広い。ユーザーはページ内をより詳しく調べ、自分の探している情報を見つけるためにいろいろと見て回る必要がある」

 検索ユーザーは、見るべき情報が多いことを好まない。

 ホッチキス氏によると、ユーザーにとって理想的なのは、自分が探している情報が常に検索結果の最上部の一番目立つ場所に表示されるという状態だ。

 「見比べる必要もなければ、考える必要もない。検索をするたびに、まさに自分が探している情報そのものがページの最上部に表示される状態だ」と同氏。

 ホッチキス氏の視線追跡調査によると、GoogleはMSNとYahoo!よりもこうした理想的なユーザー体験により近づいているようだ。

 「ユーザーはMSNとYahoo!の検索結果はGoogleほど妥当性が高くないと考えているようだ」と同氏。

 だからと言って、Googleの検索結果が必ずしも本当にMSNやYahoo!の検索結果よりも妥当性が高いというわけではない。ただユーザーが、Googleの検索結果の方が妥当性が高いと考えているということだ。

 Googleの検索結果の妥当性が高いと思われているのには、幾つか理由がある。

 1つには、Googleでは検索されたキーワードが検索結果内に太字で表示されるため、ユーザーは妥当性を判断しやすい。

 ホッチキス氏はまた、Googleでは、周囲のテキストとクエリーとその周りの白い余白とに十分なコントラストがあるため、ユーザーは探している情報セットを特定しやすい、と指摘している。

 同氏によると、検索結果の妥当性で何より重要なのは、検索結果に含まれるタイトルだという。

 ホッチキス氏によると、平均的なユーザーは検索結果にざっと目を通して最初にどれか1つリンクをクリックするまでに、わずか6.5秒しかかけていない。その間に、4~5個の検索結果項目に目を通していることになる。

 「いまここでクエリーを行い、検索エンジンの検索結果に目を通すとすれば、1つの項目を読むだけでも普通は6~7秒かかるだろう。つまり、われわれは検索結果を読むのではなく、検索結果にざっと目を通し、どれが妥当でどれが妥当でないかを非常に素早く判断しているということだ」と同氏。

 Googleの場合、ユーザーが妥当性が高いと感じるのは検索結果のためだけではない。

 Keynote Systemsの新しい調査によると、実際のところ、Googleの検索結果が妥当であるという評価は、検索結果として実際に表示される内容よりも、Googleというブランド自体から来るものだという。

 Keynote Systemsの競合分析担当ディレクター、ランス・ジョーンズ氏は、ユーザーに検索体験の満足度をランク付けしてもらう調査を行い、通常のGoogleサイトを使った場合と、Googleというブランド(ロゴなど)を隠してGoogleを使った場合とで満足度の違いを調べたという。

 この調査の結果によると、検索結果は全く同じだったにもかかわらず、Googleであることを知って検索した場合の方が満足度は高くなっている。

 「Googleのブランドには、Googleの検索結果は優れているという認識をユーザーに与えるような何かがある」とジョーンズ氏。

 それはGoogleと結び付いた「ブランド効果」のようなものだろう、と同氏は説明している。

 「Googleという名前だけで、自分が実際に目にしているものに対するユーザーの認識が変わる。Googleというブランドは拡大鏡のような働きをしている。当社の調査結果が示しているのは、Googleには、ユーザーにとって素晴らしいと感じられる何かがあるということだ」とジョーンズ氏は語っている。(2006.4.27/IT Media)

Yahoo!メール、フィッシング詐欺対策の一環で「Y!」マークを表示

2006-04-27 19:03:27 | Weblog
ヤフーは、Yahoo!メールにおいてYahoo! JAPANのサービスから送信されたメールに対し、送信元を保証するマークの表示を4月27日より開始すると発表した。これはフィッシング詐欺対策の一環として実施されるもので、現時点では「Yahoo!オークション」の落札通知や評価通知などの自動通知メールに対応する。

