スティグリッツらも賛意を表した、2011年の「ウォール街占拠運動」。金融恐慌と「アラブの春」を背景に展開されたこの社会運動は、同時期に日本で展開された反原発運動ともども、ますます形骸化する代議制民主主義と袂を分かつ民意の表出として、注目すべきできごとであった。運動の渦中にいた人々のメッセージはどれも気恥ずかしくなるほど直截的だ。これらの運動は持続せずいつしか忘却されるものだが、だからといって無意味な事象として切り捨てることはできないだろう。閉塞する民主主義社会に風穴を開け、わずかばかりでも持続的に世論の変容を促した意義は大きい。
目次
第I部 ウォール街占拠
第II部 何が変わるべきか
第III部 私たちには力がある
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