桜橋
隅田川河口から数えて19番目の橋梁である。
この橋梁は、墨田川でも特殊な橋の一つである。それは、墨田川橋梁唯一の歩行者専用の橋であるからである。水道橋や鉄道橋もあるので、これだけ特別といわれてもと思われるかもしれないが、スタイルもX型をしており、かなり前衛的なものである。X型は、小名木川のクローヴァー橋のように、川の十字路を跨ぐ形で架橋するならば合理的にも思うのであるが、対岸に渡るだけの橋を、わざわざX形にする必要があるのかどうか、また、南側に言問橋も架かっているので、架橋する必要があったのか、という点で謎の橋でもある。ただ、台東区と墨田区の提携事業として起工し、橋自体も公園の一部をなしているような造りになっていること、車道がない歩行者専用橋であるため、橋から隅田川の上流や下流が見やすいという点で、確かに隅田川のビュースポットとしては、貴重な橋であるように思われる。両区の友好を目的に、両区の架け橋となるという意味でも素敵と言えば素敵である。費用は両区の折半であったらしい。
架橋年は、墨田川橋梁としては比較的新しく・・・起工は1980(昭和55)年で完成は1985(昭和60)年である。
桜橋
橋長:169.5m
幅員:6.0-19.6m
形式:3径間連続X型曲線箱桁橋
1985(昭和60)年4月 竣工
この橋梁は、上空から見た姿が一番美しいように思う。
航空機から隅田川を眺めたときには、一発でわかる橋である。
植物も自然に伸びるのに任せている部分かな。南側から桜橋を望む。
プロジェクトX か。
1995(平成 7)年には架橋10周年を記念して、2基のオブジェ、「双鶴飛天の図」 が設置された。反対側にも対になるオブジェがある。これは 平山郁夫画伯 の原画を 細井良雄氏 が彫刻にしたものだそうだ。
これはナイスです。面白い。
写真は、全て2017年8月に撮影