Far Rattan

タイトルの後に邦題があるものはJP版です。

The Tudors 

2009-07-30 | TV Series
2007年のショータイムプレゼンツ。チューダース。
ジョナサンリースマイヤーズが主演です。

さて、美意識の良いキャスティングデレクターが担当してるんでしょうか?
いかにも、な俳優さんを選んでいます。

お話は、陰謀画策渦巻くチューダー朝のお話なので、ま、真面目にやっても大河ドラマクラスの面白さでしょう。
丁度、ブーリン家の姉妹なんて映画や、去年のエリザベス1にしても同じチューダー朝ですものね。
その王、ヘンリー8世は英国王室史上最も有能な王でございました。
何より本筋はもちろんアンとの恋愛模様が主に語られますが、特に直接王に取り巻く3人の若手貴族の恋愛模様も加えてお話が進みます。

ヘンリーカヴィル扮する一番王に可愛がられてるチャールズブランドン(下写真の右)は、王の姉妹(Sis)としか表現が無いのですがたぶん姉・・をたらしこんでしまいます。
knight風情にはちょっと重い・・王の顰蹙を買ったのは言うまでもありません。

もう一人の取り巻き、サーアンソニーナイバート(下写真の中央)は表立ったお話はありませんが、とりあえず王との試合で、片目の視力を失ってしまいます。

そして、3人目がクリステンホールデンリード扮するウィリアムコンプトン。
(下写真左)



長いThe Tudorsの中で、たぶん王とアンと掛け合いは、どこかのサイト様でUPされているでしょうから、私はあえてシーズン1の1~7話までに限定して、このサーウィリアムコンプトンと宮廷付属の宗教音楽家、トーマスタリスの淡い恋愛を拾い出してみようと思います。

実際のウィリアムコンプトンは、イングランドの領主(Compton Wyngate Warwickshier England)
奥方がいます。男の子ピーターと女の子キャサリーンの2人の子持ち。
46ぐらいで、Sweating Sicknessという、1500年代半ばにイギリスを襲った伝染病で、あっけなく一夜で落命しております。
(粟粒熱ぞくりゅうねつ、英:Sweating sickness、military fever、ラテン語:sudor anglicusはイングランドと後にヨーロッパ各地を襲った、重篤な疾患。1485年に登場し、1551年以降現れていない)

王よりも年齢が9歳年上なので、養育係とまでは言わないまでも、お目付け役を務めていたのは事実です。実質上の養育係はウルジー枢機卿です。

そのコンプトン卿、実際はタリスとの恋愛関係なんてないような気がしますが、そこはそれ、QAFを世に送り出したショータイム。
ここに、クリステンを持ってくるところなんて実に素敵ですわ♪

クリステンホールデンリード。191センチの長身のカナダの俳優さんで、2004年にタッチオブピンクでGayの役をしていますのでこれで2度目。今35歳ぐらい。
馬術にフェンシングがお得意。これでデビュー作のヤングアイバンホーの主役の座を射止めた長身のクリステン。実に優雅に馬を駆り上品にジェントルにロード役をこなしています。

タリス役のジョーは初見なので情報は余り持ち合わせてないの・・<(_ _)>
ミュージシャンだそうです。

では二人の愛のなり染めと、終焉を・・・


カンタベリー司教から、音楽の才能のある若者です。という事で王の元に使わされたトーマスタリス。暫らく宮廷音楽家としてはたらくことになりました。はじめ汚らしい格好で旅をしてきたのですが、やっぱり王宮勤めですから、それらしくフリフリの衣装に・・
別人のようにイメージが変ったのは、シーズン1の2話。





王の傍近くにはべるコンプトン左赤い派手なマントが、反逆の疑いのあるバッキンガム公(背を向けてます)を捕らえに来た場面。




コンプトンはパークレンジャーのチーフもしています・・なんだか表現がチープですが・・
このバッキンガム公役には、ジャーマンのリチャード2世の俳優さんが扮しています。
主演のジョナサンリースマイヤーズよりも王らしい人です。




夜会で、初めてコンプトンとタリスが目を合わせたシーン。
しっかり見つめるコンプトンに、当惑気味に視線をそらすタリスです。

そしてお仕事中のタリス。教会のオルガンで作曲をしています。
そこにコンプトンがやってきます。楽の音に引かれて・・って感じで近寄り、それに気付いたタリスがあわてて上段から降りて・・挨拶をしようとしますが、コンプトンは優しくそれを辞します。

