Far Rattan

タイトルの後に邦題があるものはJP版です。

The Incredible Journey of Mary Bryant

2009-06-29 | TV Series
TVミニシリーズです。
オーストラリアは480分の2パートですが、買ったのはUS版で、184分にカットされています。それでも3時間。

英語の字幕すらなく、スパニッシュはあったけど、判らんもん。
で、諦めてヒアリングで流しただけ。でも、楽しめましたよ。

18世紀はジョージ3世の治世下のイギリス。
マリーは飢えた17歳の少女です。
目の前を買い物カゴを抱えた夫人が通り・・・見境無くそのカゴを奪ってパンを貪ります。

憲兵がやってきて直ぐにつかまってしまいますが、パンを盗んで食べただけの罪がどれほどのものか・・・私には想像も出来ませんが・・・
他のチンピラやFuckerと一緒にイギリス海軍の船底に詰め込まれてしまいます。

ジャックダベンポート演ずるラルフクラーク中尉は、奥方(フィアンセかも・・)を伴って渡航予定でしたが、その出港の準備をしている最中、こんな船には乗れないと乗船を拒否してしまいます。
だって、与太者がたくさん詰め込まれているんですもの。

長い航海の間、マリーはやはり囚人のウィルに声を掛けられます。
どう見ても圧倒的に男が多い船底。檻で仕切られているとはいえ、プライバシーなんてありません。
海が荒れれば、立って居ないと溜まった海水で溺れてしまうような場所ですから。

クラーク中尉は失意の中、一緒に来てくれるはずだった彼女は居ないし、何よりもその彼女に似たマリーが気になります。マリーを傍で使いたいと、船底から引き上げ、逃げた彼女が積み残していった服を着せ、傍の雑用をさせますが、関係を持とうとして、マリーが妊娠していることを知ります。憤慨する中尉。マリーはまた船底に戻されてしまいます。マリーは船で赤ちゃんを産みます。きっと、父親は解らないのでしょう。

何人も死に、そして喜望峰を回ってオーストラリアに到着します。
コロニーの建設です。
マリーはウィルと結婚し、漁をするために軍からボートを借り受けます。
船から解放された犯罪者たちには秩序なんてありません。直ぐに乱闘、強姦です。
軍はそんな犯罪者から、資材を守るだけです。

右がジェラシックパークの教授やった、サムニール。
左がパイレーツでも可愛そうな役回りのノーリントンやったジャックダベンポート。



結婚希望者には神父が簡単に式を行い、それぞれ家庭を持つことを認めていますが、あぶれた与太郎たちは隙あらばと構えています。

幸いマリーは漁師という仕事が出来る夫と結婚できましたが、周りは悲惨です。
これが集団結婚式の・・・shot。
右がマリーで左がウィル役のアレックス。



コロニーは何年たっても進歩しません。
なぜなら取れたものは全て本国に、若しくは士官たち軍のものになってしまうのですから。
昆虫の幼虫を食べたり、魚が取れればそれを焼いて食べたりどうにか食いつなぐ一家です。やがてウィルとの間に男の子が生まれました。
でも、このままこのコロニーに居ては明日も知れぬ身の上、数人で脱出を図ります。
逃げて掴まれば処刑なのですが・・・・勝算があるわけじゃありません。
幸いボートがあるから、逃げる手立てがあったから、マリーはそれを利用しただけかもしれません。
クラーク中尉が自分に気があるのも知っています。
2人の子供をつれて、保護を願い出て、クラーク中尉は固く保護を約束してくれます・・現地妻って奴ですね。

でも、それも脱走のため。
中尉はマリーの心底までは見抜けませんでした。
そして、脱走。中尉は裏切られてプライドはずたずた。必死でマリーたちを追います。

途中、軍に見つかった一行は舟に駆けつけ必死で沖に出しますが、一人若いサムが朝食を取りに山に入っていたので、逃げ送れてしまいます。助けようと仲間は言いますが、マリーは非情にも船を沖に向けます。
日照と食料が尽いて漂流するボート。
フランスのコロニーに流されて・・・マリーたちは自分たちを商船の生き残りと嘘をつき、その領事館で客人として高待遇を受けることに・・その領事の奥方が、チャリティー精神が旺盛だったのでしょう。マリーたちは気に入られました。

サムはコロニーで見せしめとして処刑されてしまいます。
ハンサムな子なのに・・・ちょっと可愛そうな役回り。



いくら捜しても見つからない脱走囚人。
しかし信じられない程に陸地も島も遠い。何の術も持たない面々が上陸用のボートで助かるわけも無いと、司令官は追跡を続けたがる中尉を諦めさせます。

そして、期が満ち、次の司令官との交代となり、クラーク中尉は司令官についてイギリス本土へ戻ることに。
ニューギニアのフランスのコロニーに立ち寄ります。
そして、中尉はマリーたち一行を見つけます。
逃げ惑うマリーたち。
マリーと子供を助けるために、ウィルは囮に・・・マリーを子供を思って微笑んでクラーク中尉とマスケッチャーズの前に立つウィル・・・ホントにアレックスは微笑が優しい。



領事夫人の手助けもあって、マリーは山の奥へ逃げ込みますが、クラーク中尉に掴まってしまいます。
結局残ったのは、男二人にマリー母子。マリーは頼りにしていた夫が殺されたことを知ります。

裏切ったマリーへの憎しみを押さえ、本国で裁判にかける事にした中尉たち。
連行されます。そして、オーストラリアにやってきたあの船の船底に再び積み込まれ・・・幼い子供たちには厳しい航海でした。
途中、上の娘シャーリー(シャルロッテ)は生まれたその船で病気で無くなり、程なくウィルとの間に生まれた男の子も死んでしまいます。
泣き崩れるマリーにはもう何も残っていません。

イギリスについてからの裁判でもちろん軍は有罪の求刑をしますが。
冷め切ったマリーなのに、彼女を応援する人々のブーイングに、マリーは驚きます。
私は全てを奪われ失った、最後に自分の人生も・・・
でも、世論が動くと弱いのは政府。マリーは無罪放免となります。
判決を聞いて、良かったと弁護士たちや裁判官まで微笑む中、一人悲壮感に浸るクラーク中尉。



一緒に本国へ戻れた二人はこちら。


そして故郷へ。
彼女には熱い思いと、思い出だけが残ったわけです。

Romola Garai ... Mary Bryant
Jack Davenport ... Lt Ralph Clarke
Alex O'Loughlin ... Will Bryant
Sam Neill ... Governor Arthur Phillip
Tony Martin ... Martin
David Field ... Thomas
Garry McDonald ... Reverend Johnson
Dan Spielman ... Cox
Stephen Curry ... Allen
Abe Forsythe ... Sam
Alice McConnell ... Elizabeth
Linal Haft ... Sgt. Ryan
Genevieve O'Reilly ... Allcia
Brittany Carney ... Charlotte
Leo Jampinjinpa Wayne ... Woollarawarre Bennelong


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