 具体的には、Yahoo! JAPANより送信されたメールをウェブ版の「Yahoo!メール」で確認する際に、受信メール一覧画面上に紫色の「Y!」マークが表示される。Yahoo! JAPANを装って送信されたメールを受信した場合は「Y!」マークが表示されないため、送信元を詐称したメールと、正しいメールとの判別が容易になる。今後は各サービスへの対応も予定している。(2006.4.27/CNet)

日本アニメを米国で無料ネット配信

2006-04-27 17:44:41 | Weblog


 集英社と小学館が出資して日本の漫画やアニメを海外展開する米VIZ Mediaと、Time WarnerグループのCartoon Networkは、7月から米国で日本製アニメ作品のブロードバンド配信を始める。視聴料金は無料とし、広告を収入源とする“GyaO方式”だ。

 Cartoon Networkが毎週放送しているアニメ番組のブロードバンド版「Toonami Jetstream」を立ち上げ、7月17日から配信を始める。まず「NARUTO」「テニスの王子様」などを予定しており、今後「ゾイドジェネシス」なども随時追加していく。

 配信はストリーミング形式で行い、随時6作品以上を見たい時にオンデマンドで視聴可能。毎週追加しながら過去数話分まで視聴できる。

 両社共同で事業を運営し、作品購入から番組編成まで行う。「出版や映像化、商品化に加えインターネットコンテンツという新展開の可能性をひらき、日本発コンテンツビジネスの発展に貢献したい」としている。

htt(2006.4.27/ITmediaニュース)

Google Sitemapsに“Google八分”通知機能

2006-04-27 17:41:08 | Weblog


 米Googleは4月26日、Googleに効率よくサイトを巡回してもらうためのツール「Google Sitemaps」を刷新した。ユーザーのフィードバックを受けてインタフェースを改善したほか、幾つかの新機能を追加した。

 新たなSitemapsでは、Googleのポリシーに違反したためにWebサイトが検索インデックスから削除された(いわゆる「Google八分」)場合に、Summaryページでその旨がサイトオーナーに通知される。

 サイトオーナーはGoogleのWebマスターガイドラインに従ってサイトを修正した後で、フォームを使って検索インデックスへの復帰を要求できる。

 また、これまではSitemapsを利用するには、XMLのサイトマップを作成してWebサーバに置いておく必要があったが、ルートページにMETAタグを置く方法も使えるようになった。「Verify」リンクをクリックして「Add a META tag」を選択し、ホームページのheadセクションにこのタグをコピーすれば、Googleの巡回プログラムがページを確認してくれるという。

 このほか新しいWebマスター向けヘルプセンターも設けられた。


(2006.4.27/ITmediaニュース)

コンビニ初・ファミリーマートで「iD」取り扱いスタート

2006-04-27 17:39:32 | Weblog



iD用のリーダー/ライターに、おサイフケータイをかざすだけで、サイン不要で決済できる。横にあるのはPINコードを入力するための端末。iDで1万円以上の決済をする場合はこの端末にPINコードを入力する 写真:ITmedia
 
 4月27日から、東京・名古屋のファミリーマート100店舗でおサイフケータイクレジット「iD」の取り扱いが始まった。コンビニエンスストアで本格的にiDが導入されるのはこれが初めて。iD取り扱い初日の様子を、紹介しよう。

 ユーザーが決済をする操作はSuicaでもiDでも変わらないが、店員のPOSレジ操作は、Suicaに比べるとiDは1ステップ多い。POSレジで計算をしたあと、iDで処理するには合計金額を店員が入力するためだ。ファミリーマートでは秋にPOSレジのシステムの総入れ替えを予定しており、そのタイミングでPOSレジへの組み込みを検討しているという。

 ドコモではiDとSuicaのリーダー/ライターを共用化すると発表しているが、現在ファミリーマートで導入されている端末は共用化されていない。レジにはSuicaとiD、2つのリーダー/ライターがつながっている状態だ。



(2006.4.27/ITmediaエンタープライズ)