そして、穏やかなトーンで・・オルフェウスも嫉妬しそうだと・・
タリスに告げると・・彼は?!え・・



ちょっと俯いてから、嬉しそうに微笑み返すのです。
可愛かったです。



しっかり的確に褒めておいて、思わせぶりな視線を投げて、去るコンプトン。
当惑するタリス。
コンプトンが向かった先には女官たち。
楽しそうな女官の声に、タリスは思わずその方を覗いてしまいます。
コンプトンが、音楽談義をしながら、タリスが覗いているのをしっかり確認。

その日。夜のコートを歩くタリス。
自室に向かっているのでしょうか?
そこにコンプトン・・・優しくSay Yes・・・と・・言葉少ないロードの口説き文句は・・2度も言ったSay Yes!

C:say yes
出会い頭に、はい(OK)と言うんだと、優しい命令を言われて、軽くクビを横に振りながら狭い廊下を通り過ぎるタリス。
でも、追って来ないコンプトン・・不思議に思って引き返してくると、そこにはコンプトンが待ってました。彼には確証があるんですよねぇ・・・
そして再び・・

C:say yes
T:you're married
C:-so?
T:so.
C:Why deny me?
T:I do not love you.
C:Is that all?
T:For me, yes
C:You're so beautiful Tom.
T:You're a lord.・・What am I?
C:A genius.

そして瞳を覗き込み、そこに拒否がないと見たコンプトンは優しく首筋に手を伸ばし・・



ホント優しいキスでございました。
・・でここはホントこれだけ・・・涙・・ショータイムなのに・・!!!

で、他のエピソードが入って、暫らくして、
え???事後???



タリスの脇で眠るコンプトン。そして、何かインスピレーションを受けたのか・・タリスが作曲に励んでいるだけのワンシーン・・・バックには素敵なボーイソプラノのアリア。音は楽譜をすべる羽ペンの音だけ・・

次は・・・コンプトンの荘園の屋敷の庭です。
既にとても親密で穏やかな関係の二人・・・この木陰でぼぉ~としてるタリスの元に、
コンプトンがやってきて、脇に座り、「何を考えてるの?」「なにも・・鳥の声を聞いていたの・・」
「新しい仕事のために?」「いやそうじゃなくて・・・」と幸せそうに微笑むタリス。
「僕にはこんな時間も必要なの」
そっと傍によってコンプトン。
「君を愛してるよ」
「奥様は?」とタリス。
「君が一番良く知ってるだろう?彼女は私の妻じゃない」
微笑むタリス(滞在中はきっと毎晩コンプトンの脇で眠っているんでしょう)



暫らくして、タリスは、
「ウルジー枢機卿に付いてフランスへ行かなくてはならないんだ・・他の楽士と一緒に・・」
「どうしても?・・どうしても行かなくてはならないの?」とコンプトン。

「枢機卿の言葉は王の言葉と同じだもの。僕たちはそれに従わなくてはならない身分だから・・でも、きっと貴方に会いたいと思う。愛してる」
そういって微笑むタリスです。
「そうかな・・君は直ぐ、他に気にかかる事を見つけてしまうんだろうね」
何て優しいパトロンでしょう!!!軽い恨み言が、そのまま愛の言葉に替わる好いシーンでした。
似合いの二人なんですが・・・

この後、フランス王との調停のためにイギリスからフランスへ発つウルジー枢機卿一行に随行する音楽家タリス。
色々な行事をこなしてコンプトンの元へ戻ってみると・・・
城には泣き崩れる奥様。
最愛の人の死を知って、コンプトンの墓前に立つタリス。
「貴方になんて言ったら良いのか言葉が見つからない」
膝まづいて、盛り土を握り締め、声も無く泣くタリス。
暫らくすると、墓前から立ち上がり・・去ろうと・・
でも彼は、背負っていたリュートを掴むと、その墓標をリュートで殴りつけます。
待っていると言った恋人の死に、どこへぶつけていいのかわからない想いが迸った瞬間は、どんなベッドシーンよりも強く愛を感じました。
最後に、実在のトーマスタリス。
この後、ご結婚しますが、子供も居ないままでございいました。
だから・・・後世にこんな役回りをさせられちゃうんだよぉ!!
え~ん。コンプトン死んじゃったよぉ~~~クリステンが出ないんだよぉ~
と、連呼するのは不完全燃焼の私。

クリステン最後に貼っておきます。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Freefall | トップ | In The Arms Of My Enemy /... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

TV Series」カテゴリの最新記事