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精神障害者家族の「全家連」破産、解散へ…負債10億

 この「全国精神障害者家族会連合会」の破産の原因となったのは、障害をもつ人の雇用の場ともなった温泉観光ホテル、「ハートピアきつれ川」の莫大な建設費だ。この無謀な大型ホテルの建設に一枚咬んだのが旧厚生省の官僚たちである。リゾート開発のバブルがすでにはじけた後に、身の丈に合わない大型事業を手がけた家族連合会と厚生官僚の罪は重い。責任者ははらかっさばいて詫びろ。

精神障害者家族の「全家連」破産、解散へ…負債10億
 精神障害者の家族会の全国的な取りまとめ組織で、厚生労働省所管の財団法人「全国精神障害者家族会連合会」(全家連、東京都台東区、小松正泰理事長)は破産申し立てした上で、解散する方針を固めた。
 17日午後に開かれる評議員会にはかり、正式決定する。大型授産施設建設のための巨額の借り入れに加え、国などから受けた補助金の流用が2002年に発覚し、その返還を求められたことから、約10億8000万円の負債を抱え、運営が立ち行かなくなっていた。
 全家連は1965年の設立で、精神障害者の家族らが作る、全国約1600の家族会の取りまとめ組織。精神保健福祉法に基づく、国内唯一の「精神障害者社会復帰促進センター」でもある。全国の家族会の組織化を進め、精神障害者本人や家族への情報提供に大きな役割を果たしてきた。
 96年に、精神障害者が働きながら社会復帰を図る場として、温泉ホテルに授産施設を併設した「ハートピアきつれ川」(栃木県さくら市)を設立。総事業費約20億円のうち、国の補助金などを除いた自己負担分は9億円で、うち8億円を金融機関などから借り入れた。
 その返済が負担となり、財団運営に支障が生じたことから、国や日本財団などから交付された補助金を、用途外の人件費や借入金の返済などに回した。これが発覚し、国などが加算金も含め約5億4000万円の返還を求めていた。借入金と補助金の未返還分をあわせ、昨年3月現在の負債は約10億8000万円に上っていた。
 関係者によると、約50人の精神障害者が働くなどしているハートピアや、全家連本部ビル内などで直接運営していた授産施設と作業所については、今月1日、社会福祉法人などに事業譲渡しており、これらの施設を利用する精神障害者の居場所がすぐになくなるという事態は避けられる見通し。
(2007年4月17日14時58分 読売新聞)

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