アラジンと…

「fay君、これ」

プログラマーのＩさんから
ゴツいヘッドホンをもらう。
オーディオテクニカ社
というオーディオ業界では大手メーカーの製品だ。
新しいのを買ったそうなので古いのを譲り受けた。
自分は、音なんて出ればいいくらいの執着心しかなかったので
ヘッドホンにこだわった事など今まで無かった。
早速装着してみることに。
耳全体が覆われるので雑音はほとんど聞こえなくなり
純粋に音楽だけが聞こえてくる。
うは！こりゃすげぇ。

でもこんなゴツいの付けてるのなんて
DJかものまね王座決定戦の審査員くらいかもなー、

ヘッドホンに金をかけたことの無い自分は
そんなイメージしか浮かばなかった。
ありがたく頂戴、と思ったら昼食をおごるハメに。
してやられたり。

昼食は中目黒駅から徒歩3分、
「KARAKATTA」
というカレー屋でとることに。
からかっているのではなく、本当にこういう名前なのだ。
メニューは専門店らしくカレーのみで
値段はどれも800円強だ。

カレーが運ばれてきて一つ疑問が生まれた。
ルーが入ったこの妙な形の器はなんていう名前なんだろうか？
そう、「魔法のランプのフタ付いて無ぇやつ」
としか言いようが無いやつだ。
ルー入れ？
いやぁ単純すぎるだろ。
ルーピッチャー？
そんなにデカくないしな。
お冷を替えに来た店員に聞いてみることにする。
以下、実際のやり取り。
「すいません、変なこと聞きますけど、この器何て名前なんですか？」
「これですか？うちではポットって呼んでますけど」
「ポット？意外と単純、ですね」
「そうですね。まあでも、ポットですね」
店員の回答は冷静だった。
会社に戻って検索してみると、
確かにポット、もしくはカレーポットというのが一般的なようだ。
でも楽天市場で「カレールー入れ」
という名前で売っている物もあった。

ポットねぇ、まあ確かに呼びやすいわなぁ。
「おーい、アレ、アレ持ってきてくれ」
「料理長、アレって何ですか？」
「あのーほら、魔法のランプのフタ無ぇやつ」
「あーフタ無しランプですか、分かりました」
とかだったら仕事しづらいもんな。