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独居高齢男性「親友なし」4割…内閣府意識調査

 高齢者の地域社会からの孤立がすすみ、とくに男性高齢者にその傾向が著しい。これはここ30年間の高齢化の進行のなかで、一貫して続いているトレンドであるわけだが、孤立させないための仕掛けをどうつくっていくのか、自治体と、近隣住区を統括する地域包括支援センターの力量がよりいっそう問われることになるだう。データから、近隣住区での人間関係の希薄化を友人関係の増加が補完していることがうかがわれるのも興味深い。

独居高齢男性「親友なし」4割…内閣府意識調査
 内閣府は21日、「世帯類型に応じた高齢者の生活実態等に関する意識調査」の結果を発表した。
 一人暮らしの男性高齢者は、4割以上が「親しい友人はいない」と答え、「近所づきあいがない」とした人も約4人に1人に上った。一人暮らしの高齢男性が地域社会で孤立している姿が浮き彫りになった形だ。
 調査は1月、全国65歳以上の高齢者4500人を対象に行い、回答率は61・2%だった。前回調査は2002年12月、一人暮らし世帯に限った高齢者を対象に行われた。
 一人暮らしの高齢者のうち、近所づきあいに関して、「つきあいはない」と回答した人は、男性の24・3%で、前回から8・9ポイント増えた。女性は7・1%で、0・2ポイント増えた。
 「親しい友人の有無」については、「いない」と答えた人は男性で41・3%(前回比3・6ポイント減)、女性で22・4%(同3・7ポイント減)だった。
 一方、老人クラブや町内会などのグループ活動について「所属していない」男性は47・6%、女性は37%に上った。
 一人暮らし世帯で、15分以内の距離に、子どもや兄弟などを含めた親類がいない割合は、前回から12・4ポイント増えて57・8%と過半数を占めた。
 逆に、15分以内に子どもがいる世帯の割合は、前回調査から7・6ポイント減少して22・2%になった。
 一人暮らしの人の63%が「日常生活で心配ごとがある」としており、前回よりも21・8ポイントも増加した。心配ごとの内容を複数回答で聞いたところ、「自分が病気がちであったり、介護を必要としている」(34・9%)が最も多く、「頼れる人がいない」「大地震などの災害」「生活のための収入が足りない」などとする回答が続いた。
 内閣府は、男性高齢者が地域で孤立している結果について「長年、会社人生を送ってきた男性は、すぐには地域社会に入れない。孤立させないことが今後の政策課題だ。地域社会も意識的にネットワークを作る必要がある」としている。
(2006年11月21日22時2分 読売新聞)

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